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KEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM 「ROOOT(ルート)」 ミートアップ(プログラム説明会)実施レポート

皆さん、こんにちは!
KEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM ROOOT(ルート)事務局です。

10月2日(月)より、京王井の頭線「下北沢」を舞台に、個人・企業とわず地域の課題や可能性を掘り下げ、京王電鉄ともに価値創出を目指す共創パートナーを募集するプログラム、「KEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM ROOOT(ルート)」がスタートしました。

企業や団体等に、ROOOTについてより深く知っていただく機会としてミートアップ(プログラム説明会)を10月17日(火)にミカン下北内のBROOKLYN ROASTING COMPANY SHIMOKITAZAWAにて開催いたしました。


早速、当日の様子をレポートしていきたいと思います!

京王電鉄・長期戦略室浅見よりプログラム概要や発足背景を紹介

まずはじめに、ROOOT(ルート)のプログラム概要について触れさせていただきました。本プログラムでは、「地域(第一弾は下北沢が舞台)の独自テーマ」「ユニークなアイデアやサービスを持つプレイヤー」「京王電鉄」この3つの要素が掛け合わさることで、地域の価値を深めていくだけでなく、京王電鉄の持つ69駅の沿線にその価値を広げていく、いわば【沿線価値向上】に取り組むプログラムであること、プログラムの発足経緯やコンセプト・名称に込められた想いについて説明しました。
※詳しくは公式Webサイトもご覧ください。


ROOOTの第一弾となる舞台、下北沢だからこそのオリジナルテーマ「遊ぶ」「働く」「学ぶ」「暮らす」「環境」「健康」の6つのテーマについての解説も行いました。

京王電鉄・ミカン下北運営責任者・実験区長角田より京王電鉄の下北沢での取り組みを紹介

次に「京王電鉄の下北沢での取り組みの軌跡」についても触れさせていただきました。ミカン下北開発前段階としての「下北沢ケージ」における挑戦、そして「ミカン下北」「SYCL by KEIO」についてや、「下北妄想会議」「studio YET」を経て「ROOOT」が誕生した経緯について解説しました。

後半では、ゲストに下北沢商店連合会会長であり、下北沢一番街商店街振興組合理事長の大木さん、しもきた商店街振興組合理事長の長沼さん、そしてFounding Baseの北村さんにお越しいただき、ROOOTで掲げる「6つのテーマを深掘りするトークセッション」へ。

京王電鉄・開発事業本部菊池よりミカン下北開発の背景や想いについて紹介
京王電鉄・長期戦略室長齋藤より京王電鉄でオープンイノベーションの取り組み背景について紹介

ミカン下北開発担当の京王電鉄・菊池より開発前段階からの京王電鉄としての下北沢との関わり方、そしてミカン下北開業以降で見えてきたこと、ROOOTにつながるまでの経緯について振り返りました。また、京王電鉄・齋藤からは京王電鉄でオープンイノベーションの取り組みが始まった背景、京王電鉄における課題とオープンイノベーションによる可能性について紐解いていきました。

株式会社Founding Base 北村彩美さん
しもきた商店街振興組合 長沼さん(左)  下北沢一番街商店街振興組合 大木さん(右)

ゲストには、本プログラムのフィールドとなる下北沢から代表として、下北沢商店連合会会長の大木さん、しもきた商店街振興組合理事長の長沼さんににお越しいただき、商店街のエリアマネジメントに関する取り組みや本プログラムへの期待感、商店街が果たす役割などを語っていただき、非常に濃いトークセッションとなりました。

また、ミカン下北B街区のオフィスの入居企業である、株式会社Founding Baseの北村さんにお越しいただき、実際に地域に入り込み地域活性にまつわる様々なプロジェクトを地域側の行政や事業者とともに多く実践しているからこその、地域との関わり方、関係構築の難しさについても語っていただきました。

最後に、会場からの質疑応答セッションから交流会へ。
ミートアップイベント後の交流会では、イベント参加者の熱心なヒアリングや、参加者と事務局で対話がなされました。
今回のミートアップで回答しきれなかった点についても本レポートの末尾にて回答させていただきましたので最後までご覧ください。

ミートアップイベント後の交流会


KEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM ROOOT(ルート)は11月19日(日)まで募集いたしております。皆さまのご応募、お待ちしております!

今回行われたミートアップの様子をYouTubeで限定公開しています。
以下のURLより、ぜひご覧ください!


今後もKEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM ROOOT(ルート)の活動を随時noteで発信してまいります!次回の発信もお楽しみに。


最後に

リアル会場にお越しいただいた方、オンラインでご参加いただいた皆様よりいただいた質問に対しての回答をさせていただきます。応募の際の参考情報として是非ご一読いただけると幸いです。

【リアル会場からのご質問への回答】

Q:昨年度の取り組みとROOOTの違いは?

