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書籍紹介: 失敗の科学

こんにちわ!
社会人ラグビーチームでヘッドSCコーチをKeithです。

このnoteでは
スポーツ現場で働きたい学生/ 専門家
・スポーツ現場で働いている専門家

の方に価値を届けられる様に記事を書いています。

今日は水曜日なので書籍の紹介です。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
マシュー・サイド著 有枝 春訳

衝撃的な事例からの始まり

本著は『失敗の科学』というタイトルにある様に
・どんな『失敗』があるのか?
・業界による『失敗』への対応の違い
・何故、失敗を認められないのか?
など、色々な場面で起こる『失敗』と『その後の行動』について書かれた本になっています。

本著の冒頭に書かれている2つの事例は
・人為的なミスによって数百名が亡くなった飛行機事故

一人の患者が亡くなってしまった人為的なミスによる医療事故
についてなのですが、
如何に航空業界が何百人の方が亡くなってしまった『失敗』から学び、その後に同じ事が起こらない様にしているかと、
医療業界では『不運な事故だった』として原因を探らずに失敗から学んでいないかについての対比なのですが、
なかなか衝撃的なものでした。。。

本著では医療業界の『失敗』への態度について

医療業界では『完璧でないことは無能に等しい』という考え方がある。失敗は脅威なのだ。

P25 

という一文があるのですが、そんな考え方は言い訳にはならず、
どの業界にとっても失敗は脅威でしょう。

例えば私の仕事で失敗をしても、誰かが亡くなってしまうかもしれない確率は殆ど無いですが、
それでも、その選手のキャリアが終わってしまう可能性は十分にあります。それは充分な脅威です。

しかし、医療業界では人の生き死にに関わるのが失敗。
責任が重大なだけに『失敗』に向き合えずに、学ぶ事ができないのは想像すると恐ろしいですね。。。
本著を書いたのはイギリスの方ですが、日本ではどうなのか考えずにはいられません。

最終章では日本では
失敗は不名誉なもの
・家族にとっても恥
・だから起業家が少ない

という部分もありましたからね。。。

人の心理

また、他に印象に残ったのは
・人は心理的な影響で事実を誤って認識したり、都合のいい様に解釈する
という事。

失敗したことを認められず、『認知的不協和』(自分の信念と事実とが矛盾している状態)によって自分に都合のいいように物事を見てしまうのですが、

・教祖が予言を完全に外した後のカルト集団の行動
・DNA鑑定によって有罪であるわけがないのにそれを認められない検事
など、
なかなか理解に苦しむほど『失敗』を認められない事もあるのだと学びました。
これも、恐ろしい事ですが。。。

では、私たちはどうすれば良いのでしょか?


失敗への対処法

私が本著を読んでいて感じた『失敗を受け入れて、それを活かせる様になる為のマインドセット』は3つ。

一つ目はポジティブ思考。
失敗が起こったとしても次は上手くいくと考えることができれば事実を受け入れる事ができます。

2つ目は成長思考
自分はまだ成長できる。変化する事ができると感じていれば『失敗』を成長する為の糧にできます。

3つ目はすでに有名なGRIT
アンジェラ・ダックワース氏の『GRIT』という本は有名ですが、要はあきらめない心の事ですね♪



まとめ

今回は失敗の科学という本を紹介させて頂きましたが、如何だったでしょうか?
今回紹介した内容の他にも様々なエピソードや失敗への取り組み方が載っているので、
失敗を自分の糧にしたい人は是非チェックしてみてください♪

私はKindle Unlimitedで読みましたが、紙でも読んでみようかと考え中です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!
宜しければスキやフォローをお願い致します👐

編集後記:
休みの日も職場でトレーニングをしているので、毎日職場に行っています(笑)。。。

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