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月次サービスの効率化と進化〜両利きの会計事務所を目指す

江の島の税理士エイマエダです。久しぶりにnoteを書きます。
昨日bixidの株式会社YKプランニング主催のOV-AN meet-up 2024 in 東京でLTをしてきました。
ぼくがずっとモヤモヤと考えていたことを言語化してみたものになります。



freeeとbixidによる効率化

freeeによるリアルタイム会計

freeeを使うことでリアルタイムに近い現状把握を効率的に実現しやすくなります。
よくfreeeはお小遣い帳みたいだとか複式簿記じゃないとか言う話が出ますが、それは使い方の問題で、freeeはちゃんと使えば発生ベースの会計がやりやすい会計ソフトだと思っています。
業務フローを整理して導入することで、freeeで経理すれば会計ができあがる、という世界観が実現可能です。(まだまだ足りないところもありますが) 

bixidによる未来会計

bixidは顧問先と一緒にコミュニケーションをとりながら予測・計画をつくることができるツールです。
Excelやスプレッドシートではなくbixidを使うことで業務を標準化することも可能です。
また、bixidを使って顧問先と一緒に話をしていくことで、顧問先の経営者にこの数字が変わればあの数字がどう変化するのか、何が変われば利益が増えるのか、といった計数感覚を養ってもらうことができます。

freeeとbixidの相互作用

freeeでの会計データをベースにbixidで予測を行うことにより、よりリアルタイムに近い現状把握からの予測が可能になります。
また、bixidで予測や計画の話をすることで、経営者に会計をしっかりとやることの意味や重要性を感じてもらい、より正確な会計処理や会計のさらに上流(営業、販売、製造)の管理の必要性を認識してもらえることが多いです。これによりさらに正確で効率的な現状把握〜予測の流れを構築することができます。

未来の話をしよう

経営者がしたいのは未来の話だと思います。
その未来の話も、なんとなく過去からの延長線上にとどまってしまったり、1年先までしか見ていなかったりということになってしまいがちです。
過去や予測の延長線上の未来ではなくて、5年、10年、20年、30年先の夢や理想の話を会計事務所と顧問先のあいだで自然にできるといいなとずっと考えていました。
そんな夢や理想を実現するための支援こそが会計事務所の仕事の中心なんじゃないかとぼくは思うんです。
とはいえ、急に未来の話をしたいって言ってもなかなか難しいですよね。

会計事務所は両利きであることが求められている

最近の会計事務所の話ってDXとか効率化みたいな話ばっかりじゃないですか?大事なのってそれだけだっけ?って常々感じていました。
アナログとか感情とかムダとかそういうものも同じように大事ですよね?って思うんです。
両利きの経営という話がありますが、それみたいに会計事務所も両利きであることが求められているというのがぼくの意見です。

会計事務所が顧問先と未来(夢や理想)の話をするには、顧問先との信頼関係が必要です。
その信頼関係も、夢や理想のような他人にはなかなか話しづらいような話でも受け止めてもらえると顧問先に感じてもらえるような深い関係性でなくてはなりません。
経営者は孤独です。そんな経営者に寄り添えるのは顧問税理士や会計事務所以外にいないんだ、と強く信じることがスタートだと思います。

コミュニケーションは科学である

そんな関係性を構築するため、そして経営者に未来の話を共有してもらってその実現を支援していくためには、コミュニケーションの質を上げていく必要があると思います。
会計事務所の業務の話でコミュニケーションのことについて語られることは少ないです。
ただ、コミュニケーションも税務や会計と同じように大事な要素であり、コミュニケーションは科学であり、適切なマインドセットを持ち、理論を学び研究することにより質を高めることが可能です。

未来の話ができる場をつくる

会計事務所は数字から離れて考えるということに慣れていない人も多いかと思います。でも、未来の話をするときはいったん数字から離れるべきだとぼくは思います。
ふわっとした夢の話がだんだんと具体的になってきて最後の最後で数字につなげる。数字に結びつけることができるというのは会計事務所の大きな強みです。それによって夢や理想と経営を結びつけることができます。
毎日、毎月、毎期の数字が理想に近づくステップを進んでいるんだという実感を経営者に持ってもらえるといいですよね。

こんな感じの今まであまり語られていなかった切り口でお話をさせてもらいました。ひとつの意見、ということで考えるきっかけにしてもらえるといいなと思っています。
今の時代だからこそ、会計事務所のコミュニケーションを深めていきたいです。効率化といっしょに、コミュニケーションの深堀りをこれからも進めます。


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