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お別れブログ 岡田宏美さん

空が澄み、清々しい秋を感じる頃となりました。
国体も終わり、私がカヌー部門に入部してこのかた、ずっと恐れていた”その日”がやってきました…

そう、ひろみさんの引退です。

ちは!3年漕手の神谷です。
女子漕手を引っ張ってくれたひろみさんが引退してから、心にぽっかり穴が開いたような寂しい気持ちです。
この部活にとってひろみさんがどんなに大きな存在だったか、実感する毎日です。

このブログを通して、ひろみさんがどんなに凄い人だったのかを後世に伝えようと思います。

ひろみさんの凄いところ① 競技力

ひろみさんの一番の凄さは、なんと言っても競技力です。
関カレ優勝(2連覇)、インカレ準優勝、国体本戦出場、ナショナルチーム選出という前代未聞の偉業をジュニア上がり(大学からの競技開始)で成し遂げました。

22年のインカレで準優勝を成し遂げたひろみさん

その影には、日々の弛まぬ努力があります。
乗艇では常に男子についていき(時には打ち負かし)、ウエイトではベンチプレス75kgを持ち上げ(凄すぎて動画を送るまでトレーナーに信じてもらえなかったほどです)、毎日欠かさずカヌーノートに漕ぎや食事の反省を書き、懸垂やタバタなどの自主トレを行い、徹底した自己管理で怪我を乗り越え、ひろみさんはこれらの偉業を成し遂げました。

女子であること、ジュニア上がりであることという壁を打ち破っていくひろみさんに、私自身何度も奮い立たされました。

ひろみさんの凄いところ ② ストイックさ

ひろみさんは誰にも真似できないような徹底した自己管理を行っていました。 

まずは栄養管理。
忙しい生活の中で自炊をし、必要な栄養素から逆算して毎回の食事を摂っていました。本当はジャンキーなものが大好きなのに、栄養管理のため我慢するひろみさんの姿を何度も見てきました。その分、大会後のチートデーで美味しそうにドーナツやラーメンやマックを食べるひろみさんは輝いていました。

みんながアイスを食べる中、カニカマを食べるひろみさん

そして、生活の管理。
一緒に暮らしていると、「洗濯物を畳んでいない」とか「冷蔵庫のものの賞味期限を切らす」とか家事の問題が起こりがちですが(あれ?誰のことでしょう…私です。すみません。)、
ひろみさんはそういうミスをしたことが1度もなく、女子寮長として女子寮の秩序を守り、集団生活を完璧にこなしていました。

このように、戦績やストイックさだけでも十分凄さは伝わったかと思うのですが、さらに具体的なエピソードを部員のみんなに聞いてみました。

カヌー部員に聞いた 「ひろみさんのココが凄い!」

「俺と腕の太さ同じ」(篠原)
※カヌー部員の中では、大変な褒め言葉です。

証拠写真

「ジムで常連の人たちに驚かれて大会出場を勧められた」「スウェーデン語堪能」(浦元)
「練習を1本もぬかない」「綱登り2往復できる」「商品を見て脂質の含有量を当てる脂質ソムリエになっちゃった」(ほなみさん)
「大学から始めてあそこまで上り詰めた」「スイーツの誘惑に負けない」(福田)
「シングルの貴重な練習時間を割いて女子フォアを出すなど、後輩の面倒見の良さ」(宮本)
「ひろみさんという存在」(内藤)

…ひろみさんの凄さが伝わったでしょうか?

ひろみさんの凄いところ ③ 優しさと温かさ

最後に、競技面以外でのひろみさんの凄いところを紹介します。
ひろみさんは、「自分に厳しく他人に優しい」を体現した人です。
どんなに凄い戦績を残しても、それに慢心せずひたむきに練習に取り組み、その技術を後輩に還元しようとしてくれる姿勢は優しさそのものです。

女子フォアを出場させてくださり、本当にありがとうございました

ひろみさんはいつでもにこにこ笑顔で、そこにいるだけで場の雰囲気がパッと明るくなる太陽みたいな魅力を持っています。

こんなに強くてかっこいい人に、今後巡りあうことはないでしょう。
2年半前のあの時、ひろみさんに惹かれてカヌー部門に入部した自分の選択は間違っていなかったなと思います。

最後に少し私の思い出を語らせてください。

今夏のインカレで

いつ見ても涙が出てきそうなくらい、大切な写真です。
私の実力不足で結果で恩返しができず、とても申し訳なく悔しい思いをしました。
でも、ひろみさんとのペアで、本気でカンカレ優勝、インカレ決勝を目指すことができて心から幸せでした。
ひろみさんと一緒ならどんなに辛い練習も楽しいと思えて、カヌーを始めてよかったと思いました。
この舞台に連れて行ってくれて、
また2年間ペアを組んでくれてありがとうございました。

社会人になっても、いつでも戸田に遊びに来てくださいね!部員一同首を長くして待っています。



神谷果歩

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