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友達について

来週、高校時代の同級生と男四人で東京に行く予定がある。
このメンバーで旅行に行くのは初めてで、どんな風になるかは今からある意味楽しみ。

子供の頃、自分は特に親友と呼べるような友達はいなかった。
小学校の頃は外で遊ぶのもあまり好きではなかったし、中学校は急に大人になり出した友人たちにちょっとついて行けなかった。部活動もそこまで興味がなく、いくつか入ったがやめてしまっていた。
高校に入ってから、ようやく放課後も一緒に遊ぶ友人が出来始めた。
それでも時々は昼休みに一人で時間を持て余して図書館に行くことも度々あったと思う。
なんとなく常に一緒にいる、ということが億劫だったのかも知れない。
声をかけてくれた友人達にはちょっと失礼だったかも?
本とゲームが好きな学生時代だった。
(大人になってから聞いたけど母は結構心配していたらしい)

大学に入ってからは勉強にも身が入らず、サークルの仲間と自然にお酒を飲んだりドライブに行ったりすることが多くなった。

それでも好きなものに対してはあまり共有することは出来なかった。
それでいて、特に深く掘り下げるわけでもなくただその時に興味があるものに目を向けつつ、一般的に人気なものに対してはちょっと興味がない、という接し方をしていたかもしれない。
それと同時に、好きなものを一緒に話し合える友人が欲しかったのかも知れない。

そんな自分が友人たちと高校時代に好きだったバンドのコンサートに行く。
(高校時代は誰もこのバンドのことは話題にしなかった)
当時は全く予想もしなかった出来事だ。
大人になった自分は、側から見たら結構社交的で、友人も多いように見えるだろう。
四十代も後半のこの人生で学生時代の友人たちと旅行なんて、充実した感じになっている。これは素直にありがたいことだと思う。

どんなものになるかは分からないが、この旅行が終わる時には誘ってくれた友人に感謝の言葉をちゃんと伝えるようにしたい。

そして学生時代の自分に伝えたい。
心配しなくても、気の合う友人は自然と増えていくよ。好きなものを好きなままでも。

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