SFゲームでSF世界に没入しよう

執筆: ボブマン

 コロナ禍のニート生活中にプレイしたSFゲームを紹介します。興味が湧きましたら、是非ご連絡ください!ゲーム以外にも映画、小説、アニメに詳しい人が多いですから、きっと話が合う人が見つかります!
SF研Twitter: @keio_sf

目次

NieR:Automata
DETROIT: BECOME HUMAN
Cyberpunk 2077


『NieR:Automata』 販売: SQUARE ENIX 開発: PLATINUMGAMES

 ジャンルはオープンワールドアクションRPG。
異星人が地球へと攻め込み、人類が月へと避難した未来。異星人は「機械生命体」を作り出し地球を支配します。プレイヤーは人類が作成した戦闘用アンドロイドである「2B」をあやつり地球へ向かいます。
 プラチナゲームズ開発の今作は、なんといってもアバターの操作性やアクションが快感です。フィールドを走り抜けるだけでも、作り込まれた荒廃した地球の世界を堪能できます。
 キャラクターデザインも特徴的で魅力の一つです。アンドロイドの「2B」や「9s」が有名です。余談ですが、「9s」を今作を知らない人に見せると『呪術廻戦』の「五条悟」そっくりだとよく言います。
 シナリオもプレイヤーの予想を何度も上回る展開を見せてくれます。本作のアンドロイドは自分の感情を持っているように描かれるのですが、物語が進んで様々な事実を知っていく上で彼ら、彼女らの心情がどのように変化していくかに注目すると一層楽しめると思います。

『DETROIT: BECOME HUMAN』Quantic Dream

 ジャンルは、自由度が高いアドベンチャーゲームという感じです。
 舞台はアメリカ、デトロイト。産業用、家庭用の高性能なアンドロイドが普及した近未来。暮らしが便利になる一方、アンドロイドに職を奪われる人々も多い。そんな中、モノのように扱われているアンドロイドの一部が、自らの意思を持っているかのように行動し始めます。プレイヤーはそんなアンドロイドを操作し、人間へ向けてアンドロイドの権利を認める活動を起こしていきます。
 人間とアンドロイドの共生を描いた作品です。アンドロイドが人間同等の知性を持った時、彼らを新しい知的生命体として認めるべきか、それとも彼らは人間の管理下にあるべきかについて、アンドロイド側の視点から考える事になります。
 プレイヤーはいくつもの、細かいものも含めると何百もの、選択肢の中から自分で行動を選択し、物語は選択で大きく変わります。平和的なデモでアンドロイドの権利を訴えることも、化学兵器で人類を虐殺するのもあなたの自由です!
 本作品は物語のベースに歴史上の人種差別問題が盛り込まれています。たとえば、物語の舞台であるデトロイトでは1967年にアフリカ系アメリカ人を中心とした暴動事件が起こっています。私は理系で人種差別問題や世界史に詳しくはありませんが、歴史と照らし合わせながら見ていくのも面白いでしょう。
 今回紹介する作品の中では最も現実的で、いつかこんな世界が来るかもしれないと考えながらプレイするのも面白いです。

『Cyberpunk 2077』CD PROJEKT RED

 ジャンルは一人称視点のオープンワールドアクションRPG。
 このゲームは設定や作り込みが細かすぎるため、ゲームのあらすじを紹介するのが非常に難しいです(つまりやりごたえがあります)。一言で表すとサイバーパンクな世界です。舞台はアメリカのナイトシティと呼ばれる架空都市。世界は実質的に企業が支配しており、アメリカは政府がなくなり、ほぼ無法状態となっています。人々は自身の体を自由にサイボーグ化することで自衛しています。主人公はナイトシティで成り上がりを目指すなんでも屋。不老不死に関係するRelicなる生体チップ盗みだすという依頼を受けるところから、物語がはじまります。
 私にとってこのゲームで最も魅力的だったのは、物語に登場する様々なガジェットです。自分の目をサイボーグ化して監視カメラをハッキングしたり、脳内チップを購入して他人の記憶を追体験したりするなど、SF作品でありがちなことを、ゲームの中ですが、自ら体験しているような気分になれます。
 『DETROIT: BECOME HUMAN』は、最近のトレンドであるシンプルでスマートなデザインがUIや街のデザインに表れていました。今作『Cyberpunk 2077』は対照的で、例えるなら『AKIRA』や『攻殻機動隊』のようにごちゃごちゃしたSF世界が舞台です。これらの作品が好きなら、きっと楽しめると思います!

ゲームの魅力は映像作品や紙媒体の作品では味わえない没入感にあると考えています。SF世界を体験してみたいなんて人はプレイしてみてはいかがでしょうか?

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