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ittekoi窯  薪窯について

薪窯を据えて日々勉強しながらうつわたちを作陶しています

なぜ今の時代に大変な薪窯?

昔からの憧れでもあった薪窯。
今まではガス窯で仕上げていました。
現在は窯の構造なども進化して効率よく安定した器が仕上がりますが
昔はそうではなかった。天候・場所や窯の構造によって仕上げ方を変え人の手で作り上げてきました。私たちも原点に戻り自然と人の手で作り上げる器を皆さんに見てもらいたかったからです。

この窯にどれぐらいのうつわが入るの?

焚く時間はおおよそ17時間。
今の小石原の粘土のちょうどいい塩梅の時間です。
軽トラックの荷台いっぱいぐらいの薪で焚くことができます。
窯を焚く1か月以上前に薪割必須です!!


うつわも見た目以上に入るんです!!
写真の感じでカップは20から30個お皿20枚ぐらいそれに箸置きにまめさら。。。。
時間も器の量も仕上げたいものにに合わせて隙間を開けてうつわを並べたり薪を入れる時間を変え温度を調節して考えて焚きます。

薪窯でも釉薬は一緒なの?

土は小石原の陶土。そして各地方の自分たちの窯に会うものを探してきて作り上げますそのため釉薬もガス窯の時と一緒とはいかなず薪窯の良さが引き立つよう調合し考え続けています。

職人さんと作り上げた窯なんです

職人さんと一緒に作り上げた圭秀窯だけの窯。
伝える人と受け取る人。繋がっていく。
たくさんの学びがありました。
手仕事の素晴らしさを一から作り上げていく窯を見て再確認しました。
だからこそ学び続け見ていて楽しい使いたい落ち着くと思ってもらえる器づくりを目指しています

これから・・・

自然相手で思い通りにいかないこともある。量産もできない。
でもそれ以上に昔の人の知恵を子どもたちから薪窯を懐かしいと思う
年代の方まで伝えていきたい知ってもらいたいという気持ちが強いです。
昔の知恵を生かした今私たちにできる表現を見てもらいたい。
受け継いでいくというのは簡単なことじゃないですが
まだまだ勉強の日々。
これから窯と共に歩みうつわを育んでいきたいです。
今まで通りの作品もありつつ薪の作品も作っていくので
大変なことが多いかもしれませんがワクワクします。
そのワクワクが器に伝わって
手に取ってくださる方に伝わると嬉しいです!!

使い方など・・・

使い方はガス窯の時と一緒です!!
下記の記事を参考にしてくださいね!!


おまけ

薪窯の魅力とおもしろさ ちょっとマニアックな世界

◎炎で焼く
電気窯のように外側から釉薬を溶かすだけではなくうつわの芯から焼けていく粘土の中にあるいろんな自然の成分が溶け出してきます
◎人の手で薪を入れて仕上げていく
機械的ではなく炎の状態や天候気候に応じて薪のくべ方を変えていくことができる。考え方次第で様々な器が生まれます。焼き物に正解はありません!!
◎自然の力を生かすことができる
うつわの材料はもちろん、釉薬、燃料の薪すべて自然のもの。
自然の力をうまく借りてその時にしかできない器が仕上がります。
◎失敗も多いが成功するわくわくがある
すべて自然との闘いでも味方になるととてつもないパワーを
得られる器が仕上がります。
薪でしかできない色合いや風合い。
そして時間をかけた職人の思いをすべて詰め込んだ
うつわが仕上がったときまた次へのチャレンジする力になります。
そしてたくさん使って頂く事が私たちの喜び変ります!!



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