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最近の熊本の文化的な側面に対する個人的な感想

ペチャクチャナイトのために行った熊本で、2軒の本屋さんと1軒のギャラリーに立ち寄った。本屋さんの1軒目は「橙書店」という。熊本では異質の存在感を放っていて、もし誰かに「好きな本屋さんは?」と訊かれれば、即座にこのお店を挙げるだろうな。前は違う場所にあったんだけど、今は慶徳校前の近くにある。移転前から帰省のたびに出来るだけ立ち寄る場所だった。決して大きくはないけど、じっくりと本と向き合える場所。気づくと長居している。今回は一人で行った1時間後くらいに、恩師H先生とお茶をするために寄った。楽しい時間だった。

もう一つの本屋さんの紹介をする前に、新しくできたギャラリーのことを。その橙書店から歩いていけるところに、「ギャラリーはね」というギャラリーが誕生したということでお邪魔した(冨重写真所の近く)。広くて、じっくり作品に向き合える空間。「もの派」の代表的作家・吉田克朗の作品についてたくさん話を伺えた。今後どんな展覧会が行われるか、楽しみ。

最後は新刊も古書も扱う本屋さん、「汽水社」。昼間に少し立ち寄って、その品揃えにゴクリと唾を飲み込んで、荷物を増やすまいと手ぶらで店を出た。またすぐに寄りたいと思ったけれど、その後は予定もあって立ち寄れそうになかったので諦めていた。その後、ペチャクチャナイトのアフターパーティーが終わって、ふらふらと歩いていた23時。開いてる。汽水社、開いてる。何度か確認したけど、開いてる。思わずドアに手をかけたけど、やめた。この時間に入ったら、何を持ち帰ろうとするかわからないから。次回の機会に汽水社に入ってしまったら、自制できる自信はない。
(下の写真は23時すぎの汽水社)

熊本に、熊本にあるからいいな、というお店がちゃんとあるのはなんだか豊かなだなと思った。これで足りてるか、これでいいのか、みたいな意見とか色々あるのかもしれないけど、少なくとも熊本で行きたいお店があるし、最近増えているし、それぞれのお店の滞在時間が長くなっているというのは、個人的な事実だ。さらに熊本市現代美術館があったり、電気館っていうカッコイイ名前の映画館が頑張っていたりして、文化的な活動が満たされる街になってる気がしてなかなかいいなーとか思い始めてたりする。

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