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黒を着ない5つの理由

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は、自分が黒を着ない理由を深掘り。

毎日、色を着る生活

最初の頃の投稿にも書いたのですが、
毎日、テーマカラーを決めて色を着ています。

例えば今日なら、青系のコーディネート。

配色で言うとこんな感じ。
雨が降って、夜は雪になるかもという日なのに、まさかの寒色。

こんな感じで有彩色を身に纏うようにしています。

黒を着ない理由

黒を着ないようにしているのはいくつか理由があります。

1. 退屈でつまらない

黒は無彩色なので、どんな色とも合いますし、
肌や髪の色にも左右されません。誰にでも使いやすい色です。
ただ誰もが使うので、豊かな色彩を好む人間として、黒は少しばかり退屈でつまらない、個性はあるのに没個性的な色合いに見えてしまいます。
特に冬の時期は、(休みの日でも)黒い服を着た人の波がそこら中で見られます。
もちろんフォーマルな場では必要な色彩なので、状況に応じて使います。
でも極力、色彩好きとしては無闇に取り入れたくない色なのです。

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2. 色彩感覚の訓練

服は使えるパーツが限られています。
限られている中で、どんな色をどう使っていくかを考えるのは、色彩感覚の良い訓練だと思っています。
頭の中で思い描いた通りの雰囲気が作れると自信になりますし、
ふと思いついた遊びのような組み合わせが、思わぬ色彩効果を出して楽しかったりします。
制限があるからこその遊びを、毎朝続けている感覚です。

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3. 色に対する抵抗をなくす

色を着ることに少しばかりの気恥ずかしさを感じてしまう。
誰でも経験があると思います。
主に明るい色や鮮やかな色で、色そのものが主張する力を持っているとき。

男性だと「ピンクを着るのはちょっと恥ずかしいな」とか。

どんな色もちょっとずつ取り込れていく事で、
体と心が慣れて使えるようになっていきます。
使える色が1色増えると、可能性はどんどん広がります。

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4. 歳を重ねた時に向けて

(前項から繋がりますが)
使える色を増やせば、何かが欠けた時、その色が持つ力で補うことができます。
歳を重ねて、新しい色にチャレンジする気力がなくなってしまったら。
無彩色は、生命力を感じさせない色彩です。
自身が枯れてしまったら、一気にその人を老けさせてしまう色彩。
今のうちから明るい色が使えるようにしておけば、歳をとっても、外も内も年齢を感じさせない印象にできます。

おじいちゃんになっても、明るい色を着れる人でいたい。
柔らかい印象をいつまでも保っていられるように。
黒はいささか攻撃的なので、無駄に使わなくていいように。

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5. なにより「色彩使い」なので

名刺に堂々と「色彩検定1級」持ちを掲げているので、
説得力を強めるために、という意図もあります。
無難な恰好より、多少ぶっ飛んでても多様な色彩をうまくまとめて着ている方が良いかなと。(自分的には、そこそこ品良くまとめているつもりですが)

せっかくの知識を、自分のコーディネートにすら使えずして、
「何がカラーコーディネーター、カラリストやねん!」ってなりません?

…と心の中でこっそり思っています。
これが最大の理由かもしれません。


という感じで、以上5つが自分が「黒を着ない理由」でした。

自分は自分、他人は他人

とは言え、自分が着るのがイヤなだけで、
周りの人が黒を着ているのは特に気にしていません。

先日電車の中で「全身真っ黒だけど、中のセーターにキレイな水色を差している」人を見かけて、それも美しいなと感じました。

自分がとことん有彩色が好きなように、
黒をとことん愛している誰かもいると思っています。
陰と陽のように。

なので、自分は自分のポリシーに従って、
周りの人には、その人のポリシーを尊重して。

ただ冬場は、夜のとばりの訪れが早いので、黒を着て出歩く際は気を付けて欲しいなと思います。黒は闇に溶けますので。

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