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爆速イベントレポ SORACOM UG Online #2

今日(2020年11月12日)はSORACOM UG Online #2 におじゃましました。せっかく参加したんだからレポートしてみます。今回のテーマは「あのボタン」です。2018年に発売したLTE-M Buttonが発売されましたが、それから2年、どんな事例があるのでしょう!ひっさびさ(SORACOM UG は今年二回目)なので楽しみに聞きます。

オープニング:SORACOM UG 運営

最初はSORACOM-UG九州運営の木村さんからの説明です。

今回は大盛況だった第一回に続いての第二回開催です。

運営メンバーから自己紹介から開始。やはりあのボタン持ってる人いますね。各地方の運営さんがみんなで運営している Online#2です。コロナでオフラインできないこれどもこういうのはいいですね。

そこから登壇者からのあいさつ・・・・こういうアイスブレイクの仕方って・・・単純だけどいいですね。真似しようかな。メモメモ・・・UG参加はじめての登壇者が多いようですね。


あらためて SORACOMボタン! :maxさん

まずはSORSCOMボタンの説明をMaxさんから!!

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テクノロジーエバンジェリストの松下さん。SORACOMではみんなニックネームで呼び合う文化だそうで、ニックネームがMaxです。

ボタンが出来上がった理由

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IoTはセンサーとネットワークとアプリケーションが必要ですが、センサーとアプリは簡単に手に入るようになりました。でもネットワークは設定とかセキュリティなど面倒なことが多いのです。この課題を解決してひとそろえ全部用意してしまうのがSORACOMの本領発揮です。IoTってデバイスとかがあって、いろいろむずかしいと思われていますが、それをシンプルに体現したのが「あのボタン」。3つのボタンアクションと位置測定と、通信をシンプルに提供しています。

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LTE-M回線を利用していて、KDDIだけでなくドコモのネットワークでもお安く使えます。・・・・とにかくボタンさえ手に入れれば簡単に始められます。

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LTE-Mボタンは3つのモデルがあります。

しろボタン、ひげボタン、あのボタンです

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簡易位置測定機能はLTE通信を使っておおよその位置がわかるそうで300メートルくらいの制度だそうです。

クラウドとの連携もしっかり・・・まずSORACOMで初めて、慣れたらほかのクラウドも使うとかがおすすめコースです。

「作らずに創る」作業をしないで価値を作る~があのボタンのコンセプトです。IoTの最初の一歩です。

来週のイベントでも話します(しっかり宣伝)

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・・・・しっかり時間オーバーらしいですwww(しかも運営に予想されてバッファとられているww)

資料はここ

https://speakerdeck.com/soracom/introduction-soracom-lte-m-button-family


LTE-M Buttonで始める簡単IoT対応〜「混雑ランプ」の事例から〜 株式会社ロコガイド 新多 真琴さん

次はロコガイドさんの事例です。新多さんはロコガイドさんの技術本部の方でサウナ好き女子です。・・・先日会社のテックブログにアップしたら、ここに呼ばれたそうです。

「混雑ランプ」とは混雑状況を簡単に発信するサービスでコロナになって急に普及したサービスで、自治体とかスーパーとかで活用されています。ここで利用者のスタッフが混雑具合をスマホから登録するのですが、これを簡単にするためにボタンを利用したそうです。ボタンを押し分けられるのがLTE-Mを選んだ決め手だそうです。開発はなんと3日の見積が1.5日で要件を満たしたそうです。・・・・早い!! さすが設定がいらないSORACOMボタン

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システム構成はこれ・・・・シンプルです。このサービスは豊中市、前橋市の窓口で採用されています。最近はスーパーにも導入されているそうです。いまはもっと広がって観光施設とか温浴施設とか密になりやすい場所でも導入されてきているそうです。

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サウナ好きということで、ここで使ってもらえて嬉しかったそうですが、さいたまの温泉施設で混雑状況の問い合わせに忙殺されていたのが、これの導入で混雑状況を公開したら解消したそうで、感謝されだそうです。

最後はあのボタンの特色です

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IAM周辺の設定が楽、プレイスメント便利・・・でもAWSへのデバイス登録にボタンを押すのが必要、接続が若干安定しなかったそうです。・・・電波状況の把握が簡単にできたら。・・・・たしかに

・・・ボタンは押したときにはじめて電源が入るのでいろいろ厳しいですが・・・(Maxさん回答)・・・・SORACOMサンタにお願いしてみよう!!

次にしろボタンの特徴

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安い、デバイス登録が楽、・・・半面ボタンイベントにタグ情報がつかない、バイナリパーサーの設定をONにしないといけない事です

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最後に端末を管理台帳で運用したり。コンソール上の操作はデバイスグループを使えば楽に行えるようにしたり、端末にラベルや説明をテプラではったり・・・とかいろいろ工夫しているようです。・・・こういうリアルな裏話はいいですね。

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Heart safe city 実現にむけたSOSボタンの可能性:株式会社フィリップス・ジャパン 成川 憲司さん

成川さんは元救急救命士だそうです。フィリップス・ジャパンは髭剃りで有名ですが医療機器メーカーでもあります。

心肺停止で亡くなる人を、少なくするためにという取り組みです。心停止は早く対応すれば後遺症も軽くてすむので、とにかくはやくSOSをだすのが大事です。

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誰かが倒れた時に素早く駆けつけて、急性心不全でも社会復帰できるよう見つけてもらえるようスマホアプリを作っていますが、さらにそれをSORACOMボタンと組み合わせて活用しています。

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スマホは苦手な人もいるのでボタンに位置情報を持たせて、固定して設置して、ワンアクションでSOSを発する仕組みです。・・・・まだ一般的にGPSは位置情報は高さを把握するのが難しいそうですが、固定位置ならばその問題も解決です。逆転の発想が凄い!

