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【書評に出た本】2023年10月

10月に書評掲載された本をご紹介します。

■ クラウディア・ゴールディン【著】/鹿田 昌美 【訳】
『なぜ男女の賃金に格差があるのか:女性の生き方の経済学』

先月10月に本書著者のクラウディア・ゴールディン氏の受賞が発表されてから、
再度注目されている1冊です。

「男女平等」の先進国アメリカでも、男女の間に残る格差。これは決して人ごとではない――

女性たちはどのように「家族」と「仕事」を選択してきたのか。ウーマンリブ、「静かな革命」、リリー・レッドベター公平賃金法など、20世紀以降を振り返りながら、各職業のデータを経済分析し、女性の賃金の上昇を阻む原因を抉り出す。アメリカのみならず世界の先進国の男女の「働き方」を見直すきっかけとなる。

『朝日新聞』 2023年10月22日「天声人語」(1面)、クラウディア・ゴールディン氏の受賞紹介内にて本書が紹介されました。

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■  ブレイク・スコット・ボール【著】/今井亮一【訳】 
『スヌーピーがいたアメリカ ──「ピーナッツ」で読みとく現代史』

『ピーナッツ』に込められた政治的メッセージとは !?

20世紀を代表するキャラクターの一つ、「スヌーピー」を生み出した漫画『ピーナッツ』。無邪気でかわいらしい登場人物たちとは対照的に、そこに込められていたのは冷戦期のアメリカ社会が直面する現実に対するきわめて政治的なメッセージだった──。

半世紀にわたって連載されたコミックはもちろん、各種世論調査や新聞・雑誌記事、キャラクターが利用された広告・パンフレット、さらには作者チャールズ・M・シュルツに寄せられたファンレターに至るまで精緻に分析。ピーナッツ・ギャングの目を通して見るもう一つの戦後アメリカ史。

▶︎『週刊読書人』 2023年10月20日号(第3511号)6面に書評が掲載されました。評者は、青木耕平氏です。
▶︎『岐阜新聞』、『岩手日報』、『新潟日報』、『信濃毎日新聞』、『東奥日報』、『熊本日日新聞』、『上毛新聞』、『愛媛新聞』、『佐賀新聞』、『福井新聞』、『山形新聞』、『山陽新聞』、『神奈川新聞』、『徳島新聞』などにも書評が掲載されました。評者は都甲幸治氏(早稲田大学教授)です。

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■ 牧紀男【著】
『平成災害復興誌――新たなる再建スキームをめざして』

数多くの自然災害に翻弄された平成の時代を振り返り、新たな復興像を描く現代復興小史

雲仙普賢岳噴火災害から、阪神・淡路大震災、東日本大震災まで。平成は
数多くの自然災害に翻弄される時代となった。これらの復興の軌跡を振り返り、頻発する気候災害や大規模地震への備えを考える。三十余年の経験から令和の復興像を描く現代復興小史。

『週刊東洋経済』 2023年10月28日号「Book Review」に書評が掲載されました。評者は、砂原庸介氏(神戸大学教授)です。

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■ 門田岳久【著】
『宮本常一 〈抵抗〉の民俗学 ――地方からの叛逆』

宮本常一は敗北したのか

ポスト高度経済成長期の日本において、疲弊する離島の人びとに寄り添い、
彼らの自立を促すために奔走した宮本常一の思想や行動は完全なる敗北だったのか。単なる民俗学者ではなく、地方の代弁者として活動した宮本常一の思想の核心に迫る。

▶︎『毎日新聞』2023年10月7日(11面・読書面/今週の本棚)に書評が掲載されました。評者は伊藤亜紗氏(東京工業大学教授・美学)です。
▶︎『日本経済新聞』2023年10月14日(30面・読書面)に書評が掲載されました。評者は藻谷浩介氏(日本総合研究所主任研究員)です。
▶︎『東京新聞』 2023年10月21日(9面・読書面)「寸評」に書評が掲載されました。
▶︎『中日新聞』
 2023年10月22日(11面・読書面)「寸評」に書評が掲載されました。

↓ 著者の門田岳久先生より本書への導入となる書き下ろしの文章をお寄せ頂きました

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■ デヴィッド オーター 【著】/デヴィッド・A ミンデル【著】/
 エリザベス・B レイノルズ 【著】/月谷 真紀 【訳】
   『The Work of the Future――AI 時代の「よい仕事」を創る』

 テクノロジーの進歩と労働の現状を踏まえて近未来を予測する

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者チームによる「未来の仕事」
プロジェクトが、テクノロジーと労働の行く末を精査する。AIなどの技術
進歩の影響と労働者の環境の問題や改革、イノベーションのための政策を
提案する。

『日本経済新聞』 2023年10月21日(31面・読書面)に書評が掲載されました。

↓noteで「訳者あとがき」を試し読みできます

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■ 安藤礼二【著】
『井筒俊彦 起源の哲学』

哲学の最高峰、井筒俊彦のベールを剥ぐ――

没後三十年を迎える今、著者は二十年に及ぶ研究と独自のインタビュー調査にもとづき、その謎に満ちた生涯と思想の全貌を描き切る、待望の井筒論。

▶︎『毎日新聞』 2023年10月14日(14面・読書面)鈴木成一さん選「COVER DESIGN」にて紹介されました。
▶︎『週刊ポスト』 2023年10月27日・11月3日号に書評が掲載されました。評者は、平山周吉氏(雑文家)です。本文はこちら
▶︎『日本経済新聞』 2023年10月28日に書評が掲載されました。評者は山本芳久氏(東京大学教授)です。
▶︎『大分合同新聞』、『下野新聞』、『琉球新報』、『新潟日報』、

『河北新報』、『中国新聞』、『沖縄タイムス』、『山陰中央新報』にも書評が掲載されました。評者は末木文美士氏(仏教学者)です。

↓noteにて「はじめに」の試し読みができます

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10月の書評は以上です!

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