A :プログラムの募集テーマと、一緒に取組みを進めていくプレイヤーが異なると考えています。テーマについて、昨年度は鉄道事業変革への挑戦をテーマに弊社の事業部門の課題解決を主眼としたプログラムでした。今年は弊社の課題だけでなく、まちの魅力や課題、弊社の事業部門の課題をかけ合わせていくという点でより幅のあるテーマ設定になったと考えています。
昨年度は鉄道部門が中心でしたが、本プログラムでは、「地域価値を沿線価値へ」のコンセプトの通り、地域に根づくテーマを取り扱うため、今年は部門を限定せずにさまざまな部門やグループ会社、それに加えて地域の方も参加するという点で、より多くの様々なプレイヤーと連携をしていくというところが違いだと考えています。

Q:昨年の採択企業の今年度の動き、関わりについて教えてください。

A:昨年の採択企業様のうち半数以上の企業様と今年度も取組みを継続しています。本プログラムについても、実証実験期間以降も含め、継続的な共創をしていきたいと思っています。

Q:実際の支援内容をもう少し詳しく知りたいです。

A:本プログラムでは、①PoC費用の一部負担・出資の検討、②採択の際のSYCL by KEIOのワークプレイスとしてのご提供、③実証実験期間におけるメンタリング、④非採択となった際の京王電鉄関連部門のマッチングを応募メリットとして掲げています。
①PoC費用の一部負担については、共創の内容に応じて京王電鉄と応募企業様で協議のうえ費用の負担割合を決めていければと考えています。
②SYCL by KEIOのワークプレイスとしてのご提供について、採択させていただいた企業様との共創を推進していくために実証実験期間中の無償使用等を考えています。
③実証実験期間におけるメンタリングについて、弊社、ヒトカラメディアにて事業化アイディアのブラッシュアップや外部パートナーとのコーディネート等を実施いたします。また、メンタリングにあたっては、京王グループの持つアセットとの連携、街のアセットとの連携も実施してまいります。
④本プログラムにご応募いただき非採択となってしまった場合でも、京王電鉄内の関連する事業部門へのコーディネートを実施いたします。

Q:PoC費用の規模感はどれくらいですか?

A:明確に上限や下限を設定しておりませんので、共創の内容に応じて適宜判断してまいります。

Q:シモキタ(街)が抱えている課題について深く聞きたいです。

A:環境の問題について、ごみや喫煙の問題は街としても課題感をもっています。街でも清掃活動を行っていますが、ボランティアでの実施となってしまい、活動の持続性は属人的になってしまっています。うまく事業化することによってマネタイズも含めて継続的な取組みにできるのではないかと考えています。
魅力の発信について、下北沢の魅力は路地裏の文化とよく言われています。コンパクトにまとまっていて細い道路に個性的なお店が並んでいる、それをどう発信していくかというところもありつつ、一方で知られたくない、自分たちだけのものであってほしい、そこのバランスも重要だと思っています。ただ魅力を発信していくのではなくそういった思いも汲み取っていきながらやっていきたいと考えています。
これまで「遊ぶ」「働く」に注力してきたが、「学ぶ」について、社会的には少子化が進んでいて、下北沢でも3つあった小学校が1つに統合されています。少子化の課題に直面しているなかで、京王電鉄としても次世代の人に愛着をもってもらうということが大事で、子育てをテーマにした取組みは下北沢でも取り組んでいきたいと考えています。
「暮らす」について、グループ会社のリビタがやっているシェアプレイスもあるが、まちには遊びに来る人だけではなく、暮らしている人もいるのでそういった人がより快適に、今後も暮らしていきたいというアプローチでの取組みもしていきたいと考えています。

Q:評価内容に市場規模は関係ありますか?

A:市場規模だけで評価内容を判断することはございません。

Q:プログラム(テーマ)が複数にまたがっている場合はどれか1つで提案すべきでしょうか?

A:複数テーマでのご応募も可能です。我々で議論をしているなかでも、6つのテーマが独立しているわけではないと考え議論をしておりました。複数のテーマにまたがった提案も大歓迎です。

【オンライン会場からのご質問への回答】

Q:下北沢が舞台とのことですが、世田谷区や商店街振興組合、小田急に対して事前にプログラムの共有等は行ったのでしょうか?また行っていた場合、反応や感触があればお聞きしたいです。

A:小田急さんや世田谷区さん、下北沢の6つの商店街さんにも説明をいたしました。それぞれ立場が異なるため、細かいところでの反応の違いはあるが、前向きなご意見をいただいています。商店街さんは協力に入っていただきましたし、世田谷区さんからも、商店街が協力することを前提に、できる限り協力していくと言われております。小田急さんも同様の反応で、小田急さんのワークスペース「(tefu) lounge 下北沢」でも入居者様にプログラムのご案内をいただいているなど、地域全体で好意的に捉えていただいているかと思います。

Q:“こんなことをやりたい“という想いのあるプレイヤーはどういった属性の方が多いのでしょうか?(イベント関連、舞台関連、音楽関連、ファッション関連など・・・)

A:studioYETを事例にすると、どういう属性、ジャンルかというよりは自分自身でどのぐらいやりたいという思いを持って進めていけるかが大事だと思っています。studio YETは、あくまで個人の方を支援していくという役割のため、個人の方がどれだけ熱量をもってやってもらえるかが重要です。ジャンルではなくそういった思いを持っているか持っていないかが大事であると思っていて、そういう方が多く参加されていると思っています。
また、まずゼロイチで始めてみたい人、そのきっかけが欲しいという人が多い印象です。



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