9月に書評掲載された本を紹介します。
■河野 龍太郎【著】『成長の臨界——「飽和資本主義」はどこへ向かうのか』
ローマクラブの『成長の限界』から50年、世界経済は新たな局面に突入している。地球風船は永遠の繁栄が続くという幻想を極限まで膨らませ、いつ破裂してもおかしくない緊張の中を漂っている。現状はもはや維持できないのか? 新しい秩序はどう形成されるのか? 著名エコノミストが経済・金融の視点からのみならず、政治学・歴史学・心理学などの知見も交えて現況を怜悧に分析し、迫り来る次の世界を展望する、読み応え十分の一書!
↓試し読みはこちらから
↓本書の詳細はこちらから
■谷原 吏【著】『〈サラリーマン〉のメディア史』
「サラリーマン」という戦後の成人男性の典型的な表象が揺らぎつつある昨今。
昭和・平成の映画、雑誌、ドラマ、漫画など…サラリーマンがサラリーマンをまなざすメディアの分析を通じ、大衆化と差異化という視点から、日本社会を支える〈普通の人々〉の通史を描く。
我らしがない「サラリーマン」なのか?
↓本書の詳細はこちらから
■佐藤 文香【著】『女性兵士という難問——ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学』
女性兵士は男女平等の象徴か?
戦争や軍隊は、どのような男性や女性によって担われ、
いかなる加害/被害関係を生起させているのか。
既存のジェンダー秩序を自明のものとすることなく、批判的に検証する。
↓本書の「はじめに」を試し読みできます。
↓本書の詳細はこちらから
■高槻 泰郎【編著】『豪商の金融史——廣岡家文書から解き明かす金融イノベーション』
「あさが来た」のモデルになった豪商廣岡家。彼らが活躍した江戸時代から昭和までの波乱の歴史をたどる。
現代金融取引の先駆でもあった大坂豪商の様々な役割を現代的な視点と一次史料の精査によって明らかにする!
↓本書の詳細はこちらから
#読書 #書評 #慶應義塾大学出版会 #新聞書評 #書評紙