見出し画像

美味しいコーヒーが買いたい 精選方式と原産地編

前回の鮮度と焙煎度編につづき自分好みのコーヒーを見つけるときのポイントについて書いていきたいと思います。
個人的に優先度が高いと思うものから順に書いているのですが、今日は3番目と4番目です。

①鮮度
②焙煎度
③精選方式
④産地

前回書いたとおり焙煎から1ヶ月以内で、自分が好きそうな焙煎度を見つけることができればおおよそ好みに近いコーヒーを見つけることができるとおもいます。

今回は更にコーヒーに書かれている情報を見ながらどんな味なのかを推察しようという試みです。
もちろん最終的には飲んでみないとわからないのですが、予想して当たり外れがあるのも楽しみのひとつです。(むしろ外れて予想外の味がするほうがたのしかったりして)
ちょっとした遊びだと思ってトライしてみてください☺️

精選方式

鮮度・焙煎度の次にコーヒーの味わいを左右するのがこの精選です。

コーヒーは果実の種子なので果肉を除去・脱穀し種を取り出す必要があります。

平地が豊富で水が貴重な地域では、収穫したコーヒーチェリーをそのまま天日で干してから脱穀。(ナチュラルプロセス)
平地が少なく水が豊富な地域では、果肉を機械で除去してか発酵槽で粘液質を洗い流し乾燥させた上で脱穀(ウォッシュトプロセス)
というふうに元来地域にあわせた手法で行われてきました。

では味わいはどうかというと、ウォッシュトはクリーンでスッキリタイプ、ナチュラルは華やかさや甘さに優れています。

さらにウォッシュトとナチュラルを組み合わせたパルプトナチュラルは味わいも中間くらいの印象、通常のナチュラルよりも発酵感の強いアナエロビックなどはより派手さやフルーツ感のある味わいになります。

プロセスの違いと味わいの傾向。
例外ももちろんあるので参考程度にみてください。


産地

原産国名を頼りにコーヒーを選ぶ方も多いとおもいます。

意外ですが産地ごとの味の違いは焙煎度や精選ほどは違いません。
フレーバーに関してもどれくらいの焙煎度に仕上げたかによって変わってくるので一概にケニアだから柑橘系のフレーバーがでるといったようなこともありません。

ただ大まかには地域性や傾向が存在するのでざっくりと頭に入れておくといいと思います。

[アフリカ]
エチオピア・イエメン

ナチュラル・ウォッシュトの両方がある。特に浅煎りでは柑橘やベリー系、マスカットやピーチなどのフルーティーさが際立つ。

ケニア・タンザニア
ウォッシュトが基本。強めの酸味と厚めのボディ感、浅煎りでは柑橘系のフレーバーがある。ケニアは焙煎度によってカシスのようなフレーバーも。

[中米]
グァテマラ
ウォッシュトが基本。しっかりとした酸と凝縮感があり中煎りにするとリンゴや葡萄などのフレーバーがある。

エルサルバドル・コスタリカ・ホンジュラス
ウォッシュトが基本。グァテマラよりも軽めの印象。浅煎り〜中浅煎りでは柑橘系のフレーバーでスッキリとした味わい。

[南米]
ブラジル
ナチュラルが基本。酸味は比較的おだやかで軽め。中煎り以降ではナッツやチョコレートのフレーバーが魅力。
コロンビア・ペルー

ウォッシュトが基本。ケニアやタンザニアのような酸味・ボディ感を持ちながら、フローラルな印象が特徴的。

[アジア]
ウォッシュト中心にスマトラ式など特有の処理もある。
程よいボディ感で中煎り以降ではカカオニブやアーシーなフレーバーがあるものも。

※フレーバーは香りや匂いではなく味の印象

というわけで今回は箇条書きっぽくなりましたが少しイメージできましたでしょうか?

次回はこれをもとに知らないお店のオンラインショップを見ながら実際に味を予想しつつ購入してみようと思います。
また来週ー☺️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?