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森おじの大槌移住ライフ【2024年7月活動報告】
人生の中では出会いがあれば、必ず別れもやってくる。
冒頭の写真は、震災後約13年間『吉里吉里国』と共に歩み、支えてきてくれた2トンダンプの『吉里吉里号』。
すでに20万キロ近く走っていることと、最近の仕事の傾向としてバックホウの運搬の頻度が増えてきたことにより、この度役目を終えた。
私としては吉里吉里国に所属してからの付き合いなので、たった2年ほどではあったのだが、それなりに濃い時間を過ごしたと思う。
昔ながらのマニュアル車で操作に癖がある上、サスペンションが弱っているのか、段差ではとんでもなく揺れるじゃじゃ馬だったのだが、それでも最後の日まで止まることなく走り続け、無事に私達を運んでくれたことに、最大限の感謝と敬意を示そうと思う。
今まで本当にありがとう。
また次の持ち主に渡り、どこかの町を快調に走り続けることを願っている。
それでは、今月の報告をどうぞ。
1.新渡戸文化小学校体験受入れ@旧考古園、吉里吉里国
7/1.2は毎年恒例となっている、新渡戸文化小学校の修学旅行受け入れを行った。
受入れ前日まで雨予報だったが、生徒のみんなの願いが通じたようで、2日間とも天気に恵まれた。
今回の吉里吉里国プランでは、海→森→人の流れを体全体を使って感じることで、様々な物差し(価値観)の形を知ってもらおうということをコンセプトにした。
1日目の体験は、旧考古園での海遊びから始まり、森の中で3分間の瞑想、森おじ(私)の環境観・人生観講話を聞いてもらった。
その後、吉里吉里国作業場に移動して薪割り体験、松永理事長の震災講話を聞いてもらった。
動から静、静から動へと非常にメリハリのあるプランにできたのではないかと思っている。
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楽しいから仕方ないけどね
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自然の一部になったつもりで、色んな音や匂いを感じてもらった
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彼らにとっては初めて触れる不思議な考え方だったかもしれない
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今日はよく眠れるね
2日目は、チームに別れて火起こしとピザ作りを体験してもらい、昼食後に一人一人のスタッフと対談をしてもらった。
色々な人の人生観に触れてもらい、物差し(価値観)に多様性が生まれることで、彼等の今後の人生がより豊かなものになってくれることを願う。
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試行錯誤しながら一生懸命に取り組んでいた
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苦労して作ったピザはやはり一味も二味も違ったらしい
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何故か女子にモテモテだった森おじ
「ベーやん(あだ名)しか勝たん」とか初めて言われたわ
ありがとう
2.緩衝帯整備事業@大槌学園下
先月から着手している大槌学園下の緩衝帯整備の仕上げ作業を行った。
熊やイノシシが隠れられる茂みを取り除き、見通しを良くするという意味では、今回の作業でかなり改善されたのではないかと思う。
目に見えて結果が現れると非常にやりがいを感じる。
自分達の住む町の安全は自分達の手で守っていくという気持ちで今後も仕事に注力していきたい。
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3.流木処理@浪板海岸
浪板海岸周辺に流れ着いた流木の処理を行った。
ほとんどの流木は手で運ぶことができるサイズだったのだが、何本かは重機を使わないと運べないほど大きいものもあった。
チェーンソーで切り、運べるサイズにしてから吉里吉里国の作業場に運び込んだ。
流木の有効な利用方法を知っている方がいれば、是非吉里吉里国までご連絡いただきたい。
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ランプスタンドやインテリア用にいかが?
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このサイズの流木をここまで運んでくるとは
一体どんな荒波だったのだろう
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何か別の利用方法があれば良いのだが・・・
4.田んぼ草刈り作業@大槌町内
今月も月の半分くらいは田んぼ周りの草刈り作業を行った。
せっかく良い感じに実ってきた稲穂をカメムシなどの害虫に食べられないようにせっせと草を刈り続ける。
こんなにも大変な作業を経て、私達の食卓にたどり着くお米。
昔から『お米を粗末にしたら目が潰れる』と言われてきたが、今になってその言葉の意味を実感している。
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死語か?
