美味しいエスプレッソを淹れるための最初のステップ
先日WBCのイタリア代表がベンチにエスプレッソマシンを設置しているというネットニュースを見てさすがイタリア人と感動しました。笑
その昔イタリアに旅行に行ったときに、数日間の短い滞在期間ながらちょっと暇を見つけてはいろんなバールでエスプレッソやカプチーノを飲んだのですが、そのときに特に印象に残ったことがあります。それが、
美味しいエスプレッソが飲める店がいっぱいある!
これももちろんそうなのですがそれ以上に驚いたこと、それは、、、
美味しくないエスプレッソを出す店が全然ない!
ということでした。
今なら日本だって、instagramとかgoogle mapとかで目星をつけて回れば結構美味しいエスプレッソを飲むことはできると思うんですが、逆にsnsとか検索なしで適当に見つけたお店に入ってエスプレッソを頼むとなればなかなかそうはいかないだろうなと思います。
イタリアでもちょっと薄め・濃いめなところ、深煎り・中深煎りとかいろいろ差はあって、地域やお店ごとにいろんなエスプレッソが楽しめるのですが、少なくとも自分が回った20件くらいの中では美味しくないということがなかったです。
そこでちょっと腑に落ちたというか、そうか日本でお米が炊けないご飯屋さんがないのと同じようなことなのかと思ったんです。
外食したときにちょっと柔らかめのご飯とか硬めのご飯ってあるけど、ご飯の炊き方に違和感を覚えるようなことってそうそうないですよね。仮に失敗した雑炊みたいな柔らかさのご飯がでてきても食べる側がしっかりとした判断材料(ご飯に対する経験値)を持っているのでそれなりに自信を持って指摘できます。(性格によってはまぁいいかと思って食べるかもしれないけど。)
ご飯ってこういうものなのかなぁ?とは思わないはずです。
イタリアでエスプレッソを飲むときも同じで、エスプレッソってこういうものだよねという暗黙の了解みたいなのがしっかり醸成されていて、エスプレッソの"ここからここまで"がわかってるっていう感じでしょうか。
そういう意味でも美味しいエスプレッソを淹れるまず最初のコツは抽出技術ではなく飲むことからなんだなとつくづく実感します。
だから日々の営業とは別にカフェ巡りも僕の大切な仕事なわけです。(コーヒー飲んでゆっくりするだけの素晴らしいお仕事(お金にはならない))
ちなみにもしバリスタを目指す方だったらぜひ美味しいエスプレッソだけでなくあんまり美味しくないものや好みではないものを飲むこともぜひ大事にして欲しいなと思います。
"今の若い人は本当にまずいワインを知らない。昔はいっぱいあったんだから"とぼやいている上司をみてなるほど思ったんですが、確かに今は食べ物も飲み物も本当に美味しいものが溢れているので時々そうではないものも味わうことで、自分なりの美味しいもの、自分が提供したい味の輪郭がよりはっきりするように思います。
ということでエスプレッソを飲むべく営業にもどります。
また来週ー☺️
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