奈良井宿
5月のある日、知り合いの写真展を見るために 奈良井宿 に出かけた。
あずさ5号 に乗って奈良井を目指す。とりあえずはビールと言いたいところだが、車内で合流する皆さんのことを考え自粛した。結局、同行した皆さんの許可を得て車内販売で購入しました(笑)。
お供のカメラとレンズ
カメラ: PENTAX K-3 Ⅲ Monochrome
レンズ: HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited。
このセットで 旅 をしたのは初めて、旅といってもこの日は 日帰り。
上の写真に思い入れがあるかといえば、何となく。
駅を降りて奈良井宿の入り口を見ながら レンズを構えた。
ちょっと アングルを下げたのはのんびりとした広がり を入れたかったから。
意識したのは バランス。
そんなことを思って、歴史を感じながら 撮影したはず。
意識したのはピントを合わせた ポイントまでの距離。
ポイントを近くして 背景の雰囲気を優しくぼかす感じ を狙った。
この後に知り合いの写真展会場にお邪魔して、写真鑑賞と食事をいただいた。
知り合いが写真展を開催したのは、奈良井宿で旅籠をやられていた老舗。
今は蕎麦屋さん をやられている。
その2階の倉庫になっていたところを掃除から初めて写真展 を開催されていた。
飾り方にも随所に こだわりが詰まっていて、いつ拝見しても楽しい気持ちにさせていただける。
写真展の鑑賞と食事を終えて外に出ると空には少し雲が広がっていた。
そんな中を 飛び回るツバメたち。
何とかその姿をまとめようと試みるも あまりの早さに撃沈。
まぁ、そんなこともあるよね。
と、反対の空を見上げるとそこに小さな鳥が止まってくれていた。
そんなことを言われているとは思わないが、焦らずに撮れるものを撮りなさい。
そんなことを言われた気持ちになってレンズを向けた。
その後は各自別れて散策。
実はこれを撮っている間に オレが行方不明になった という話になっていたらしい。
撮影しているとついつい光に誘われてフラフラ歩く習性 がある。
上の場所に行ったのも 光が美しかったから。
しばらくして戻ると、そこには同行した皆さんの姿があった。
そのときに言われたのが、「先生が迷子になった」そんな一言だった(笑)
気持ちを変えるためもあったが、広がってきた雲が気になった からでもあった。
優しい光が奈良井宿を包んでいる ように感じられた。
そう、この光を待っていた のかも。
映えもなければ、色もない。
それでもこの写真たちを見ているとこのときの 記憶が繋がってくる。
写真は記録 と言われるのもこんなことができるからかもしれない。
また、次回
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