特徴はなんといっても「ボタンを押すだけ」「配線工事がいらない」「送信先が限定できる」「何階のどの場所からの救護依頼かがわかる」・・・などなど。・・・・すばやくSOSをキャッチして現場到着できます。

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周囲に吹田市民病院があるJR岸辺駅で実証実験しました。いろんな場所に設置しましたが、いたずらも少なかったそうです。

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メディアにも好意的にとらえられたそうです。そして、名古屋グランパスさんでは救護スタッフがボタンを持って使っていて、持ち場があるのでおおよその場所がわかるそうです。喧噪の中でも電話と違って伝わりやすいとのこと・・・
あと、ビジネスホテルをコロナの療養施設に使った時の病院のナースコール代わりに使っているケースもあるそうです。・・・・これはすごくよいですね

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ボタンの動作の実演です。スマホと連動して情報を共有する仕組みです。

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スタジアム、工事現場、学校など・・・・さまざまな活用場所が考えられます。



<休憩タイム>

今日の参加者・・・・・半分くらいボタンを持っている・・・濃度濃い




燃料タンクにソラコムボタン:株式会社アロット 森田 承さん

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つぎはアロットさん。ひげボタンの事例です。アロットはIoTを中心にしたシステム会社。森田さんは燃料販売会社三進の社員でもあるそうです。相模湖のイルミリオン2019ファンタジーウォークの設計を担当したそうです

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株式会社三進は燃料配達、バイオ燃料などを扱っている会社でお客さんへスマートタンクを設置しているそうです。こういうお客さんは使う量も多いので「減った分を入れといて」となるそうですが、その給油効率を上げたいといことで超音波センサー最初は自作で作って残量を測るようにしたそうです。自社の配達効率が上がったので、これを同業他社に展開しようと考えて売り込みをかけたそうです。

しかし、スマートタンクと違って普通のタンクには電源がないのと、とりつける場所がない・・・など今までのセンサーでは対応できない・・・・そこでひげボタンの登場です。・・・・・

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タンクの残量を測るためにひげボタンとリードスイッチでフロートスイッチを作ったそうです。これで給油のタイミングがわかるようになったそうです。

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SORACOMボタンがあればIoTできるということで、他社に展開する為にアロットという会社が生まれたそうです。・・・・そして社長とひげボタン用アクセサリが誕生!!

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フロートスイッチもソフトウェアもいろいろ工夫して三段階で検知できるようになったとか・・・しかも日常的に状態がわかるようになっているそうです。動作確認や電池残量、通信エラーによる不具合をこれで回避です。

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SORACOMボタンとアクセサリがそれぞれの電池・・・という課題・・・これも単三電池でどちらにも給電を考えたり・・・備蓄する燃料によっては危険なので取り付けできないなど・・・課題もありますが、いまではいろいろなタンクに使えます。

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・・・・いろいろ応用ができますね。


SORACOMボタンで何ができたか~タンクへの配達・回収の効率化が出来、アロットという新しいビジネスにつながった。・・・・ボタンのおかげで社長になれたそうです。すごい話です。



LT  ひげボタンを使って追跡装置を作ってみた:Ozakiさん

Ozakiさんは非IT企業の情シスさん。UG広島で運営手伝いをしているそうです。

ある顧客の課題・・・盗難時の追跡・・・ピーンと来たのがひげボタン

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移動を検知して最後はSlackに通知

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振動センサで苦労したけど、センサーを縦にするとうまくいったそうです。

動作は装置を持ち上げるとSlackに通知してGoogleマップで見る・・・・しかし評価はされたけどお客さんには不採用でした。

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つづいて、こんどはGPSマルチユニットを使用・・・・位置精度は劇的に向上。でも電池の問題、通信の問題がありました。

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告知です。UG広島が12月にオンラインイベントをするそうです。


LT  登山の新しいお供?やまみちあんしんボタン:ゆうたさん

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ゆうたさんはとあるネットワーク会社のエンジニアだそうです。趣味は登山なのでボタンをそれに使うことを考えた。そこで保護者の心配とルート間違い。それをIoTを使って解決しようと考えました。

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機能概要はチェックポイントの場所を決めて登山者が通過するときにボタンを押す。ボタンを押した位置を相手に通知するには山登り用のSaaSを利用・・・・しかしやってみたら微妙な結果でした。簡易位置測定機能の限界か・・・そこでGPS取得できるデバイス「GPSマルチユニット」の登場・・・・期待しています

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LT SORACOM LTE-Mボタン 消費電力の研究 :舩原 一平さん

舩原さんは電気計測器メーカーの開発。ボタンの消費電力を知りたいというのがテーマ。自社の測定器で測れるのでやってみましたというLT・・・ユーザーにはありがたい情報ですね

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クラウドの処理は短いほうが良いようです。

待機電力について測定!

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押していないときは自然放電と同じレベル。Close状態でも一年くらいは持ちそう。

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次は何回押せるのか? 単純計算で2500回押せるが実際には2000回くらい 1946回だそうです。環境により異なりますが・・・

バッテリレベルは500回くらいで最低レベル・・・実はその状態で1500回くらいはもつそうです。

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クロージング:SORACOM UG 運営

本日のプログラムは無事完了

次回イベントの紹介です

まずSORACOM Adventカレンダーです。きせつですね。

そして SORACOMのUG全国イベントですSORACOM




SORACOM UGについて

IoTやSORACOMに興味がある方なら誰でも大歓迎です。業種、職種、ハードウェア、ソフトウェア、クラウドなど担当分野は問いません。SORACOMをまだ使っていなくても問題ありませんので、初参加大歓迎です。 お気軽にご参加ください。

 https://soracomug-tokyo.connpass.com/











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