見出し画像

音を出す前に8割は決まっている。

こんにちは♬
相変わらず確定申告が終わっていないいわたです。
今日も領収書とPCとにらめっこです。


皆さんは、楽譜を最初に配られた(買った)時、どうしますか?

・とりあえずざっと目を通す
・とりあえず吹いてみる

という方がほとんどだと思います。
そして、トランペットの楽譜ではよくあるのですが、
4分音符がひとつだけ
とか
明らかに伴奏っぽいところ
とか
音数が少ないところは飛ばして読んだりしますよね。
(絶対しない!という方はこの先は読まなくて大丈夫です笑)

はい、私もそういうことは多々あります(笑)
メロディっぽい長いフレーズのところだけとか、ちょっと16分音符が続く細かい部分とかを主に見て吹いてみる、というのが一般的だと思います。

でも、実際合奏にそのまま参加してみると、

意外とこの「どうでもいいと思っていた部分」がうまく吹けなかったり・・・しませんか?


楽譜って、「音符」にばかり目が行きがちなのですが、
実は「休符」も大事な楽譜、楽曲の一部なんですよね。
「休符」があることで「音符」が活きてくるのです。

さて、レッスンでは生徒さんが今部活などで練習している曲を持ってくることもあります。
できない箇所を主に解決する感じで持ってこられるのですが、
その場合の私のレッスンは

ほとんど音を出しません。

何をやるかというと、

ひたすら歌います。

何を歌うかというと、「楽譜にある全ての音符と休符」を歌います。

そう、休符もです。

休符は「休憩する場所」ではありません。
休符もれっきとした「音楽の一部」なので、音符と同じ価値のあるものとして扱います。
なので、歌う時は休符も全て声に出して歌います。

・まずはドレミなどの階名から。
・次はアーティキュレーションをつけて発音で。(ター、タタ、タァ〜タン、ウンなど)
・最後に声を消して、息の流れとタンギング、ニュアンスだけで。

この三段階は必ずやります。

どれも必ず「指を押さえながら(動かしながら)」やれるようにします。

さあ、実際に音を出してみましょう!
と言って音を出してみるとあら不思議、

もうほとんど完成しているのです。


そう、この練習は「(楽器をスムーズに演奏するための)完璧なイメージトレーニング」なのです。


息の使い方、運指、音符と休符の発音など、全ての要素をストレスなく実践できるのは、皆さんの「声」なんです。
声が、生きている中で1番自由に使える道具です。
声で表現できないものは、楽器を持ってももっと不自由になるだけなのです。
そこで、こうして「声の練習」をして、楽器を吹く時にどんな息の使い方をすればいいかまでをあらかじめ頭の中に作っておくのです。

声であれば、高い音もしっかり息を入れることができます。
声を消した状態であればなお息がしっかりと入ります。

そのまま吹けばいいのです。

ただそれだけを楽器で音を出した時に実践してあげると、ほぼ8割は曲が完成した状態になります。
そう、音を出す前に8割が完成しているのです。

残りの2割は技術的な問題だったり、実際音を出した時に高い音を外したらどうしよう、などの心の問題です。

音が高くなるに連れて、唇に力を入れてしまったり、息が入らなくなったりするのは心や考え方の問題なのです。イメージしたとおりに息を流してあげると、その残りの2割もすぐに解決できますよ♬


やってみてくださいね。

ではまた。ばいば〜い!


トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