恩送り

「恩送り」って?

テレビで「奇跡体験アンビリバボー」を観ていたら「恩送り」という言葉が出てきたので、ググってみた。

Wikipediaによると、

恩送り(おんおくり)とは、誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ること[1]。
「恩送り」や「情けは人のためならず」といったモラル・常識は、各地の人間社会が古くから持っている良識のひとつ。類似した考え方は、日本以外の国々、様々な国・共同体にも見られる[5]。英語ではA kindness is never lost(親切は決して失われないので実行しよう)と表現している。

とある。

ニューヨークで受けた恩

私は2019年にニューヨークに滞在した時、こんな体験をした。

地下鉄のPASMO的なカードの買い方がわからない私に、親切な男性が、買い方を教えてくれたどころか、数駅分のそれをおごってくれた。

(このとき私は、ただでさえ心細い異国で優しくされたことに感動して少し泣いた)

マンハッタンの中心街で道に迷っていたら、地元のおばあさんが道を教えてくれた。

知り合った日本人の方が、ごはんを奢ってくれた。

宿がなくなって路上に佇んでいたら、ホームレスのおじさんが、「暖かくて安全な場所がある」と、地下鉄のホームに連れて行ってくれた。

地下鉄のホームに佇んでいたら、ホームレス支援の男性が、おいしいケーキをくれた。

引き続き宿がなくなって困っていたら、日本人ジャズピアニストが泊めてくれた。

知り合った日本人ギタリストが、全米ラジオに出させてくれた。

他にも、書き切れないほど、たくさんの人が私に親切にしてくれた。

身元がわかっている人もいるが、その他はどこの誰かもわからないから、恩の返しようがないが、私が他の誰かに同じように親切にすることが、恩送りであろう。

私に親切にしてくれた彼らも、誰かに親切にしてもらったことを、私に送ってくれたのかもしれない。

善意の連鎖。
素晴らしき哉。

ニューヨークという場所

ことニューヨークでは親切にしてもらう回数が多かった気がする。と思っていたら、昔読んだこの記事を思い出した。

ニューヨーク在住の邦人コメディアン、リオ小池さんのインタビュー。

上の記事からの引用。

アメリカに来る人は、絶対助けられるんです。だって、アメリカ人は、最初みんな移民で、みんな助けられてきているから、来た人を助ける土壌が普通にある。
ニューヨークに来たら、助けられる要素が必ず起きちゃう。助けられちゃうの、ほっといても。

ニューヨークとは、そういう土地柄らしい。

少しずつでも、恩を送っていけたらいい。

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