CATSの感想、レビュー

観賞中、自問自答し続けるという修行感の強い映画でした。

ミュージカルそんな好きじゃないし、ていうかそもそも犬の方が好きだし、バットマンのペンギン男みたいなやつ出てくるし、悪夢です。

特にミュージカルには興味がないので、ミュージカルの型を知らず、これが正解なのかよくわからなかった。

とにかく、自己紹介。
1に自己紹介、2に自己紹介、3、4も自己紹介、5に自己紹介。
ただただ、自分を紹介するという面接みたいな時間が延々と続きます。

4ヶ月前に転職活動を行い、いくつもの面接に失敗してきた私にとって地獄のような2時間でした。

どうやら自己紹介を一生懸命する理由は、一番うまい自己紹介をした猫にはご褒美がもらえるからっぽいです。

ミュージカルなので、もちろん歌で自己紹介をします。

一通り自己紹介が終わったあと、僕は突っ込まずにはいられませんでした、「ただののど自慢大会じゃねえかよ」と。

ご褒美がぼんやりしていたし、みんなご褒美をもらうために命がけでパフォーマンスをしていたので、一体どんなご褒美なのか、そこだけがワクワクのポイントでした。

映画終盤、ついに歌ウマ猫が決まり、ご褒美が贈呈されます。天国へ続くような仰々しい階段を歌ウマ猫が登っていき、その先にあったのはなんと、気球でした。

その気球に乗り、歌ウマ猫は空の旅を満喫するのでした…。

気球ツアーがご褒美ですか?途中で猫が監禁されたり、死んだりしているんですが…。このご褒美のために命をかけるなど、猫の脳味噌はやはりその程度か、やはり犬の方が好きだなと再認識しました。

そんなことを考えていたのも束の間、今まで出てきた登場猫たちが集まり、「猫は犬じゃない」とキラーフレーズを一言かまして映画は終わりました。

痺れました。猫は確かに犬ではない、犬も猫ではない。そんなこと考えたこともなかったです。

観賞中、ストーリーもやばいし、ビジュアルがサイケデリックすぎるし、何を見せられているのかとか、今自分はドラッグでもやってるんじゃないかと自問自答する時間が長い映画でした。

犬と猫の区別がつかない人にはおすすめの映画です!

ていうか犬と猫比較するほど犬出てこないけどな!!!

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