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カウンター席の酒と飯と友

こんばんは、今日もご覧いただきありがとうございます。
今日のまかないが本格エスニックのココナッツカレーで、スパイスカレーのお店に唐突にトリップしたのが今日の喜びだった。


今日の食日記

カウンター席の虜になったのは、ここ最近の話だ。
ディナーの席はレストランか居酒屋かが基本になってきて、どちらにしても食べると話す双方を思う存分に堪能したいのは変わらない。

ふと、話すという行為に食事が必要だと気づいたのは、おそらく大きくなってからだろう。
大学生になった頃、僕はすごく普通な誘い文句があまりにも馴染んできてしまったことに違和感を感じたことがあった。
「ご飯行こう!」
この言葉。

それまでご飯なんか友達と行く習慣なんて部活の帰りくらいで、いつからそんなご飯の場が話す場となったのか(それまで受験生ということもあってか、ご飯に行く余裕もなければ、その概念すら無かったに等しいのに)。
これが大人になるということなのか。ご飯に行く機会がなければ腹を割って話し、久しぶりの再会を果たすことはできないのだろうか?と。よく悩んでいたことを思い出す。

とまあ、そんな僕だから、今食事という習慣や行いが最も楽しみの一つとなり、1人でその食の沼にはまりこんで誰かと話す場ということを忘れかけていた(正確には、1人で食べて味わう時間がなによりも快感だっただけなのだが)。
そしてふと、人とご飯に行って話すとなると、カウンター席の2人だけの空間と間の一皿にスポットライトを当てることがとてつもなく安らかで、自然体でいられることが分かり安堵したのだ。

久しぶりにTHE居酒屋のようなところに行った。
この日はたくさん話したかった。1人の友人と。
レストランで隣席なんていう席次はとてもじゃないが不安すぎる。手も当たるし。

会食のように対面できちんと頂くのももちろん美味しく楽しい。なによりも風情があって自分も相手も緊張感の元に煌びやかに着飾って、今日こそはと本領を発揮する大イベントのひとつとなるのだ。

しかし、今日は話し込みたい。
ここ半年くらいの起こったことを目の前の食事を通じて友人と目を合わせながら、ひたすらにぶつけまくる(まるで雪合戦のように。時々ものすごい言葉だって飛んでくる。まるでカチカチに固めた雪玉のように)。
目をずっと合わせていなくてもいいのも、意外と楽なのかもしれない。話し声だって小さくて良い。

それぞれのパーソナリティはこのカウンターの机上で広げ、そこで回収して帰る。それが夢だったかのように。
最近は良いのか悪いのか、こだわりのレストランでの食事シーンというものが増え、
味の探究心をさらにさらに更新していっているように思える。
だから、大衆酒場となると口が止まらないのだ。


今日のお店

名古屋駅隣の国際センター駅。
那古野という場所はどうも薄暗いが、ディープなお店が多く知っている人は集う、そんな場所。

「那古野酒場wa」で落ち合った。

いわゆるよくある居酒屋メニューが順番に運ばれてくる。どこのお店も用意しているであろう揚げたてのポテトに、揚げ物類。
いつまでも茶色なんだよなーと驚嘆と喜びを覚えて、たまにはいい。
そんな馴染みは、日本のガストロノミー的にもちょうどよいのだろう。

友人とせっかく話すというこの機会。食の感動に包まれていては話が進まない。となっては明らかにTPO不足なので、、、。そんな時の大衆酒場そしてカウンターと美味い飯。これがやりたかったのだ!と思い出した。


卵にディップするという斬新な春巻き

すき焼き風春巻き。
カリッと甘く旨味の閉じ込められた春巻きは、どしっと芳醇な牛の旨みとたっぷりの卵が絡まっていく。

大好きないぶりがっこクリームチーズは、まさかのサンドイッチ方で、みちっとたっぷりのクリームチーズを味わえる贅沢な一皿。

海老の姿入りはまた出汁(というか旨みだろうか)が効いていて、カリッと止められなくなる。

食事の合間に話す話す。
たとえどれだけ付き合いが長かろうと、目を合わせ続けられることは難しいし、料理だってせっかくの出来立て、今ここで完成させたい。

そんな時のカウンター座席は、キッチンの管理の下授業中のこそこそ話にも似た愉快な好奇心の先であったのだ。

これぞカウンター席の酒と飯と友の時間だ。

美味しいひと時に、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:那古野酒場wa(名古屋市西区那古野 那古野ビル南館)



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