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『道半ば』 穂苅 大和

こんにちは。目の前に居たという理不尽な理由で指名を受けました、投擲ブロック長の穂苅大和です。
 
全体合宿も終わり、大きな成長を実感できた人、エンドレスリレーの疲労が抜けず、まだ足がガクガクな人、色々いるでしょう。投擲ブロックは、シーズン前最後の追い込みとして、京大・立教の選手と共に今週も強化練を行なっています。ちなみに京大の篠田さんは女子でベンチプレスを150kgあげるそうです。負けてられませんね。

京大・立教合同練

それはさておき,今回のテーマが「2023年の最高の試合」ということで、投擲ブロックとして2023年最高の試合の話をしたいと思います。



「2023年最高の試合」

投擲ブロックとしての最高の試合を挙げるとするなら、「関東インカレ」これに尽きるでしょう。え、お前は出てないだろって?そうです。出てません。まだ、出られていません。
 
ただ、ブロックとして投擲が最も輝き、存在感を見せた試合であることは間違いないでしょう。男子やり投3位伊藤達也、女子やり投2位倉田紗優加。過去を振り返っても男女共に同じ種目で表彰台に登るということは、ほとんとなかったのではないでしょうか。
 
男子やり投決勝。悪天候の中試合が中断される中、ベスト8に残れるか残れないか、瀬戸際に立たされていた達也さんが3投目に投げた70mオーバーの会心の一投は、多くの人の心に印象強く残ったのではないでしょうか。主将としての維持、そんなものを感じさせてくれました。女子でも倉田が渾身の投げで表彰台に登り詰めてくれました。

嬉しかった、と同時にそれ以上に悔しかった。自分が見ていてそう感じたのだから、本人はなおさらのことでしょう。2cmで勝負が決する世界、残酷ですね。だけどワクワクしますね。

今シーズンを振り返って

投擲ブロックの2023年を振り返って、実践と発見の年だった気がします。言ってることはごく当たり前のことです。新しい発見を実践する。その試みの中で新たな発見が生まれる。簡易版PDCAサイクルのようなものでしょう。
 
ただ、それが非常に多かった年な気がします。ほとんどの選手が大きな怪我なくシーズンを過ごすことができた分、試合・実践を重ねることができた。そして、去年より1つ上のステージで戦う機会が増えた分、新たな学びが得られる機会が増えた。実践の数・多様性の分だけ新たな発見が増える。それだけのことだった気がします。その中で出てきた投擲全体としての課題について話したいと思います。


見えてきた課題

今の投擲に必要なもの、足りない大きなものを挙げるとすると、言語化・具現化する力でしょう。やり投、しいてはフィールド競技とトラック競技の決定的に異なる点に、やり直すチャンスがあるという点が挙げられます。そこで求められるのは何か、それはすなわち修正能力、先ほど紹介した言語化・具現化する力に直結する部分です。
 
自分含め、現状の投擲ブロック全体の弱みとして、試合中での修正能力の乏しさが挙げられるでしょう。投げが崩れ始めたら、よかった感覚を取り戻そうとあーでもないこーでもないとこねくり回し、結局何が正しくて何が間違ってるのかわからなくなり、記録だけが伸び悩むことがあまりにも多かった。これは、試合内ないしは試合間での記録の安定感のなさに顕著に表れていることでしょう。
 
そこで必要となってくるのが、客観的な目線です。自分は今どういう状況で、どういった要因がその状況に作用しているのか。それを短い時間で冷静に分析し、修正に繋げるには、言語化能力しいては自分の状態を客観的に表現する力が不可欠であると言えます。感覚によっては言葉にならないものもきっと多く存在することでしょう。ただ、言葉にせずとも形にしようとするプロセスの繰り返しが、自分を客観的に見る力の向上、ないしはそれを実際の動きとして表現する具現化する力の向上に繋がるのではないでしょうか。あくまでも仮説ですが。


最後に

最高の試合の話から色々と話がそれてしまいました。2023年、投擲として最高の試合は関東インカレでしたが、今年はその最高を塗り替えていかないといけません。それも一度でなく何度も。私達はまだ道半ばなのです。そして最高を塗り替えていくためには、勝たなければ、勝ち続けなければなりません。感覚を形にし、前に向かいすゝみ続けていきましょう。
 
次は、108代の中核を担う主務系から宗像君にお願いしたいと思います。乞うご期待ください。

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