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森おじの大槌移住ライフ【2023年9月活動報告】
大槌の夏もようやく終わりを迎え、待ち望んだ秋を迎えたはずなのに何故か少し寂しさを感じるのは、おそらくこの季節ならではの空気感のせいだろう。
今月も色々な人との出会いや新しい体験に感謝。
『ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに』
(作詞・作曲さだまさし「秋桜」の歌詞より)
それでは今月の報告をどうぞ。
1.丸太納品作業@釜石市箱崎町
今月は約一年越しで切り出してきた丸太を出荷することができた記念すべき月となった。
苦労して、伐倒、玉切り、搬出、選別、したにも関わらずなかなか売り先が決まらず長い間土場で寝かされていた丸太たち。
今年の薪まつりまでにはなんとかしなければとヤキモキしていたところ、急遽納品先として決まったのが隣町の釜石で活動されている『一般社団法人ゴジョる』さん。
ここでは、地域の高齢者や障害者などに生きがいをもってもらおうと、木材を薪に加工する取り組みを行っている団体である。
2022年には、環境と社会によりよい暮らしやそれを支える活動を表彰する、環境省主催「第10回グッドライフアワード」にて環境大臣賞(地域コミュニティ部門)を受賞されている。
その様な団体と繋がりを持つことができたのは非常にありがたいことである。
私達の採ってきた木が地域の雇用や活性化に役立っていると実感することができた。
こういった繋がりをひとつひとつ大切にしていくことは、地域おこしをする上で重要な要素になると改めて感じることができた。
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苦労して切り出してきただけに感慨深いものがある
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フォークリフトを自由自在に乗りこなす
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杉の薪も売れ行きは好調らしい
2.地域整備活動@大槌町吉里吉里
今回は地域整備活動として、吉里吉里地区の天照御祖神社と45号線の間に位置する震災記念碑広場の丸太ベンチを一新させていただいた。
先代のベンチは広葉樹を切っただけのものだったためか、虫食いや風雨による腐食が著しかった。
その反省を活かして、今回は虫に食われにくい杉の丸太の天板に耐候性の塗料を塗って納品した。また、訪れた人により親しんでもらえる様にいろんな配色の塗装を施した。
自分の好きな色のベンチに座って仲の良い友達とお茶っこできる場所として、是非とも活用してほしい。
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座るとお尻が濡れてしまいそう
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3.森林体験イベント@釜石市栗林町
9/18は釜石で森と人を繋ぐ活動をされている、『森結』の石塚さんにお誘いを受けて釜石市栗林町で森遊びイベントに参加させていただいた。
今回のイベント会場は『くりりんの森』といって、震災後、公園や空き地に仮設住宅が建ち、子どもたちが安全にのびのびと遊べる場所が少なくなったことを背景に、一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校が地域住民と協働で整備した遊び場である。
なだらかな斜面に栗や胡桃の木が立ち並ぶ広い土地は、元々は栗ばたけだった場所を所有者のご厚意で開放されており、自生する樹木にロープやハンモック、ブランコなどを取り付けた手作り遊具などが設置してある。
今回私達は、子供たちが安全に栗拾い体験やアスレチック体験ができるように見守り補助をお手伝いさせていただいた。
参加してみて感じたことは、子供達の想像力は大人の予想を遥かに超えてくるということである。
良くも悪くも、まだ限界や固定概念が形成されていないため、どんなことでも楽しみを見つけられる。
その一方で、危険を察知しづらいという面があるため、その点に関しては大人が注意して見てあげなければならない。
私個人としても、将来的にその様な森林体験を職業としていけたら良いと考えているので、勉強になることが多くあり有意義な体験ができた。
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好奇心や興味が尽きない
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外のイガ部は皮、鬼皮は果肉だって
知ってた?
