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Keitaroast Registry

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自分の仕事に対する考え方や姿勢、 コーヒーに対する向き合い方を備忘録として記録していってます。
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2019年1月の記事一覧

発熱し続けるということ

ホットコーヒーを飲む時のカップ。 美味しいコーヒーを楽しむ為に カップは事前に温めておく必要がある。 . 冷たいカップに 温かいコーヒーを注ぐと すぐに冷めてしまうからだ。 競技会等で意図して冷まして云々 という特殊な状況でなければ、 おそらくコーヒーに携わる人 全員が口を揃えて 同じことを言うくらい 重要なことである。 同様に、 コーヒーを抽出する際の器具も 事前にしっかりと温めておかないと 注ぐ湯の温度に影響する。 湯の温度が下がる。 熱エネルギーは 高い所か

1つのことを突き詰める

かつて、 美味しいコーヒーに出会って 初めてコーヒーが 美味しいと知った。 コーヒーが美味しいと知ったら また飲みたいと思って コーヒーには 色んな種類があることを知った。 色んな種類を飲みあさっていると、 自分でも淹れられるんだと知った。 自分で淹れていると、 なぜこうなるなぜこうなる 何故なぜ何故が沢山出てきて コーヒー屋さんに色々聞きに行ったり 本やネットで調べる様になった。 そのうち店員さんと 仲良くなってきて 焙煎も自分で出来ると知った。 焙煎をしていると

コーヒーを淹れる時の 【間】(ま) この、間、を 大切にしているかどうかは 淹れる人を見ていると 結構すぐにわかる。 湯を粉に注いで、 止めて、 また注ぐ時の インターバルの間隔は コーヒーの味に直結する。 コーヒーを淹れるまでの過程において 一つ一つの所作に気を配り 観ているお客様に ワクワクしてもらえる様な 「間」を要所要所で作る。 コーヒーを淹れて飲んでいる時の 会話の「間」も ある程度早い段階で内容を汲み取り 会話のゴールに向かって 組立てている話し手が 気持

好嫌良悪

好きな食べ物は何? と聞かれて出てくるものは 誰もがたくさんあるし、 人それぞれ全然違うだろうし それが何であっても間違いではない。 僕は鰻のしゃぶしゃぶが好き。 嫌いな食べ物は何? と聞かれて出てくるものは これも人それぞれで 無い、という人もいるかもしれない。 もちろんこれも間違いじゃない。 僕は臭豆腐が嫌い。 では、 良い食べ物と悪い食べ物 という問いがあった時、 コレも色んな答えが出てくるとは思うが その答えには間違いが存在する。 良い、と、悪い、は 論

本気の夏

「本気の夏、100回目」 全国高等学校野球選手権記念大会 高校野球真っ最中で、 お客様もみんな熱中している。 今の時期はLCRでも お客様の会話で 一度は必ず出てくる 高校野球。 年々、 高校野球を応援する人が 増えている実感があり、 甲子園に入って生で応援する為に 前日の夜中から並ぶ人もいる程だ。 高校野球について詳しいのは LiLoで言うとつっつん なのでそちらに任せるとして、 なぜここまで高校野球に みんな熱狂するのか考えてみると、 試合がドラマチックであった

5年目

昨日、4周年イベントが終わった LiLo Coffee Roasters こういう節目の時は、 今までの軌跡を思い返して これからの道を思い描いていく 頭の整理をするのに良い時期でもある。 僕たちだけではなく、 これまでずっとご愛顧頂いている お客様もきっと同じ想いで その時間を共有したいと思って 集まって来てくれる。 非常にありがたく嬉しいことです。 本当に感謝しています。 これまでのLCRを思い返してみると 本当にいろんな事がありはしたが、 軸は全くブレていなか

8.8

8.8m。 LiLo Coffee Roastersの カウンターから ベンチまでの距離。 道ゆく人が立ち止まり、 カウンター内を見て、 店内に入る決断をし、 メニューのあるカウンターに 辿り着くまで、 8.8mもの距離がある。 オープン当初、 店のことはもちろん 全く知られておらず、 アメ村で金髪ヒゲメガネの男が コーヒー淹れている様を 道ゆく人が見ては 「怖そう」と言われ、 全然入ってきてもらえなかった。 加えて、 外から金髪に辿り着くまでに 8.8mもあるので、

