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自動車学校通学便り「サンドラ・ブロック」

25年積み残してきた課題に44歳で取り組むことにした」というエントリーで既報だけど、そういうことで自動車学校に通っている。高校生3年から大学2年くらいまでは、周りに自動車学校所属の人はいたけど、もはやもう何年もいない。年月の経過とともに、そういうことは色々と変化する。

私の周りは、当然自動車免許所持者ばかりだ。持ってない人ももちろんいるけど、どうだろう少なくとも8割は「持ってる人」だろうな。だからこの話をこの年齢でした時に、どういう印象を持たれるのかわからないんだけど、それはつまり「クラッチつかったギアチェンジとか断続クラッチとか難しいっすね」ということなんだけど。

それでも、もう随分慣れてきた感はある。エンストもするけど、私は元気です。という雰囲気で、毎回の教習をこなせるようにはなってきた。最初は随分苦戦した。「クラッチってなんだよ」「もう無理なんじゃ」みたいな気持ちが一瞬だけどあった。まあでもこれだけの人が普通に運転してるんだから、やればそのうち出来るんだろうなと思ったら、まあ本当にそんな感じだった。

今感じていること、それは「多くの人が出来るのに自分が出来なかったことがこの年齢になって出来るようになるのって、意外と貴重な体験で面白いです」ということだったりする。それで思い出したのが、映画「スピード」だ。あの映画では、途中からサンドラ・ブロックがバスのハンドルを握る。あれを初めて観た時、「俺、これ出来ないわ」と思った。ギアとかクラッチとかアクセルとか、そういう車を動かすための基本的なことが一切わからなかったからだ。

でも、今はあれができる。たぶん。ギアもクラッチもハンドル操作も、出来なくはない。交通ルールとか、公道での振る舞いとかは未熟だけど、あれならそこは関係ない。そう思うだけでも、この歳になって出来ることが増えた感慨深さみたいなことは十分あって、楽しいのです。

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