見出し画像

LTやると起きる良いこと

ここまで「LTを再定義する」「LT登壇は恋より簡単」「LTテーマの簡単な選び方3選」に引き続いてのLTシリーズ(?)第4弾の投稿になります。「LTって久交流の為だよねー」、「LTってこうやれば登壇できるよねー」、「こうやったらLTネタ出来るよねー」に続いて今回は「LTをやったらこんないいことあるよねー」という話をしようかと思います。LTが生まれたのは20世紀の終わり、ITの世界ではこの時期にいろいろな変革の種がありましたアジャイルがスタートしたのもこの頃(有名なアジャイル宣言は21世紀初めですが)、そしてクラウドが生まれる起源もこのあたり、実はこのLT文化もIT界隈に生まれたオープンな雰囲気の中で生まれたものなのです。

そういった話は別にしても、このLT、登壇したら必ずいいことがあります。ここではその効果について紹介したいと思います。

1.経験の再構築

LTに限らず、アウトプットするという事は経験をしっかりとした知見として再構築するのにものすごく有効なのはとても有名な話です。経験というものは単に経験した記憶だけではただの思い出でしかありません。特にITの世界はプロジェクト(プロダクトもそう)とプロジェクトの間の再現性はそれほど高くはありません。経験が100%そのまま次のプロジェクトに適用できるなんていう事はまずありません。経験はきちんと整理して理論として再構築しなければ次にはつながらないのです。一緒に苦労した仲間の間だって経験をどう理解するかの差はあるくらいです。そういった意味では勉強会向けのLTの資料を作るという事はその経験をまったくの他人、すなわちその経験の経緯も背景もわからない相手に伝える為に整理するという事はとても理論としての再構築にはつながります。さらに自分の経験を客観的に見るいい機会でもあります。自分も実際にLT資料を作ってみると自分のなかで消化しきっていなかった事が理解できたり、その時には気が付いていなかった事に改めて気が付いたりと、思いがけない気づきがあったと感じた事はものすごくあります。この話はコミュニティに生きているいろいろな(自分よりもはるかに著名な)人達も言っている事なので本当にそうなんだなと思います。受験とかの勉強法でも「人に教える」というのは有効っていう話もありますから、ホントなんでしょうね。

2.コミュニティにすぐ馴染む

一般的というか経験上、コミュニティや勉強会の運営の人達とか常連の人たちに自分の事を認識してもらうためには、だいたい3~4回の参加が必要です。自分の場合はコミュニティの中では目立つようなくらいのおっさんですし、風貌もほぼスキンヘッドなので目立つのですが、それでもそれくらいの回数が必要です。特に美人とかイケメンとか奇抜なファッションの人でない限り、つまりキャラが特別にたっていない限りはそんなにすぐには周囲の人に識別されないのです。それがLT登壇することでかなりのショートカットができます。初参加でLT初登壇であれば、たった1回でその場のみんなに認識されます。これは工数にして1/4くらい、日数にして1/100くらいの効果があるのです。これは間違いなく「高効率」です。

3.自己紹介を省略

コミュニティの懇親会で自分をアピールしようと思ったら、ものすごく大変です。例えば名刺交換と自己紹介をする自分をイメージしてください。だいたい1人当たり2~3分はかかりますよね。会場にある50人にこれをすると単純に考えて150分かかりまあす。たいていそんなに長い懇親会は無いので何回ものイベントに参加してやっと達成できることなのです。だいたいそこまで積極的に・・というかしつこく自己紹介すると気持ち悪がられますよね、なんか売りつけようとしている怪しい人と思われてしまいそうです。下手をすると苦情が出てコミュニティから排除されかねません。

それがLT登壇をすることで解決するのです。たった5分間、テキトーな事を話すだけで50人の参加者全員にはっきりとした印象が植えつけられるのです。150分が5分です。恐るべき効率ですよね。

そんなこんなでLTをすると良いことはたくさんあります。外で話して外の知り合いが増えるだけでも井の中の蛙からの脱出ができますので、間違いなくいいことづくめです。外の知り合いとのつながりは自分に客観的な外の情報をどんどん送り込んでくれますのでエンジニアとしてもその他のスペシャリストとしても有効な事は間違いないと思います。

LT登壇して次のステップに踏み出しましょう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?