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藤田さんちの本棚紹介 #17

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は変わった名前の色を集めた本をご紹介。

世界のふしぎな色の名前

土曜日にピーターラビット展を行った日のこと。
ワクワクしすぎて、あまりにも早く家を出過ぎてしまい、
入館予約時間の小一時間以上も前に現地に到着してしまう!という状況になっていました。
で、ちょっと時間を潰そうと本屋さんに入って、いつものごとくデザイン関連の棚の色彩コーナーをふらついていた時に見つけた一冊がこちら。

著:城 一夫・カラーデザイン研究会 / 絵:kill disco
株式会社グラフィック社 発行
2022年6月25日 初版 / 1,800円+税

変わった色の説話と由来

もうなんと言いますか。
「色名」というよりかは「色みをイメージさせる言葉」の数々という編集で、
そんな色あるんかい!と楽しく突っ込みながら読める一冊です。

本を開くと、

  1. 詩的な色の名前

  2. あやしげな色の名前

  3. 暮らしにまつわる色の名前

  4. ファッション・文化の色怨名前

  5. 動物たちの色の名前

  6. 植物たちの色の名前

  7. 地名・人名の色の名前

という7章構成で、イラストも可愛く余白も多めで、サクサクっと読み進められます。
にしても、「詩的な色」「あやしげな色」とか、ちょっと読んでみたくなる導入ですよね。

色は、世界各地からピックアップされていて、その文化圏の考え方・捉え方が垣間見れるのも面白いポイント。

巻末には色見本も

各ページの天地に、それぞれの色の色玉があしらわれ、
イラストにも使われていますが、特に情報はなく、
古い文献や口伝だけで伝わるものもあるから、具体的なデータ出しにくいのかなと思っていたら、巻末にまとまっていました。

逆引き的に、好きな色から遡って話を読むのも良いかもしれませんね。

ちょっと変わった色のことを知りたい時に最適ですし、
いままでにないコンセプトの本なので、
誰が読んでも楽しい一冊なのは間違いないと思います。

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