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枚聞神社

枚聞(ひらきき)神社


【所在地】

鹿児島県指宿市開聞十町


【御祭神】

[枚聞神一座]

大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)


[皇祖神八柱神]

天之忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)

天之穂日命(あめのほひのみこと)

天津彦根命(あまつひこねのみこと)

活津彦根命(いくつひこねのみこと)

熊野樟日命(くまのくすびのみこと)

多紀理毘売命(たぎりびめのみこと)

狭依毘売命(さよりびめのみこと)

多岐都比売命(たぎつひめのみこと)

社殿の上には開聞岳の頂上が見える
勅使殿の左右に長庁
勅使殿の奥に拝殿
勅使殿
拝殿・幣殿・本殿
拝殿
境内裏
境内裏
境内裏


【由緒と歴史】

874年11月、開聞(かいもん)岳の大噴火が起きた。
開聞岳の南麓に鎮座していた枚聞神社は、開聞九社大明神の「葛城宮に避難したい」という神託により、葛城宮〔揖宿神社〕に一時避難遷宮した。
噴火終息後、開聞岳の北麓に遷座。
なので枚聞神社は現在、開聞岳の北麓の北面に鎮座している。
創建は古く不明。
社伝では遠く神代とされている。
古くは開聞岳を御神体とする、山岳信仰に根付いた神社。
枚聞神社も開聞岳も、文書に現れる最初の記録は、860年の日本三代実録。
境内には、樹齢千数百年を超える楠の老樹が多数あり、枚聞神社が由緒深い古社であることを物語っている。
現在の建物は、1610年に島津義弘が寄進した。

揖宿神社の詳細はこちら⏬


開聞岳


【玉乃井】

枚聞神社から徒歩9分の場所にある玉乃井は、日本最古の井戸といわれている。
古事記・日本書紀に記されている井戸で、山幸彦〔彦火火出見命〕と豊玉姫が初めて出会った場所とされている。


【川上神社】

祭神:彌都波能売神(みずはのめのかみ)

枚聞神社から1.9km〔徒歩22分くらい〕地点にある、枚聞神社の境外摂社。


【おわりに】

開聞岳は、薩摩富士や筑紫富士とも呼ばれている。
枚聞神社の見どころは、朱色の漆塗りの極彩色の社殿が、開聞岳・指宿の自然に見事に溶け込んでとてつもなく美しいところだ。
枚聞神社のクスノキの写真に『茂吉』と書かれた黒の歌碑がある。
斎藤茂吉は歌人〔歌聖〕で、開聞地方には茂吉の歌碑が多く点在している。
玉乃井の入口にも茂吉の歌碑があり、写真にも写っている。
この日、宿泊した宿は不思議なことに、歌聖・斎藤茂吉と文豪・吉田絃二郎が宿泊した部屋だった。
「そう言えば、主人の前世は平安時代の文人、私の前世は古代中国の役人で文人と言ってたな〜これって偶然?じゃないよな〜」
と、開聞地方を訪れたい後、こんな不思議なエピソードがあったのだった。


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