(無料・1374文字)3分で読める認知行動療法に学ぶ問題解決のステップ


慢性的な症状、不安に駆られる患者さん、セラピストへの苦言、、、
こんな問題に苦しんでいるセラピストは結構多いのではないでしょうか?

ちなみに自分は非常に困っていました。慢性疼痛やCBT関連の勉強をし始めて少し変わったかどうか、、といったところ。先は長さそうです。

似たような痛みでも良くなる人とそうじゃない人がいたり。
人を診るっていうことが、まだまだできていないのかな、なんて思ったりしていますが。

今回は、そんな悩みに対して、普段の臨床を見直すきっかけを提供したいと思います。

〇CBT的な問題解決技法とは

より効果的な選択肢があることとそれを実行できることを患者が自ら発見できるように手助けするもの。
不安が強い患者さんはすぐに解決策をとりたくなりがちですが、様々な選択をすることができるという事実を知ってもらう必要があるようです。

〇一般的な問題解決へのアプローチ


・問題を特定する
・問題を明確にする(どういう状況で、それが問題になっているのか)
・ブレインストーミングをして考え得る全ての解決策をリストアップする。例えば奇妙でばかげたようにみえる解決策であってもよい
・解決策を評価する(解決策の利点と欠点)
・その解決策を実行する
・その解決策の効果について評価する

補足)ブレインストーミングとは?
ブレインストーミングは、多様な観点からアイデアを生み出すための手法であり、創造性を高めるために有効な方法です。リハビリテーションの観点では、ブレインストーミングは、患者の課題解決能力や意思決定力を向上させることができます。患者は、自分自身のアイデアを出すことで、自己決定や問題解決のプロセスを学び、自信をつけることができます。また、グループで行う場合は、コミュニケーションスキルや協調性も養うことができます。ブレインストーミングは、患者が社会復帰や自立生活を目指す上で、有効なトレーニング方法となります。

ポイントとして、この介入の到達目標は、患者に問題解決のアプローチ全体を学んでもらうことにあります。
日々の問題に対処できるよう、形式にこだわらずに1つ1つのステップを利用することを患者に推薦します。

もっとも重要なステップは問題の性質を見極め(その問題に関して自分を悩ませているのは何なのかを十分に理解せずに「解決」の段階に進みたがる患者が多い)どの解決策がよいかを評価する前になるべく多くの選択肢を発案することかもしれない、とのことです。

どの解決策にもメリット、デメリットが存在します。それらを理解した上で選択していきましょう。

問題に対処できる可能性のあるアプローチが色々あることに気付くと患者の絶望が和らぎ、情緒的な変化が起こることもあるようです。

これは非常に大きいというか、個人的にはなんだか救われたような気分になりました。
情緒的な変化は疼痛にかなり影響していると、最近は色んなところで耳にします。
今日の学びを活かすことで、情緒面に変化が起こせたらいいなと。

個人的な解釈も混ざってはいますが、可能性を示していく作業は大切ということのようです。

○まとめ

いかがでしたか?
CBTを用いて臨床で出ることは非常に重要と思います。
もちろん、病態把握をきちんとできていないといけないとは思います。
CBTをデフォルトに、機能的な評価もしていくことが大切なのではないでしょうか?


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