5.地域林政アドバイザー研修@矢巾林業技術センター
7/11.12は地域林政アドバイザーの後期研修を受けてきた。
今回はGISという地理空間情報データを活用するための基礎的な知識と技術を学んだ。
GIS(Geographic Information System)とは地球上の位置と関係を持つ情報をコンピュータの地図上に表示し、情報の関係性、パターン、傾向をわかりやすい形で導き出す技術のことである。
私達の身近なところで言うと、GPS(Global Positioning System)がカーナビや地図アプリとして活用され、今や生活の中で欠かせないものになってきている例がわかりやすいだろう。
林業界でもその技術を活用して、森林資源データや森林整備計画データなどの膨大なデータを集積及び一元管理できるようになってきている。
この技術をうまく活用できるようになれば、今まで人による実測に頼っていた調査などの作業も大幅に効率化されていくかもしれない。
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今ではスマホが進化してあまり使われなくなったとか
6.チェーンソー講習補助@吉里吉里国
7/13.14.20は先月の刈払機講習に引き続き、チェーンソー講習の補助を行った。
講師は前回同様、『コケラワークス』代表の小山石 孝(こやまいし たかし)先生にお越しいただいた。
刈払機に共通する内容もあるが、チェーンソーは何と言っても立木を切り倒せるほどのポテンシャルを持つ機械であると同時に、それに伴う危険性は非常大きい。
ホームセンターなどで誰でも購入することができる機械のひとつではあるが、些細なミスが即座に死亡事故に繋がりかねないということを肝に銘じておく必要があるだろう。
もし今後チェーンソーを使う機会があるならば、是非とも安全講習を受けることをお勧めする。
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7.準中型免許教習@釜石三陸自動車学校
7/21.22.24.29.30は準中型免許の限定解除のため自動車学校へ教習に行ってきた。
というのも、8月に吉里吉里国にやってくるダンプは、私の保有する免許では運転できないのである。
3トンダンプの場合、車両重量と最大積載量を合わせると5トンを越してしまうので、準中型の限定解除をして車両総重量7.5トン未満のものまで乗れるようになればその条件をクリアすることができる。
限定解除に限り、筆記試験と路上運転は免除されるということなので、計4時間の教習所内での運転教習と試験のみで解除することができるらしい。
一発で合格できるように頑張るしかない。
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じゃないよな?
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8.夏休み子ども教室@旧考古園、吉里吉里公民館
7/29.30は町内の小学生を対象に夏休み子ども教室の受入れを行った。
プログラムはツリークライミング体験と木工体験の2部制となっており、2日間で一つずつ体験してもらう構成になっている。
というのも、年々このイベントへの参加者数は増加していて、町内の小学校に通う62名に対して、50名もの子どもたちが参加してくれたので、一度に一つのプログラムでは受入れが困難になったからである。
ありがたいことではあるが、せっかく参加してくれた生徒たちの満足度を上げるためにも、また安全性を向上させるためにも、適切な人員配置が必要不可欠なのでこのような構成となった。
今回私は2日間ともツリークライミング体験の受入れを担当させてもらったのだが、毎度この受入れをする度に驚かされるのは、参加者の子どもたちの表情が最初は不安そうな子が多いのだが、木に登るとすぐにほとんどの子が生き生きとした表情に変わっていくことである。
子どもたちが今まさに成長しようとしている様子が傍で見られるというのは、この仕事の醍醐味だと思うし、この子達がいずれ大人になり、このような自然体験を通して感じたことを、次の世代、またその次の世代へと語り継いでいってくれれば、私達としてはこの上ない悦びである。
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木になったつもりで体をほぐしていく
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9. 個人的活動(生き物図鑑)編
最後は恒例となっている生き物たちの紹介をして今月の報告を終えようと思う。
今月は植物の写真はなかったので最初から虫たちの写真が出てくる。
苦手な方は早めのご退出をお勧めする。
それでは、また来月の報告をお楽しみに。
グッドバイ👋
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アオイトトンボは、アオイトトンボ科アオイトトンボ属に分類されるトンボの1種。全長34-48 mm、腹長25-37mm、後翅長18-25 mm。成熟すると複眼は青くなり、胸部と腹部に白粉を帯びるが、未成熟の個体には白粉がない。生態は平地から山地の抽水植物が生育する明るい池沼、湿地や高山の池塘で生育する。
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アキアカネは、トンボ科アカネ属に分類されるトンボの1種。日本では普通に見られる。俗に赤とんぼと呼ばれ、狭義にはこの種だけを赤とんぼと呼ぶことがある。季節的な長距離移動がよく知られている。また、近縁種にナツアカネという種がいるが、見分け方は翅胸第1側縫線に沿う黒条の先端が、アキアカネは尖るのに対して、ナツアカネは角状になる。
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ニホンマムシは、爬虫綱有鱗目クサリヘビ科マムシ属に分類されるヘビ(毒蛇)。全長45 - 60cm。全長に比して胴が太く、体形は太短い。頭部はクサリヘビ科に多い三角形。模様は特徴的な鎖のような模様をしているので良く目立つ。毒性はハブよりも強いが、体が小さいため毒量は少ない。肉は食用にできるが、寄生虫のリスクがあるので加熱は必須である。民間療法では、強精効果を目的に、生きたままのマムシや、生の身、あるいは乾燥させた身を、焼酎漬けにして飲用する場合があり、これは「蝮酒(まむしざけ)」と呼ばれる薬酒として知られている。
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