4.森林インストラクター資格試験@仙台市
9/24は以前から勉強を進めていた森林インストラクターの試験で、仙台まで受験に行ってきた。
試験の内容は、「森林、林業、森林内の野外活動、安全及び教育」の4科目に分かれており、ほぼ記述式の設問である上、実技や面接もあるため、合格率は3割前後とかなり難易度の高い資格となっている。
ちなみに森林インストラクターとは、わかりやすく言うなら「森の案内人」。
自然と森林のしくみ、森林づくりと林業、山村の暮らしと文化、森林内での活動、安全対策のすべてについて知識と技術を有し、森を訪れる皆さんが心地よく過ごし、楽しみ、森林を深く知ることができるようにさまざまな活動を通してお手伝いすることが可能。
地域おこし協力隊の卒退後の進路として、森林教室や森遊びをひとつの軸として活動していきたいと考えているので、なんとか来年までには合格したいと思っている。
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5.応急手当講習@釜石市合同庁舎
9/27は釜石市合同庁舎にて応急手当講習を受講してきた。
今回私は樹上特殊伐採の資格条件として必要だったので受講したのだが、そういった理由がなかったとしても誰もが受けておくべき講習だと感じた。
それは、いつ誰が当事者になるとも限らないからである。
目の前に倒れている人がいて、周りに助けを求める人がいなかった場合、救急隊員が到着するまでの間、自分がやらなければその人の命が助かる可能性は限りなく低くなってしまう。
それほど初期の応急手当は重要なのである。
いざという時のためにパニックにならないためにも、普段から準備しておくことが非常に大切であり、例えばAEDの場所を把握しておくこともそのひとつである。
皆さんはAEDをすぐに持ってきてくださいと頼まれた時に、どこに設置してあるのか把握しているだろうか。
AEDマップを活用しても良いだろうが、一番確実なのは日頃から設置してある場所を自分の目で見て確認しておくことである。
一度でも良いので、いざという時のために是非とも確認しておきたい。
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地域の最寄りの消防署に問い合わせしてみてほしい
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6.伐木技術普及研修@釜石市箱崎町
9/29は岩手県沿岸広域振興局主催の伐木技術普及研修に参加させていただいた。
伐木技術指導員は花巻市森林組合の小原講師、釜石地方森林組合の坂本講師、気仙地方森林組合の細川講師の三名にご指導いただいた。
今回の研修では、林業従事者の伐木技術の向上を図り、労働災害を未然に防ぐことを目的としている。
参加者は私の様なビギナーからこの道何十年という熟練者までさまざまだったが、今一度基本に立ち返って、本当に普段から安全な方法と技術が身についているかを一つづつ確認していった。
指導員の皆さんが口を揃えておっしゃっていたのは、慣れからくる油断が一番危険だということだった。
「熟練者だからといって基本を省いたり、横着をしてはいけない。」
「100回切って100回同じ様に切れなければプロとは言えない。」
という言葉が印象的だった。
命がかかっている仕事だけに、一度の失敗が致命的なものになりかねないということを常に肝に銘じて臨みたい。
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普段は釜石地方森林組合の方々が手入れを行っている現場だそう
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チェーンソーのマニアックな話も聞くことができた
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かかり木にならない様に慎重に狙いを定める
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7. 個人的活動『生き物図鑑』
最後は毎月お馴染み、生き物たちの紹介をして今月の報告を終えようと思う。
最初の方は植物系だが後ろにいくにつれて虫などが増えてくるので、苦手な方は5枚目の写真ぐらいでご退出願う。
それでは、また来月の報告をお楽しみに。
good bye🤚
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コロンブスのアメリカ大陸発見後、スペイン人がメキシコの高原に咲くコスモスを見つけて持ち帰り、マドリードの植物園長がギリシャ語の(Kosmos)、秩序、調和、美などという意味のコスモスと命名したのが名前の由来と言われる。
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和名サルスベリの語源は、木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかという例えから名付けられている。また花が咲く期間が長いことから、ヒャクジツコウ(百日紅)の別名もある。
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和名スベリヒユの「スベリ」の語源は諸説あり、葉っぱや茎にツルツル滑るような光沢があることに由来するという説や、茎や葉を食べるときに、茹でた際に出るぬめりに由来するという説がある。また、畑の雑草として知られる身近な野草でありながら、独特のぬめりと酸味がある強壮食品で、栄養価も高いといわれている。
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初夏に特徴的な淡紫色の花を咲かせる花木で知られる。日本における経済的価値は高く、林業の特用樹種である。軽くて狂いや割れも少ない材の特性を活かして、高級家具の桐箪笥や、琴、琵琶の材料として使用される。
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アゲハチョウ科アオスジアゲハ属に分類されるチョウの一種。都市周辺でもよく見られ、公園、街路樹、照葉樹林などに生息する。クロタイマイともいう。
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カニグモ科のクモの1種。黄緑から白っぽいクモで、往々に花に潜んで獲物を待つ。その長い第1脚と第2脚を広げて獲物を待ち、獲物が近づくとそれらの歩脚で抱え込む様にして捕らえる。
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