見出し画像

書籍紹介: 教えないスキル

こんにちわ!
社会人ラグビーチームでヘッドS&CコーチをしているKeithです。

このnoteでは
スポーツ現場で働きたい学生/ 専門家
・スポーツ現場で働いている専門家

の方に価値を届けられる様に記事を書いています。

昨日は水曜日なので書籍の紹介だったのですが、
出来なかったので本日紹介♪

教えないスキル ビジャレアルに学ぶ 7つの人材育成術
佐伯夕利子 著

本著はスペインでサッカーのコーチをされている佐伯氏が書かれた『ビジャレアルでのコーチングの考え方』についての著書。

正直、私はサッカーには全く詳しく無いですが、
サッカー関連の著書を読むたびに指導の仕方や考え方については沢山学ぶべきものがあると感じています。

その中でも本著は『ライナーズアカデミー』でコーチのサポートをしている身としても沢山の気づきがあるものでした。

客観的に見る事の大切さ

本著はビジャレアルのアカデミ-が改革をしていく上で
どういった事をしてきたのか?』
という話から始まるのですが、

まず印象に残ったのは
コーチがピンマイクとカメラをつけて自分の指導を客観的に記録する事
でした。

その映像を他のコーチやメンタルコーチからフィードバックを受けながら一緒に見るのですが、
これはなかなかにキツイ事だと感じます。

私は『トレーニングを教えるコーチ』なので少し状況は違いますが、
それでも
自分の指導がビデオとカメラによってチェックされ、
それが効果的であったかどうかをチェックされ、
フィードバックされるっというのはキツイとイメージできます。

それは『指導している感じ』を出していて、実際は『無意味な事』ばかり言っている事が映像によって明らかになってしまうかも知れないからです(笑)。

本著にもありましたが、
こういった手法が嫌でチームを離れてしまったコーチの方もいたと書かれています。
無意識に発していた言葉がほとんど同じ言葉だったら誰だってきついです。。。そして、それに意味がほとんど無ければなおさら。。。

余談ですが私も似たような事、自分で自分の仕事をチェックする事を私もチームでの1年目に経験していたのでした。

自分の仕事をチェックする

それはチームで通訳をしないといけなくなった時。

それまで全く通訳経験がなかったので、
自分が『できている』のか?『できている風』なのか?
あっているのか?間違えているのか?
をチェックする為に、練習とMTGでマイクを服の裏につけてiPhoneで自分の声を録音していたのです。

そして、それを通勤中に聞いて、通訳の内容と英語があっているかチェックする。
他には、MTGで話す内容は練習や1週間のMTGで話すことと同じなので、
試合会場までのバスの中で再確認する為に聞く。
という様な事をしていたんですね。

これはとても大きな学びやトレーニングになったものの、
自分がミスをした時にはハッキリ分かるし、
確認する時間もかかるという事できつかったのですが、
今思えばよく頑張っていたなぁと思います♪

環境を作る事への配慮

他に印象に残ったのは『教えない”スキル”』というよりは
教えなくても良いような環境に如何にするか?
つまり、
・自分達から学びたくなる
・勝手に学んでいる

という環境を如何に作っているかという事でした。

ビジャレアルでは3歳から選手が来るそうですが、子供が小さいからただ遊ばせておけば良いという事は全く無く、

どういう意図をもってその日の練習内容を決めているか
・その為にどんな工夫をしたか
・選手が自分から学べる環境を作れたか

という事を周りからフィードバックされるそうです。

これはアカデミーの練習に関わる身としても耳が痛いものでした。。。

もちろん、提供するプログラムや種目に意図はありますが、
・自分からやりたくなる
・毎日楽しく感じる
といった工夫は全く足りていないと感じたからで。。。

ただ、気づいたからといってすぐ改善して毎回の練習が新鮮で楽しく効果的になるものにできるとは思いませんが、
少しずつでも改善していこうと本著を読んでいて思いました。

まとめ

サッカーの練習に関する著書でしたが、『スポーツ』に関わる人には沢山の学びがあると感じる本著。

今すぐにできる事とそうで無い事はありますが、
本著から学んだことや気づきを実際の現場での指導に活かしていきたいと感じました♪

子供のスポーツに関わる指導者や親御さんは是非チェックしてみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!
宜しければスキやフォローをお願い致します👐

編集後記:
週末にある娘たちの『ピアノの発表会』の為に帰阪しました!
少し庭掃除から離れてゆっくりします。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?