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【イベント案内】「文芸発信のトポス 慶應義塾」

こんにちは、編集部員Oです。今回は日吉キャンパスで行われるイベントをご紹介いたします。

季刊文芸誌『三田文學』は慶應義塾を拠点として活動し、百十年の歴史と伝統を誇る文芸誌です。

通信教育部の協力のもと、8月16日(水)にイベント「文芸発信のトポス 慶應義塾」を開催することになりました。永井荷風・西脇順三郎の精神がいまキャンパスでどのように花開いているか、熱く語ります。

【開催概要】
【日時】8月16日(水)17:45〜19:45
【場所】日吉キャンパス第4校舎B棟22番教室
【料金】入場無料・ご予約不要(どなたでもご参加ください)
①     講演 「慶應義塾と『三田文學』」(『三田文學』編集長 関根謙)②     座談会 「文芸発信の場としてのキャンパス」
登壇者:笠井裕之(法学部教授)
    「インカレポエトリ」出身者
   〈大島静流(慶應義塾)、小島日和(早稲田)、荒木大(慶應義塾)、國松絵梨(慶應義塾)〉
大学の垣根を越えて詩の創作活動を展開する団体「インカレポエトリ」にて活動した経験を持つ詩人たちにお話ししていただきます。
(主催)三田文學 (協力)通信教育部

登壇者を代表して、國松絵梨さんからコメントをいただいております!

詩はひとりでは書けないということは、書きはじめの頃には気付きづらいことだと思います。紙を用意して、ペンを用意して、ひとりで書いている、ということに変わりはないからです。ですが、実際には、詩は、書き上がったものを誰かが本当に読むのだという実感があってこそ成立します。その実感をどのように得るかということが最初の関門で、それを得たあとも少しずつそれと向き合い続けながら書くものが変わっていくのではないか、と今は考えています。
私たちは幸運にも、大学の授業という場でそうした実感を手繰り寄せるような体験をしました。最初の半年に書いた詩はたったの4篇でしたが、その一つ一つに対して誰かがどう受け止めたかを正直に話しているのを聞き、また自分も他の詩について話すという行為を通して、書くものが段階的に変わっていったことを覚えています。
今回のイベントでは、インカレポエトリ慶應の参加者の私と、大島くん、荒木くん、そして早稲田から小島さんをお招きし、大学で詩を書くということについて話し合いたいと思います。ご都合の合う方はぜひご参加ください。

國松さんは『たましいの移動』(七月堂)で第27回中原中也賞を受賞されるなど、活躍されております。

ここで少し、インカレポエトリの活動を紹介いたします。7/8(土)・9(日)に有楽町で「Live! インカレポエトリ」が開催されました。様々な大学の参加者による詩の展示や朗読パフォーマンスが行われました。

第1回西脇順三郎賞新人賞を受賞された今宿未悠さんは浴槽を使ったインスタレーションを展示されていました。


来場者が浴槽に入って詩を眺めることができる

松井ゆきのさんの朗読「ゆで卵」

尾﨑愛さんの朗読「マキ」

詩を浴びるように感じられる、熱気うずまくイベントでした。

インカレポエトリの方々には、弊誌でも幾度か登場していただきました。

『三田文學』150号(2022年夏季号)では、中原中也賞を受賞された、國松絵梨さん、小島日和さんの対談を収録しました。

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対談「詩を教わることはできるのか――詩との出会いから、中也賞受賞まで」 國松絵梨×小島日和

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また、『三田文學』144号(2021年冬季号)では、詩誌『インカレポエトリ』編集人の詩人の方々と、学生の方々の座談会を掲載しております。

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座談会「大学授業で詩をつくる 『インカレポエトリ』をめぐって」講師・『インカレポエトリ』編集人 伊藤比呂美×小池昌代×朝吹亮二×笠井裕之 学生・卒業生 内堀みさき×川上雨季×小島日和×田村奏天×冨所亮介×水野小春

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ぜひご来場ください。


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