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『女子力って、死語にしない?』

こんにちは!Unispo19期のかなです。

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Unispoが所属する牛島利明研究会では、先日“オンライン合宿”なるものが行われました。
合宿ということで、途中でプロジェクト対抗のレクリエーションの時間もあったのですが、Unispo班は全ての回答において小ネタを挟みながらふざけ倒していて、「ああやっぱりおかしな人たちなんだなあ」と再確認しました。最近Unispoと一緒にいすぎてもうちょっとで私も飲み込まれるところだった...ふぅあぶないあぶない...!

さて、そんな私たちUnispoが活動を通して目指す最終ゴールは「年齢・性別や障害の有無に関わらず誰もが楽しめる社会」の実現です。今回はその中の「性別」の部分について私が最近考えているトピックを一つお話ししたいと思います。

最近のモヤモヤ...
まず、私には仲良くしている男友達がいます。先日その子たちと飲みに行った時、たまたま私がお酒か何かをこぼしてしまいました。でも私は、普段からハンカチは持ち歩くけれどポケットティッシュを持ち歩く習慣がありません。「お酒でハンカチ汚したくないなあ」なんて考えていると、男友達が「ティッシュあるよ」と言って貸してくれました。
さて、ここで問題です!その時私の口から出た言葉はなんだったでしょう。
答えは...「ありがとう〜、〇〇くんやっぱり女子力高いわ。負けたあ〜」でした。みなさんはこの発言どう思いますか?私は、自分で言ったことなのに今考えてもとっても嫌な気分になるんです。自分の口からその言葉が出た瞬間、「くっ...やっちまったっ...」と思いましたが時すでに遅し。しばらくモヤモヤした気持ちが残っていました。

女子力ってなに?
なんでそんなことで落ち込むかって?簡潔に言えば私は“女子力”という言葉があまり好きではないから。いや、けっこう嫌いだからです。
結論から言うと、世の中で“女子力”と言われているものって、ただの“生活力”じゃない?と思っています。
私が小中学生の頃に読んでいたティーン向け雑誌には、絆創膏やティッシュを持ち歩くのは男の子にモテるための必須条件だと書かれていたし、SNSは自炊の写真に”女子力”というキャプションを添える人で溢れています。でもそれって本当にあなたが女の子だからしなくてはいけないことですか?それができないと、あなたの女の子としての価値が下がるの?
いざという時に備えて絆創膏やティッシュを持っていることは、ただ生活の中のリスクを見越す力があるだけ。料理ができることは、ただ誰かに頼らなくても自分で食卓を飾る力があるだけ。それらは、生きていくために身についていたらいい力かもしれないけれど、女の子だから身につけなければならない力ではないと思います。
特に見かけるたびに気分が下がるのは、サロン脱毛の広告。「脱毛していない女の子は女子力が低い」「彼氏に好かれるために女の子の肌はつるつるであるべき」と謳うそれらの広告は、女の子の自己肯定感を下げ、強迫観念でがんじがらめにしてしまいます。

「男性に対する女性」という構図
そして私は”女子力”という言葉の裏に常に、「男性のための」という枕詞が見え隠れするのも好きではありません。例えば、きっと世の中には、女の子がメイクするのは男性のためと思っている人が少なくないですよね?でも多くの場合、女の子がメイクするのは自分のためだと思うんです。瞼にキラキラを乗せてみたり、リップと洋服の色味を合わせてみたり、顎先はハイライトでつやっとさせてみたり。女の子にとってメイクは、そうやって自分の気分を上げたり、自分という存在を表現するための手段である場合がほとんどです。ちなみに私は、ちょっと勉強不足で自信の無い試験の前や、大勢の前でのプレゼンを控えた朝は、少し早起きしていつもよりも丁寧に念入りにメイクをします。そうするとなぜか自信が湧いてきて、強くなれる気がするから。女の子にとってメイクは、男性を誘惑するためのものではなく、自分を守るための鎧とかお守りみたいなものなのではないかと私は思っています。

自分の行動は自分で選択できるもの
ここまで書いてきたことで、勘違いして欲しく無いのは、私は今世の中で“女子力”として括られている行動たちそのものを否定しているわけではありません。その行動一つ一つは個人が自由に選択できるべきということです。“女子力”というラベルが貼られることで、強迫観念に囚われてその行動を外部から強制される人が居なくなってほしいということです。

今回は女の子側の目線から書いたけれど、きっと男の子でもスイーツが好きだけど「女子力高いな〜」ってからかわれるからあまり声を大にして言えない子もいるかもしれません。あるいは自分の性別がわからない/決めていない人の中にも自分の行動を“女子力”と括られるのが嫌な人もきっといるはずです。
だから、世の中の人みんなが、相手の目線に立って互いを思い合える社会のために、“女子力”って死語にしませんか?私からのご提案でした。

最後に
さて、Unispoは後期もこのような“他者視点の獲得”や“固定概念の排除”を目指して様々な企画を考えているところです。ぜひぜひ今後もUnispoの応援よろしくお願いしますね〜


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