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リスクの中で何かをしねェ奴には絶対に"勝ち"はない/安倍立矩

マルから引継ぎました、3年の安倍立矩です。
マルは理工学部の中でも応用化学科(に進むよね?)なので、実は自分の直属の後輩君です。先日行われた鹿児島での全体合宿では、「ポイント頑張るんで、アイス買ってください」って可愛くおねだりされて、ついつい甘やかして買ってしまいました・・・。
そんな母性本能くすぐるマルは、2年以降学生実験が相当忙しくなるので、とてもとても心配ですが、うまく両立して頑張ってほしいなと思います。

先日、大学生活最後(であってほしい)の学生実験および定期試験が終了し、春休みを謳歌している真っ最中です。
今はテスト期間に見れずにたまっていたアニメや見たかった映画を貪るように見ています(笑)。つい昨日は、ばなやと「ハイキュー!!」を見に行きました。いやあ、映画ならではの試合のスピード感と、ラストの視点最高でした。鷗台戦も観に行こうな。
4月には研究室生活も始まり、このようなまとまった休みもとれなくなりそうなので、今のうちに英気を養っておきたいなと思う今日この頃です。

溶液調製が鬼めんどくさかった最終実験での1枚

さて、実は箱根駅伝予選会が終わってから初めてのブログ更新となりましたので、昨シーズンの振り返り、そして来シーズンの意気込みについて書いていきたいと思いますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。


慶應義塾大学 第22位

昨年行われた第100回箱根駅伝予選会。
慶應義塾大学は第22位で敗退しました。

本選出場まで9分33秒、一人当たり57秒

箱根駅伝に出場することの厳しさ、壁の高さを改めて痛感する結果となりました。

今年のチームは本気で箱根駅伝を目指せるチームだったと確信していました。夏合宿ではTTの時点でPBを更新する選手が出たり、レースペースでのインターバルを、ほとんどの選抜選手が完遂していたりと勝気な雰囲気で練習が積めていました。その結果、

11時間7分2秒→10時間49分20秒

と昨年からチーム全体で17分42秒縮めることができました。

全力が出せないから負けた

慶應はようやくこの状況から脱却することができたと思っています。
そんな慶應は間違いなく歴代で最強のチームだったと胸を張って言えます。

それでも、箱根駅伝には届かなかった。
その現実があまりにも重く、レース後は悔しくて涙が止まりませんでした。

では、何が僕らに足りなかったのでしょうか。

予選会スタート前

安牌

ここで、自分の2年次SBから3年次SBへの変化を見てみたいと思います。

5000m   14'07"75→14'09"77
10000m    29'07"39→29'07"66
ハーフ   1:08:04→1:04:11

上記の通り、昨シーズンは良く言えば実力を維持した、悪く言えば大きな飛躍はなかったシーズンになりました。(ハーフマラソンはようやく実力相応、最低限のレベルで走れたというだけ)

このように、良くも悪くも「安定」してしまった要因は、普段の練習の姿勢にあると思っています。

自分は今年継続的に練習を続けるために、「フォームを崩さない」ことを徹底的に意識してきました。過去の試合結果から主観的にしんどくても、フォームが崩れていなければ最低限の結果が出ていることがわかり、これを練習から意識出来れば試合でも大外しすることはないだろうと考えたからです。
しかし、これが「今日の練習はこの程度できればいいや」と自分の中で勝手に上限を設定することにつながり、うまく練習で全力が出し切れない時期が続きました。

外しはしないけど全力は出し切れない。

これが試合結果にも如実に表れたのかなと思います。

全部が全部悪かったとは思いません。このおかげか、自分自身、実力を出し切れない、いわゆる「やらかしレース」は少なく、それが箱根駅伝予選会当日でも

「自分は最低限のタイム(64'00")では帰ってこれる」

と思える根拠になったのも事実だからです。

紋別変化走、ラスト5kmTTでの1枚
ペースメイクしくって申し訳ございませんでした。

挑戦者の姿勢

ただし、自分たちはあくまで「挑戦者」であるということを念頭に入れなければならなかったと今では思います。

箱根駅伝常連校であれば、「ミスをしないこと」、これが作戦に組み込まれることは少なくないかもしれません。それは、今までの実力で十分予選会で通用してきた経験があるからです。

しかし、自分らにはその経験はありません。
「全力」を出しても勝てる保証はどこにもなかったのに、自分たちが設定したタイムを守りきることにばかり目が行ってしまったこと。
これが、慶應が箱根駅伝を勝ち取ることができなかった最大の要因だと思います。

箱根駅伝に出る学校数が決まっている以上、格上の大学に勝ちに行く挑戦者の姿勢が必要だと、今回の予選会で強く思い知りました。

勝負に出る

去年の長距離ブロック書初めに自分はこのように書きました。

「慶應のエースに」

しかし、これを達成することはできませんでした。記録面はおろか、勝負するべき場面から目を背け、失敗することを恐れて前に進めない、「守り」のシーズンにしてしまいました。

来年度はラストイヤーです。
箱根駅伝を目指すことができるのも、
陸上競技を競技レベルで続けるのも、
このチームのみんなで競技ができるのも
最後の1年になります。

立川で流す涙が今年こそ嬉し涙になるように
箱根路に若き血を響かせられるように
今まで応援・サポートしてくださった方々に恩返しできるように
一緒に箱根駅伝に行くことが叶わなかった先輩方に箱根の景色を見せられるように

これらを今年確実に実現するために、今年の自分の目標を「勝負に出る」に設定しました。
まずは、相手が格上であることをしっかり受け入れること。それでも臆することなくリスクを負ってでも勝ちに行く姿勢を持つこと。これを軸として、今年は陸上競技と向き合っていきたいと考えています。

今年の長距離ブロック書き初め

今年、慶應が箱根駅伝を決める可能性が極大値になる年だと思っています。
昨年は應援指導部による力強いエール、また沿道での枚挙にいとまがない声援のおかげで、ゴールするその瞬間まで後押ししていただき、ほぼ全員がPBを大幅に更新することができました。本当に感謝してもしきれません。
どうか今年も、その熱い応援・サポートのほどよろしくお願いいたします。

次は尼子です。
最近の尼子はいつもの部活動に加えて、就職活動にギアが入ってきて、忙しさMAXです。パンクしないように息抜きちゃんとしてね。

漁ってたら出てきた高校時代の新人戦の尼子とぼく
まさかこんな近くでスタートしていたとは


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