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コーヒーが濃い、苦い、渋い場合の対処法

みなさんは自宅でコーヒーを淹れたときに味が濃いなーと思ったらどうしますか?

おそらく粉の量を少なくする(もしくはお湯の量を多くする)という方が多いのではないかと思いますが大正解です。

たとえばカフェニルでは一杯分のコーヒーを淹れるときに粉14gに対してお湯210g(1:15の比率)を使用しますが、このレシピで淹れて"もうちょっと薄い方が好みかも"と思った場合には粉を12gに減らしてみるのが良いと思います。

粉末のココアやコーンポタージュをお湯で溶かすのと同じで、濃い・薄いは粉の量かお湯の量どちらかで調整しましょう。

では味が苦いと思ったときや味が渋いと思ったときはどうでしょうか?

、、、粉を減らしていませんか?

粉を減らすと味の総量が減る分ある程度苦味や渋みが和らぐので全く間違いということはないのですが、実は苦みや渋みを粉を減らすことで対処するというのはあまりおすすめではありません。ではどうすればというのが今日のテーマです。

コーヒーの味が苦い場合

コーヒーの味が苦いのには主に2つのパターンがあります。
ひとつは深煎りの豆の場合です。コーヒー豆は焙煎の度合いが深くなるにつれて苦味が増していきます。特に豆の色が黒に近づいてくる深煎りや極深煎りではその分苦味もでるのですが、これがたまらなく好きな方もいれば苦手というかたもいます。

焙煎由来の苦味は淹れ方によって多少のコントロールはできたとしてもフルーティーな浅煎りのコーヒーみたいに大変身することは絶対ありませんので、苦味が得意でない方はもう少し焙煎の浅いものを買ってみるのがいいでしょう。

それとは別にコーヒーが苦くなるケースがコーヒーの成分の過抽出です。成分を出し過ぎている状態ですね。昨日同じ豆を淹れたときはこんなに苦くなかったのにという場合はこちらです。

コーヒーは概ね前半に酸味や香気成分、中盤に苦味、後半に渋みや雑味が出る傾向があり、過抽出になるとイガイガした舌に残るような渋みを感じます。

分子の大きさなどにより前半・中盤・後半に抽出されやすい成分が異なる

この過抽出を防ぐ方法としては挽き目を粗くする・お湯の温度を少し下げてから淹れる・5回で注いでいたお湯を4回や3回にしてみる。など抽出を弱める対処法が大事です。あっさり淹れるようなイメージです。

コーヒーの味が渋い場合

こちらも2つのパターンがあると思っています。
ひとつは先程と同じく過抽出の場合で、後半に雑味と感じるような成分が出やすくなるので抽出を弱めるということが効果的です。

もうひとつは豆のキャラクターとして渋み成分が多いもの。コーヒーの成分の中にはクロロゲン酸など渋みとして感じられるものがあり、適度であればお茶のような心地よい渋みが味わえます。とはいっても好みがあるので、この渋みがあまり好きではない場合は他の豆を試してみるのがいいかもしれません。

コーヒーの説明書きに"お茶のような"や"ティーライク"という表現がある場合はこういった渋みを含んでいる可能性があります。こういうのも個人的には結構好きです。

気になる方は逆に試してみてくださいね!

ということで2024年初投稿となりましたが、今年もコーヒーを楽しみましょう。また来週☺️

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