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今までと違う、だけどこれもサッカー

先日ドイツにきて初めての試合がありました。
現在自分の所属しているeisbachtalは5部リーグ最下位
今節が前期最終節で相手は6位のチームでした。

最初は、チームに合流後1日しかトレーニングしていないから今回はメンバーにも入らないと聞いてました。しかし、メンバーが風邪で休んだこともあり、急遽メンバーに入ることに。ドイツに来て初めて自分の目でみる試合にワクワクしながらもしかすると出番があるかもと思いながらアップをしていました。
スタメン組がロッカーに戻り、キックオフ時刻の15:30になっても一向に出てくる気配がないので、まだ試合は始まらないの?とチームメイトに聞くと「審判が来てないからまだ始まらないよ」と。
いきなり日本ではあり得ないことが起こりました(ドイツでも珍しいそうですが)

結局試合が始まったのは45分遅れの16:15。
試合が始まる前からぞろぞろと観客がやってきて試合開始には50人以上の観客もいました。5部リーグの試合に。
ピッチの傍では子供達がボールを蹴って遊んでいるのも印象的でした。
(ハーフタイムもボール頂戴って言って普通にピッチの中に入ってボール蹴ってた)

そしていよいよ試合が始まって、かなりの衝撃を受けました。
身体と身体のぶつかる音、球際の強度、展開の速さ、ファールの加減など
何度ベンチで「あぶなっ!」と1人で呟いたことか
練習の時とは全く違うチームメイトの姿でした。
今まで日本でしてきたサッカーとは全てと言って良いほど、サッカーではない違う競技のようでした。

そしてベンチやサポーター含めみんなで闘っている。
ベンチの選手も当たり前にレフェリーに抗議する、と言うよりも文句を言う。
得点を奪った瞬間もびっくりするくらいに喜ぶ。

結果はと言うと、前半24分に先制したものの、1分後に追いつかれ、後半に2点を奪われ1-3の敗戦でした。
試合が終わった時もアディショナルタイムが短いと監督がブチギレ。
そしてチームメイトも結果や内容に、そんなに落ち込まなくても、、と思うほど悔しがって落ち込んでいました。

ドイツのサッカーを体感し最初から最後まで驚きっぱなしでした。

やっぱりサッカーそのものの考え方が違うのかもしれない。
チームメイトもおそらく相手チームの選手も、普段基本的にサッカー以外の仕事をしていて、サッカーで固定給や勝利給をもらってはいるけど、日本でいう社会人チームでサッカーをしている人達。
言い方を変えればサッカーをしてもしなくても生活はしていけるし、
サッカーをしなくてもお金の面で困ることもない。
それなのにあれだけ削り合い、闘う。観客も含めて。

中身もそれ以外もこれまで日本で15年近くしてきたサッカーとは全くと言っていいほど違う。

だけど、これもサッカーだし、むしろこれがサッカーなのかもしれない。


日本のように繊細な技術を磨いて闘うのもするのもサッカー。
そしてドイツ5部リーグのようにぶつかり合い、削り合い、闘うのも同じサッカー。
(日本、ドイツがお互い全くないと言うのではない)
結局、サッカーはどんな手段(ファールなどの反則を除いて)を使ってでも相手よりも多くのゴールを奪えば勝つという極めて単純なスポーツなんだと再認識しました。

ドイツに来てこれまでとは違うサッカーに出会うことができた。
そして、自分もこの中で相手とぶつかり合い、時には削り、削られながら闘っていかなければいけない。

来週から後期リーグが始まるので、ドイツ語をしっかり勉強し、練習からしっかりアピールして早く試合に出てチームの勝利に貢献したい。

danke

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