頑張れ新人vol.4「最優先で養ってほしい力」
コロナの影響で生徒のいない学校に出勤する日がずいぶんと続いています。学校というのは生徒がいないと本当に活気がないところですね。ただ、こんなことを思えるのはある程度の経験があるからで、初任の頃は「生徒のいる学校は嵐のように大変な場所」と感じていました。
経験を積み、力がついていくとそんな余裕もできてくるわけですが、今日は初任や経験年数の浅い方に意識的に身につけてほしい、養ってほしい力について書きたいと思います。
・眼の感性
眼の力を高めてください。
生徒が教師と1対1で話している様子、その話が終わって生徒が後ろを向いたときの表情。教員の話を一斉に聞いている生徒たちの表情。生徒同士が話しているときの様子。教員と教員が話しているときの雰囲気。職員会議で誰かが話しているときのみんなの集中度合い。職員室でいま忙しくしているのはだれか。いま保護者と電話している先生は困っていないか。
いま見えている映像や音から、どれだけのことを読み取れるか。これは教員をする上でめっちゃくちゃ大事な力です!
・身につけ方
近道などないです。まずはこの記事を読んだことで「そういう力が大切」と認識することです。知らずにできる人もいますが、身につけたいなら意識意識!
次に、やはりよく観察することです。他人の行動や表情の意図や意志を汲む練習をしましょう。慣れてくると分かりやすい人と、分かりにくい人がいることが分かってきます。なぜこの生徒からは意図や意志が伝わってこないんだろう。そんな疑問が、新しい気づきを生んだりします。
他の人のビジョンを共有させてもらうのもおすすめです。「あのとき、生徒たちのことをどういう視点で見ていたのですか?」と聞くと、ほとんどの人は教えてくれるでしょう。
なぜこの力が最優先なのか。私にはこの「眼の力」が、他のすべての教師力の礎に思えるからです。授業、クラス経営、生活指導、教育相談、分掌長などリーダーシップの発揮、、、etc。良い眼を持つことは、良い教師である条件だと僕自身は解釈しています。「そんなふうに考えたことなかった。」という方は、ぜひ参考にしてみてください。