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最期まで残る言葉

こんばんは。音楽の世界から高齢者介護に挑戦中の静間です。

4ヶ月現場にいますが、まだ自分がプロの介護士だという感覚はありません。俯瞰の目線が抜けない。でも、それがいいのかなとも思っています。

さて、今日ふと気づいたことを書き留めておこうと思います。

この現場、はっぴーの家が特にそうなのかもしれませんが、どんな職業より圧倒的に1日の中で「ありがとう」と言ってもらえる回数が多い仕事ではないかと感じています。

基本的に体が不自由な方の、できない部分をお手伝いするわけですが、その度に、数え切れないくらい「ありがとう」と言われます。

言われすぎて、「いえいえ」とクールに流してしまいがちですが、もっと噛み締めて生きた方がいいのかもしれないと思いました。

興味深いことに、認知症が進んで、ほとんど会話が成り立たないような方でも、「ありがとう」という言葉だけは、発語が最後まであるように感じています。

ほとんど喋らないおじいちゃんなんて、「ありがとう」という言葉でしか声を聞いたことがないくらいの方も。

もちろん中には、「ありがとう」が出てこなくなってしまう方もほんの少しいらっしゃいます。(男性に多い気がする。)

脳機能の問題であることが大きいのでかもしれないですが、"やってもらって当然"という気持ちが深層心理のどこかにあると、出てこなくなるのかもしれません。

でも、本当に少ない!ケアで関わっているほとんど全員の方の声で、鮮明に心に残っている単語です。

自分も、最期の時まで、たとえ思考力や記憶力がなくなったとしても、ありがとうという言葉が自然に出てくるような心を大切に、生きていきたいものです。

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