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2024年1月に売れた本ベスト10!

2024年1月に売れた本をご紹介します。
(2023年12月26日~2024年1月25日までの売上データをもとにしています。)

第10位

■持田叙子[著]『おとめ座の荷風』

少女と花園を愛す、自由のきら星――
荷風はなぜ新たな女性像を描きつづけたのか。
近代日本文学のゆたかな未知の沃野として女性に注目し、さまざまな物語のなかに描いてきた永井荷風。知的な女性芸術家の出現に熱く期待した明治の若き荷風のあけぼのを、荷風の活躍を庇護した森鷗外、女性芸術を愛した上田敏、そして恋の詩人・与謝野晶子を織り交ぜて論じ、「おとめ」の文学史を新たにつむぐ。

第9位

■安藤礼二[著]『井筒俊彦 起源の哲学』

哲学の最高峰、井筒俊彦のベールを剥ぐ――
没後三十年を迎える今、著者は二十年に及ぶ研究と独自のインタビュー調査にもとづき、その謎に満ちた生涯と思想の全貌を描き切る、待望の井筒論。

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第8位

■樋口美雄・田中慶子・中山真緒[編]『日本女性のライフコース——平成・令和期の「変化」と「不変」』

定点観測が示す新たな展開
適齢期に結婚し、専業主婦になるという昭和の画一的な女性の生き方は、平成のめまぐるしく移り変わる時代の中で多様化したといわれるが、何が変わり、何が変わらなかったのか。
女性にとっての結婚・出産・育児、キャリア形成、非正規雇用などの働き方、夫婦関係のバランス、家計行動などの諸相を、30年に及ぶパネル調査から多角的に読み解く興味深い内容を満載。

第7位

■モリス・バーマン[著]/込山宏太[訳]『神経症的な美しさ——アウトサイダーがみた日本』

アメリカ型の拡張主義的な資本主義の限界を越える「ポスト資本主義」のモデルに日本はなりうるか?
禅、民芸、京都学派、アート、オタク文化など、広範囲にわたる文化事象を参照しながら、日本人の精神史をアメリカとの接触の中でどう変容してきたかをたどり、〈日本的なるもの〉の可能性を精査する。『デカルトからベイトソンへ』の思想家が贈る骨太の日本人論。

↓日本語版序を試し読みいただけます

第6位

■リア・グリーンフェルド[著]/小坂恵理[訳]/張彧暋[解説]『ナショナリズム入門』

「ネーション」とは何か
ナショナリズムの誕生からグローバル化まで、その本質に迫る。
既存の「ナショナリズム」研究に、決定的に欠けていた「ネーション」概念の詳細な起源とその政治、経済、文化、精神への影響を論じる。ナショナリズム研究の泰斗が長年にわたる研究をコンパクトに解説した入門書。

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第5位

■宇南山卓[著]『現代日本の消費分析——ライフサイクル理論の現在地』

第66回(2023年度)日経・経済図書文化賞&第45回サントリー学芸賞(政治・経済部門)受賞作です。

家計行動を体系的に理解する
日本の家計はどのように消費を決定しているのか。
本書では、消費税率引上げ、特別定額給付金の消費刺激効果、児童手当給付問題、老後の生活資金の不足問題など、わが国の消費にまつわる多様な現象を「ライフサイクル理論」を用いて一貫した視点から分析している。経済環境の変化がどのように家計行動を変えるのか、そのメカニズムの解明を試みる意欲作。

第4位

■星田淳也[著]『働くならこれだけは知っとけ! 労働法』

気楽に、面白く読める!
労働の場面で起きるたいていの問題に対処可能になる!
就職活動中の方、一般の会社員の方、そして経営者の方も含めて、最低限知っておくべき労働法の内容を実用的にわかりやすく解説!

↓第1章の一部を試し読みはこちらから

第3位

■佐藤清隆[著]『円の実力――為替変動と日本企業の通貨戦略』

2023年12月の新刊です。

「為替」の壁を乗り越えられるか
2022年からの歴史的な円安進行によって、円の実質実効為替レートは1970年代前半と同等の水準にまで低下したといわれる。
果たして円はどれほどパワーを失っているのか。かつて最強の貿易立国と謳われた栄光は取り戻せるか。大幅な為替変動に直面する日本企業にとって、円建て貿易の促進は処方箋となり得るのか。最新の企業調査に基づく著者オリジナルの経済分析によって、今日のわが国と円の「真の姿」をわかりやすく説明。

第2位

■河野龍太郎[著]『グローバルインフレーションの深層』

2023年12月の新刊です。

「大いなる過熱」の後に何が起きるか
コロナ禍を機に急激なインフレが世界を襲った。第一の原因は、先進各国の大規模な財政政策だ。第二の原因は、インフレを一時的と誤認し、サプライチェーンの寸断など供給ショックに怯えた中央銀行が利上げに出遅れたことだ。今や米国の高金利が誘発する超円安は、供給能力の低くなった日本のインフレを助長し、同時に財政インフレリスクも忍び寄る。局面打開に何が必要か。著名エコノミストが理論・歴史・政治・国際的視点から金融経済の行方を読み解く得心の一書!

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第1位

■クラウディア・ゴールディン[著]/鹿田昌美[訳]『なぜ男女の賃金に格差があるのか――女性の生き方の経済学』

著者のクラウディア・ゴールディン氏がノーベル経済学賞を受賞したこちらの本、引き続き売れています。

「男女平等」の先進国アメリカでも、男女の間に残る格差。これは決して人ごとではない――

女性たちはどのように「家族」と「仕事」を選択してきたのか。ウーマンリブ、「静かな革命」、リリー・レッドベター公平賃金法など、20世紀以降を振り返りながら、各職業のデータを経済分析し、女性の賃金の上昇を阻む原因を抉り出す。アメリカのみならず世界の先進国の男女の「働き方」を見直すきっかけとなる。

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