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霧島連山の最高峰 韓国岳


韓国岳(からくにだけ)


【韓国岳】

韓国岳は、えびの高原東南にそびえる、霧島連山の最高峰。
標高1700m。
直径900m、深さ300mの火口を持つ。
頂上からの見晴らしは絶景で、新燃岳、高千穂峰、大浪池、桜島、錦江湾などが一望できる。
韓国岳から見える4つの池、不動池、六観音御池、白紫池、大浪池は、綺麗な円形をしている。

えびの高原周辺図
霧島ジオパーク ポスター
韓国岳五号目にある案内板


【韓国岳爆裂火口】

韓国岳は、えびの高原から見ると、山頂が2つあるように見える。
これは、韓国岳ができた後、韓国岳山頂の火口の北西で火山の爆発が起こり、山腹に大きな火口が新たにできたため。
火口壁の北西部が爆発して崩壊し、火口湖はない。

えびの高原第一駐車場
中央:不動池
中央の白い山:硫黄山
右端の山:甑岳
左側:白紫池
左側の雲の下に桜島
右端の少し水が見える窪み:六観音御池
右斜め下:不動池
中央:白紫池
大浪池
韓国岳 山頂
韓国岳 山頂 火口
火口 東側
奥:高千穂峰
前:新燃岳
下山


【霧島山〔霧島連山〕】

鹿児島県と宮崎県の県境にそびえる火山群。
霧島山は、加久藤(かくとう)カルデラの南端に位置する、宮崎県と鹿児島県にまたがる20余りの火山の総称。


【大浪池(おおなみのいけ)】

[所在地]
鹿児島県霧島市牧園町高千穂

日本一標高の高い場所にある火口湖。
周囲1.9㎞、直径630m、水深11.6m。
韓国岳の眼下、標高1241mの高地に広がる大浪池は、火口壁の高さは標高1412m。
約5万年前の大噴火で生まれたクレーターに水がたまってできた。
池の水質は強い酸性で、光の乱反射によりコバルトブルーをしている。

山頂から大浪池方面へ下った場所
山頂から撮った大浪池
左奥に桜島


【韓国岳の由来】

韓国岳という山名の由来には、次のような説がある。

  • 古事記にある「向韓國…」に由来する。

  • 日本書紀の「空国(からくに)」から「虚国」、「韓国」へと変化した。

  • 山頂付近は植生〔草木〕が無く空虚〔何もない不毛〕の地であるということで、虚國岳(からくにだけ)と呼んでいた。

  • 遠望がきき、韓の国まで見渡せる。

頂上から韓国まで見渡せるという説がある、実際には韓国は見えない。


【韓国岳登山ルート】

[登山ルート]
えびの高原ルート

[登山時間]
登り:120分 下り:90分

[参考コースタイム]
3時間30分

[標高差]
約540m 

[距離]
約5.3㎞


登山口は、えびの高原第一駐車場の道路の向かい側にある。
大きな標識があるので分かりやすい。
えびの高原第一駐車場のセンター内には、トイレや登山届ボックス、お土産屋さんなどがある。
駐車料金は車種ごとに変わり、乗用車は1日500円で利用できる。
えびの高原ルートは、登山道がよく整備されており、とても登りやすい。
韓国岳の隣の新燃岳と硫黄山は、火山活動が活発なため、周りの火山活動によって、入山規制されることもある。
登山をする際は、事前に火山の情報をチェックしておいた方がよい。
韓国岳頂上は樹木が一切無いので、風が吹くと遮るものがない。
体が煽られるほどの強風が吹くこともあるので、火口に滑落しないように注意。

新燃岳の白い噴煙が見える


【おわりに】

大浪池は、「こんな高い場所にこんな大きな池があるの!?」と思ってしまうくらい大きい。
頂上にいることを一瞬忘れさせてしまうほど大きな大浪池。
韓国岳山頂は、台風並みの強風だった。
スマホで周りの景色を撮影していると、風で体が煽られそうになった。
山頂の火口の周りも歩きたかったのだが、風で体が煽られ、滑落しそうで怖かったので諦めた。
韓国岳山頂は絶景で、新燃岳と高千穂峰が連なっているのが綺麗に見える。
高千穂峰と新燃岳に太陽の陽が射して、雲海が広がっているようにも見えて綺麗だった。
登りやすく、頂上は絶景なので、韓国岳登山はとてもおすすめ。
ちなみに、高千穂峰よりも、韓国岳の方がとても登りやすかった。


韓国岳の詳細はこちら↓
古事記・日本書紀・三国名勝図会に書かれた韓国岳の由来と歴史、えびの高原・不動池・六観音御池・白紫池・大浪池の説明、大浪池の伝説などを書いています。
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韓国岳の北西に位置する白鳥山にある神社↓
六観音御池で修行した性空と、修行中に現れた日本武尊の話などを書いています。


高千穂峰登山についてはこちら↓


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