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自己紹介

 はじめまして。私は 宮本みやもと 恵太けいた と申します。この記事では、私の経歴や専門、関心分野を記します。


1. 経歴

※2024年7月現在

  • 生年月日: 1997年6月3日

  • 出身: 新潟県上越市・妙高市

  • 現在の生活圏: 東京都区部(特にいわゆる都心5区および城南地域)・神奈川県横浜市・川崎市

  • 出身校: 青山学院大学文学部英米文学科・同大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程

  • 専攻: 理論言語学(統語論・生成文法)・英語学

 私は高校までを新潟県で過ごし、大学進学に伴い、2016年に東京・神奈川に上京してきました。母方が神奈川県出身ということもあり、もともと神奈川の地名(特に湘南地域)には馴染みがありましたが、東京や横浜で生活するのは初めてでした… ですが、今ではすっかり都会の生活に慣れました!(とはいえ、いまだに山手線(JR東日本)や東京メトロの駅の発車メロディーに感動している田舎者の自分もいます笑)

青山学院大学 青山キャンパス(東京都渋谷区)

2. 専攻について

2.1. 専攻分野

 上記で書いたように、私の専攻は言語学です。特に、チョムスキー学派の生成文法と称される理論言語学や、その中でも英語という言語の諸現象を研究する分野である英語学を大学院では学びました。
 「言語学」とは文字どおり、言語・「ことば」について研究する学問のことですが、その中には様々な下位分野があり、たとえば古代の言語を復元(再建/再構)したり言語同士の系統関係を研究したりする「比較言語学」や、ある社会や集団の中で言語がどのように運用されているのかを研究する「社会言語学」といった分野が存在します。「理論言語学」は言語の内的性質や言語にかかわる現象を研究する分野で、そのうち発音は「音声学音韻論」、文法は「統語論」、単語・語彙は「形態論」、意味は「意味論」と呼ばれる分野で扱われます。また、「生成文法」とはアメリカの言語学者ノーム・チョムスキー(1928~ )が提唱した理論言語学の一派で、言語に関する知識は全ての人間が生まれつき持っている能力であり、個別言語(日本語、英語、ドイツ語、アムハラ語、…, X語)の獲得はこれに先立つ(アプリオリな)言語獲得装置(「普遍文法」)から導かれると主張されています。

ノーム・チョムスキー(1928~ )
チョムスキーは相対性理論を提唱したアインシュタインや精神分析を提唱したフロイトと同じく、
既存の学術界にコペルニクス的転回をもたらしたユダヤ系学者である。

 学部時代の卒業論文では「Locative Inversion」(John came into the room.→Into the room came John.のように、場所を示す副詞句が文頭に出ると主語と動詞の順序が逆転する現象)を扱い、大学院では「wanna contraction」(want toがwannaと縮約される現象に関して、Who do you want to (→wanna) marry ■?では縮約可能だがWho do you want ■ to (→*wanna) marry you?ではwannaが使えない)について研究しました。(大変申し訳ありませんが、学位論文のファイルをここにアップロードするのは差し控えさせていただきます。ご興味のある方は私のX  (@K_Miyamoto0603) にDMをください。)

2.2. 関心を持ったきっかけ

 私が英語や語学学習、言語、言語学に関心を持ったきっかけは、中学・高校時代にテレビで視聴していたNHKの語学講座です。小学生の頃から日本語や「ことば」について考えることは好きでしたが、NHKの語学番組は今の自分に特に大きな影響を与えていると思います。
 私が中学生のとき、NHK Eテレで「おとなの基礎英語」という英語番組が放送されていました。講師として立教大学教授の松本まつもとしげる先生が出演され、生徒役にはタレントの坂下千里子さんが起用されていました。「おとなの基礎英語」では、女優の肘井ひじい美佳みかさん演じる主人公がワーキングホリデーでシンガポールを旅するという設定のドラマ(スキット)から、おとなが使える簡単な英語表現を1日1フレーズずつ学びます。
 また、高校生のときに視聴した「しごとの基礎英語」は、自分の進路決定に多大な影響を与えていると言ってよいほど私にとっては思い入れの深い番組です。「しごとの基礎英語」は、写真家・篠山しのやま紀信きしん氏の息子である篠山しのやま輝信あきのぶさんがドラマ(スキット)をもとにビジネスで使える英語表現を学ぶ番組で、講師は東洋学園大学教授の大西おおにし泰斗ひろと先生でした。『一億人の英文法』などの著書がある大西先生は「英語はココロ」をキャッチフレーズに、(修飾語句は)「前から指定」「後ろから説明」といった解説をされていました(専門的には、それぞれ生成文法の「Xバー理論」における「指定部 (Specifier)」「補部 (Complement)」に相当します。また、修飾の対象となる意味の中心要素を「主要部 (Head)」と呼びます)。生成文法を本格的に勉強する前のことでしたが、大西先生の英語の解説が言語学的なものに感じ、感銘を受けたことを覚えています。

Xバー理論 (英語の場合の基本構造)】
英語においては、指定部 (Spec) が主要部 (H) を前から指定し、
補部 (Comp) がHを後ろから説明する
vigorously pursue power(精力的に権力を追求する)においては、
副詞vigorouslyが動詞pursueの行為の態様を前から指定し、目的語powerがpursueの行為の対象
後ろから説明している

