自信がない僕の唯一の自信
こんにちは。あべりくから引き継ぎました、3年の尼子夏年です。
紋別のTTでは途中まであべりくの数十メートル後ろを走っていたので、初めてあべりくに勝てるかも!と思いましたが、それも束の間。その差はどんどん開いて結局大敗しました。
やはり中学時代から憧れている選手の背中はまだまだ遠かったです。
でも予選会でリベンジするので、覚悟しておいてください。
あべりくから「個人的伸び率ランキングトップ」とのお褒めの言葉をいただきましたが、自分でもこの夏で大きく成長できたと感じています。
7月に出場した5000mでは15’31”と絶不調でしたが、紋別の20km走のラスト5kmは14’56”と、ほぼPB。また、先月行った富津合宿の12km走でも10km通過が30’35”と、10000mのPBを大きく上回るペースで走ることができました。
ここまで成長できたのは、大きく二つの要因があると考えています。
一つは4度にわたる合宿です。
走りやすい気候、美味しいご飯、そして何より競技だけに集中できる環境。
本当に充実した2ヶ月を過ごすことができました。
クラウドファンディングにご協力してくださった皆様、合宿をサポートしてくださった皆様、改めて本当にありがとうございました。
そしてもう一つは、自信がついたことです。
8月の初めは選抜合宿に行くことすら危うい状況だった中、ポイント練習をこなしていくうちに少しずつ自信がついていきました。
そんなこと?と思うかもしれませんが、自分に全く自信がない僕にとってはとても大きいことでした。
5000m、10000mともに1年の秋以降自己ベストを更新できていない僕ですが、その原因の一つにこの「自信」があると考えています。
そこで今回は、自身の自信について話そうと思います。
自信が皆無
前述したように、基本的に僕はあらゆる練習、試合に対して全く自信がありませんでした。
練習前はしっかりと完遂できるかどうかで不安に駆られ、練習中は「垂れたらどうしよう」とビクビク怯えながら走っています。ペース走では残り1kmまで、インターバル練習では残り1本まで完遂できる気がしないのです。時には朝練の集団走ですら不安になります。垂れるわけないのに。
レースでも同じです。
10000mならば、「5000mより手前できつくなったらどうしよう」と考えてしまい、その結果、きつくなること、垂れることを恐れて自制してしまう。あるいは、予想外の早さできつくなってしまい、諦めてしまう。
自信をつけるには成功体験が必要ですが、これじゃあ成功するわけがありません。どこかできっかけが欲しいと思いつつも、うまくいかない日が続いていました。
しかしこの夏、あることをきっかけに大きな自信がつきました。
それが1次合宿である蔵王合宿です。
調子が上がらなかったら選抜合宿に行けなくなる。調子が上がっても17番手だったら行けない。怪我をするようもんならその時点で脱落。
そのため、一つ一つの練習を普段以上に高い緊張感で臨みました。
そのおかげか、去年、一昨年より量も質も高い中、一度も離脱することなく5つのポイント練習をやり切ることができました。
去年、一昨年と比較して自分の成長が目に見えてわかったので、大きな自信になりました。
そして、これが成功体験となり、紋別、菅平、富津でさらに成長できたのかと思います。
唯一の自信
とまあこんな感じで、つい最近まで全く自信がなかった僕ですが、たった一つだけ、高校時代から持っている自信があります。
それは「自分は絶対に箱根駅伝に出場できる選手だ」という自信です。
別に根拠なんて全くないですが。
小学校から長距離をやっているけど、特別長距離の才があったわけではない。フォームが良いわけでもなく、怪我をしないわけでもない。なんなら、走るセンスがないのかもしれない。
でも、どんなときもこの自信だけは持ち続けてきました。
中学時代、一度も負けたことがない同期たちに勝てなくなったとき。
吐き癖に苦しみ、走ることが嫌いになったとき。
走りの特性上、定期的にステロイド注射を打つ必要があるかもと言われたとき。
競技を辞めるタイミングなんてたくさんありましたが、辞めなかったのは箱根路を走りたいという思いと、この自信があったからです。
たくさんの自信がついてきた今、僕は強いです。
いよいよ来週に迫った予選会では、30年ぶりの箱根駅伝本選出場の立役者になるかもしれません。
そして、予選会で更なる自信がつけば、来年の今頃は、木村、田島、安倍と肩を並べる選手になっていることでしょう。
口だけではなんとでも言えるので、まずは予選会。
資格記録33分30秒87の男の下剋上を目に焼き付けてください🔥
次は井上りこさんです!
同期の鳥塚とたまにペアマッサージをするのですが、たったの30分で指が動かなくなるくらい疲れます。合宿中、毎日何時間もケアをしてくださるりこさんは、まさに縁の下の力持ちです!
それではラストブログ、よろしくお願いします!
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