予選会なんて眼中にない/野田大晴
眼中にないというよりも、眼中からこぼれ落ちたともいうべきでしょうか。
もう前回から4ヶ月経ったのかと、1年生のブログを読みながら1人思い出に浸っています野田大晴です。
この4ヶ月はなんさま早かった。ここ5年で最速を記録したかもしれません。
初めて大学の授業を受け、こんなにも出席者が減っていくのかと驚愕し、noteの記事共有から青い鳥さんが消滅して𝕏が表示されているのに違和感を感じ、寮生活の恒例行事 (皿洗いじゃんけん) に負け何枚お皿を洗ったことでしょう…。
そうした中で、やはり夏休みに宿題がないことには興奮を隠せません。しかし、何をしようかとわくわくする暇もなく、いつの間にか走っていました。
3回の合宿通算30日で、800・900kmほど走りましたよ、奥さん。信じられます?日吉から函館とか行けちゃいますわよ。西には愛媛のミカンやら、下関のフグあたりも、走って食べに行けるのではないでしょうか。
高校時代、月間100km前後をうろうろしていた自分からは信じられません。約9倍です。ハイパーインフレにも程があります。
この夏は箱根駅伝予選会という目標を掲げ、とにかく先輩方の背中を追い続けました。
合宿ってなぁに?
コロナに高校生活を全て潰された我らが2004年世代。例にもれず、私の高校の陸上部も、高校3年間合宿が行われることはありませんでした。
合宿というもののイメージがわかないことに加え、大学の合宿は鬼ほど走ると聞いていただけに、恐ろしいのなんの。
ですが、1500mに軸を置くと決めていただけに、時間をかけて長距離に慣れていこうという話になり、得意なインターバル系を挟みながら無理に距離を追うことなく、Enjoy リクジョーをしておりました。
いざ夏の強化練習期間が始まると、綺麗だった足の爪が次々と血に染まり、長距離の洗練を浴びましたとさ。
下剋上を狙うおとこ
合宿が始まると、疲労困憊,筋肉限界を迎えながらも1次合宿を何とか乗り越え拍手喝采。
目標としていた2次・3次合宿へ繋げることができました。
入学時は1500mでの活躍を目標に走っていたものが、いつしか目標が箱根予選会にシフトしていた合宿期間。長距離選手にとっていかに箱根が特別かをチームの雰囲気から感じた気がします。
選抜合宿で、一瞬先頭を引いたり後ろから声をかけたり。はたまたキツくて集団から離れてしまったり。アメとムチのような経験がより一層、箱根予選会への気持ちを大きくさせました。
予選会を見失った男
いつの間にか「慶應が箱根に行く」という思いから「自分たちが箱根に行く」という思いに変わり、予選会出走に闘志を燃やすノダクンでしたが、つい先日その妄想は打ち砕かれました。
日吉での練習中、左踵骨を痛め、歩くのさえままならない状態まで一気に転落。いつもなら10分15分で歩ける寮から日吉駅まで、40分かけて踏破するという偉業を成し遂げました。
自分が経験した初めての怪我でした。
箱根予選会を走るには10000mでの公認記録が必要でしたが、いままで1500mなどを走っていたが故に10000mの記録を持っていません。昨日9月23日にエントリーしていた10000mの記録会は、歩くことさえ痛い現状から当然棄権が決定。
出場資格を得ることが不可能となり、今年の予選会に出走できないことが決まりました。
3度の合宿に連れて行っていただき、目標に向かってがむしゃらに突き進んできたノダクンのサクセスストーリーは一瞬で散っていきました。
一緒に練習してきた先輩方や監督・マネ・コーチ陣、サポートしてくれてる方々に申し訳ないと感じる思いに加え、自分自身への悔しさがとても大きく、まだまだチームを背負う責任感(?)が自分は薄いなと感じました。
21km64分台を目指す漢たち
そうです、もう自分は彼らを応援するしかないのです。
予選会メンバーに自信を持って走り出してもらえるように、普段以上に笑顔で、明るく前を向いていこうと決めました。
隣の部屋から「ニヤニヤしてて気持ち悪い」などと罵詈雑言が飛んできそうですが、知りません。
走れないからこそ見れる景色を1年生のうちに見れるだけ目に焼き付けておこうと思います。
そして、怪我から早急に復帰し、
ごっつぁんゴール
を狙うしかありません。
ヒーローは遅れてやってくる的なことでしょうか ボクガヒーローダナンテソンナソンナ(^^)
秋口の記録会からの大躍進、箱根駅伝本戦でのメンバー入りを目指し、7区で入寮初日から今日まで沢山お世話になった黒澤さんから襷を受け取りたいと思います。予選会を一緒に戦えない分、必ず走らなきゃです。
思い通りにことが進まない分、ワクワクしますね!
さてさて、長く自分語りしてしまいました。
最後に改めて、日頃より応援してくださってる方々、クラウドファンディングを通して支援してくださった方々、合宿に差し入れを送ってくださった方々…。様々な形でのご支援を賜り、充実の夏を過ごすことができました。本当にありがとうございます。
ぜひ一緒に箱根予選会に向けて、これでもかってくらい応援しましょう
次はマルちゃんです。一人暮らしにより自炊を極めし男のブログに刮目ください。
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