目的に向かっている意識

色々自分の事を書いていることもあって よく以前の仕事について聞かれるのだが、 過去を振り返ってみると それぞれその時その時の そこで働く 【目的】 を、自分なりに ハッキリさせていたなと思う。 最もよく聞かれるのが 北新地のクラブで ボーイをしていた時の事で、 この時も明確にそこに自分がいる 目的を持っていたし、 自分で選択して決めていた。 だから、 グラッパを持って来いと言われて スリッパを持って行って 大ママに殺されるんじゃないかと いうレベルで怒られても、 また、

天職

もともと人前に立って 表現する事が大好きで だから役者を志していた事もあったし、 イベントのMCや披露宴の司会も 何十回とやってきた。 人が多ければ多いほど テンションがあがる。 人前に出る直前のあの あらゆる臓物が キリキリする様な緊張感が好きで、 足もガクガク震えるんだけど 緊張なのか武者震いなのか わけわからずアタマパニックになる けどとにかく高揚してるあの感じが大好き。 そのあと、 自分が起こしたアクションで 自分以外の人が 笑ったり喜んだりすると とにかく楽し

心頭滅却

心頭滅却しても 涼しくならない日が続く。 そんな中、 毎日コーヒーを 煎ったり淹れたりしているが、 ふと先日自分が淹れたコーヒーが 手前味噌だが、 心頭滅却するぐらい美味しかった。 本当に何気なく いつものレシピで いつもの様に淹れて いつもの様に飲んだコーヒー。 本当に美味しかったので、 みんなにも飲んでもらおうと もう1度淹れてみて飲んでみると また味が微妙に 変わってしまったりするのは コーヒーあるある。 厳密に言うと、 コーヒー豆の1粒1粒の大きさと形は違い、

誰が淹れているのか

お母さんに作ってもらった カレーが好き、って 結構な頻度で聞く。 カレーの部分は 人によって オムライスになったり 肉じゃがになったり それこそ人それぞれだけど、 「母の味」 を好む人は多い。 母の味、 が、 おいしい、 というのは もちろんお母さんが おいしく調理していることは 前提だけれど、 料理の内容よりも 「誰が作っているものか」 という部分に 味覚の要素が依っていて、 母の味と聞くたびに 特別な感覚が呼び起こされる。 僕たちは、様々な方法で 「誰が作

カラダとココロのメンテナンス

製造業において大切なのは 原料の品質管理、 製造工程の正確さと安定性。 後者を維持する為には 製造機械のメンテナンスが不可欠。 焙煎機はメンテナンスを怠ると 味に直結するのですぐわかります。 排気ダクトが汚れると排気が悪くなり 焙煎香が豆にまとわり付きやすくなり スモーキーな味わいに。 また、空気の抜けが悪いので 豆への熱の伝わり方が悪くなり 芯まで火が入らなかったり、 逆に表面が焦げやすかったりして 渋味や辛味、苦味の原因にもなる。 ベアリングのメンテナンスを怠る

第一印象という瞬間芸

幼稚園の時の記憶って 不思議なもので結構 鮮明に覚えていたりする。 もう30年以上昔の想い出。 ある先生のことを 強烈に覚えているのだけれど、 その先生はいつもニコニコ笑顔で キレイで声も明るくて、清潔感があって 人なつっこくて面白くて 初めて顔を合わせる園児も皆んな 好きになる容姿を持ち合わせていた。 でも、その先生を知っていけば知っていく程 強烈に厳しいことがドンドンわかっていって 何度も叱られたこともあった。 もちろんその厳しかったことは 嫌では無くて、今でも

有事があった時のスタンス

今日は沢山のお客様に お越し頂いたのですが、 コーヒー片手に いつもの場所で いつもの人達の 顔を見て 声を聞いて ホッとしたり、 近況を報告、確認し合ったり 色んな待ち合わせ場所として ご利用頂いた感じ。 いろいろお店によって考えは様々で どのカタチやスタンスをとっても 間違いではない。 僕たちはこういうスタンス。 有事があった時も 出来るだけ最大限に いつもの場所で いつもの人達と 笑い合い 美味しいコーヒーを飲む。 もしかしたら、 それすら出来ない様な事が 起