 「おとなの基礎英語」のほか、通訳学の碩学せきがく鳥飼とりかい玖美子くみこ先生(立教大学名誉教授)とジャパンタイムズ元編集長・伊藤サム先生が交代で英語ニュースを解説する「ニュースで英会話」や、アメリカのTED Talksを扱う「スーパープレゼンテーション」も観ており、10代の自分の中ではテレビに出演する先生方は憧れの存在でした。
 現在は多忙になってきたこともあってNHKの語学講座(特にテレビ番組)をあまり視聴できていませんが、最近は言語学者の先生方の一般向け新書を読んだり英単語の語源を調べたりしているので、言語学が好きという気持ちは変わりません! 大学院を修了してからは、修士論文執筆時は取り組めなかった生成文法以外の言語学分野の勉強や語学学習を少しずつ再開しています。今後は英検1級の取得(2024年7月現在は英検準1級)やTOEIC高得点をはじめ、英語以外の外国語の勉強も深めていきたいです。

3. その他の関心分野・活動

3.1. アカデミック関連の関心

 私は「超」がつくほどの文系人間で、子どもの頃から興味のある学術分野は人文科学が中心でした。大学での専攻である言語学のほか、具体的には心理学哲学神話学宗教学などに関心があります。もちろん、文学歴史も好きです。また、フロイトの精神分析ユング心理学ギリシャ神話を学ぶと、人間という生き物のさがのようなものが垣間見えて興味深いと思っています。
 数学や理系分野は大の苦手ですが、理論言語学の中でも言語の意味を扱う「形式意味論」では数学的な考え方(特に集合論論理学の手法)を用いるため、学生時代は苦労しました…(大西先生に「君は数学を勉強しなさい」と言われたことがあります笑) ただ、科学史には興味を持っていて、ピタゴラスやエラトステネス、オイラーやライプニッツ、フェルマーといった偉大な数学者の方々の功績に感謝しつつ(?)、理系学問の研究史についての教養を深めていきたいです。

3.2. アカデミック以外の趣味

 アカデミック以外の趣味としては、スタジオジブリの映画作品やドラえもん、かわいいキャラクターなどが好きです。「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」「耳をすませば」「猫の恩返し」「千と千尋の神隠し」「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」が特に好きなジブリ作品です。昨年7月に公開された「君たちはどう生きるか」も映画館で鑑賞しました。ドラえもんのマンガ(てんとう虫コミックス)やテレビアニメは子どもの頃から好きで、小学生の頃はそれこそセリフを暗記するほどマンガを読み込んだりひみつ道具を自分で考えたりするくらいにハマっていました笑 かわいいキャラクターの中で特にお気に入りなのはコウペンちゃんや様々な自治体の公式・非公式ご当地キャラクター、神奈川県の私鉄のキャラクター(のるるん(東急電鉄)やそうにゃん(相模鉄道)など)です。
 鉄道地域ネタ(特に東京23区、神奈川県、横浜市)も好きですが、同じ趣味の人たちほどには詳しくはありません… なお、私は出身は新潟県ですが、上越地域の人間のため新潟市の地理はほとんどわかりません。
 好きなアーティストは西野カナさん、いきものがかりスピッツです。西野カナさんは2019年より活動を休止されていましたが、2024年6月25日に活動再開を発表され、復帰に向けて動き出しているとのことで嬉しいです。いきものがかりとスピッツは母も応援しているアーティストです(特にいきものがかりのメンバーは母と同じく神奈川県出身のため)。
 好きな小説家は小川洋子氏と宇佐見りん氏で、お二方の作品では『博士の愛した数式』や『推し、燃ゆ』を特に愛読しています。
 また、後述するように、言語学をテーマに小説を書き、公募新人賞に応募したことがあります。

3.3. 「すばる文学賞」への小説応募について

 私は2022年3月に、言語学をテーマにした小説を集英社の公募新人賞「すばる文学賞」に応募しました。応募したのは「第46回すばる文学賞」で、結果は予選前の段階で落選でしたが、その経緯を説明します。
 私は2020年に大学院に進学しましたが、新型コロナウイルスの世界的パンデミックにより、大学院の授業がすべてオンラインになってしまいました。大学への登校に制限がかかってしまったため、研究に必要な文献を図書館に借りに行くこともままならず、研究活動はほぼすべて自宅で行っていました。当時の私は、「学会での口頭発表や学術雑誌への論文投稿だけが研究活動ではない。自分が今こうして専門的に学んでいる学術知識を一般の人々に普及する取り組みも立派な研究活動だ」と考えました。その手段のひとつとして、「小説」という形で自らの専攻や普段の研究内容を世に広く伝えることもできるのではないか。コロナ禍で自宅にこもっている時間を小説執筆に使ってみよう。これが、「言語学」をテーマにした小説の創作に挑戦してみようと決意したきっかけです。
 小説の主人公は、言語学を専攻して大学院進学を見据えている東京在住の大学4年の男子学生と、言語学には全くの素人で、都内の福祉系の専門学校に進学予定の地方在住の高校3年の女子生徒です。二人が出会うきっかけは、… と記述していると非常に長い記事になってしまうので、小説の原稿をこちらに置いておきます。続きは以下のファイルをダウンロードしてご覧ください!

 ちなみに、小説を書いていたせいで(←嘘です自分の責任です)、本来なら2年で修了するはずの博士前期(修士)課程に4年も在学してしまいました😅 この辺りは、趣味のセクションでも言及した「耳をすませば」の主人公・月島つきしましずくが高校受験を控える中で小説を書いていて成績が悪化したのと似た境遇を感じました。

4. おわりに

 私は将来、フリーランス個人事業主)として自分の事業を経営する働き方を希望しており、起業も視野に入れています。大学で言語学を学んで得られた専門知識を一般の人々にわかりやすく伝える活動に取り組みたいと思っています。
 その目標を達成するための一歩として、これからnoteに記事を投稿していきます! 自身の活動を報告したり、言語やビジネスに関して自分が考えたことや新たなアイデアを発信したりする記事を予定しています。

✨🍀どうぞよろしくお願いします!!🍀✨


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