ブランチのオムレツについて
おはようございます。
今日はあいにくの雨ですね。
ゆっくりストレッチをして、白米と味噌汁で朝行ってきますしてます。
今日の食日記
ムレツについて触れれば、なかなかレアな食べ物の一つだと実感する。
卵を焼くという行為の中で、いわゆる最も面倒臭いのがオムレツであると、思い返すとますますそんな気がしてくるのだ(ちなみに同率で卵焼きがくる。卵焼きなんかはフライパンの形まで断定されるのだから、さらに面倒くさいのかもしれないが)。
パカっと割ってしまえば、まあ失敗しない目玉焼きがあり、ごちゃごちゃにかき混ぜるスクランブルエッグに関しては、億劫な朝なら事前に解きほぐすなんて面倒極まりないことを抜かしても、フライパンの中で混ぜるという荒技でそれなりに成立してしまう。
だが、オムレツにしたらどうだ。
流石に事前に解きほぐしは必要だし、欲が出てぷるんと感を重視なんてし始めたら、途端に難易度が“料理をしている人”という格がつきそうなほどまで難しくなってしまう。
だから、いつからかオムレツは、大きな安心感をお店側に委ねるお店で食べる食べ物になってしまった自分がいるのだ。
そしてなんだか、いつ食べるかも難しいわけで、オムライスとは違うからランチには少ないし、ブランチを食べるという稀なタイミングでいざ!と出てきてほしいなぁと、オムレツへの注文は多くなってしまう。
だから、そんな滅多にないオムレツを食べたい時に、ブランチで供されれば、半端じゃない安心感の下、常連と化してしまうのだ。
今日のお店
その日は、姉と母と舞台を観劇しに行くという初めての体験が予定されていた。
時刻はあさ10:00。
舞台はまだ12:00開演ということで、なんと中途半端な時間だ、と数回嘆いていたが、まさにブランチタイム。
名古屋のブランチといえばなお店に寄ることに決めた(これぞオムレツのお店で)。
サイクリングショップを横に構えるこちらのお店は、カジュアルで、造り自体が正に太陽向けのお店だと思う(太陽が似合う、朝のお店。そんな造り)。
名前からも裏切らず、early bird breakfast。
今日という日に全てが一致したようなお店。
このタイミング、この場所だから叶ったブランチタイムに、運命的な再訪を喜んだ。
事前決済のカジュアルカフェスタイルにたじろぐ母を横目に、そそくさと席を取り日差しがなんと似合うお店なんだと、感心していた。
今にも泣き出しそうなニワトリを見つけ、ブランチタイムを改めて実感し、嬉しくなった。
店員さんの会話や、見るからに朝活してしきましたってランニングスタイルの大人達のはつらつを耳にしながら、ゆっくりとした時間を実感し、心にも太陽が昇ってきたのを実感する(そんな時間に店を開け、日の出前に閉じるこのお店。そんな集いを羨ましく思う)。
そんなあたたかさを感じているのかどうなのか、知る術もないのだが、横の姉といったら観劇する舞台のことで話は持ち切りで。
うるさくてしょうがない(結果的には、舞台の虜になってしまったのだが。迫力と演者の魂に胸を打たれた)。
ちょっと、もう何回同じ話をするのか、と心でぶつぶつと姉に文句を言い始めた頃に頼んだブランチ(そう、これぞオムレツプレート)がやってきて、ナイスタイミング!とガッツポーズをしてしまった。
このボリューム感に、鮮やかさ、ちょっと食べたいブランチにぜひ出てきてほしいプレートに、脱帽する。
このお店じゃなきゃ、今日というこの日を最高のコンディションで迎えられなかっただろうに。
ここのスコーンは美味しいから、ドレッシングにしなる前にオムレツ島に避難させた。
さっぱりのサラダを平らげなければ到底手を出さないオムレツをパカんとあける。
とろりとと見事な半熟加減に身を委ねる。塩やケチャップで味を変え、ブランチのオムレツをこの上なくしみじみと頂く(癒しの卵よ)。
表がサクッと香ばしいスコーンは、どこか軽くて、小麦の風味とほのかな甘味が絶妙で。
そのままパクパク毎日食べたくなるプレーンなスコーンはトーストには変えられないのだ。
姉は舞台の話を挟みつつ、羨ましそうにこちらのオムレツを突いてくる。
12:00とは、なんて中途半端な時間だ、と思っていたが、このブランチタイムのためだったのか、と理解され難い言い訳を唱えながらオムレツを肯定し続けた。
ブランチタイムに、オムレツの安心感よ。またお店で食べようか。
美味しいひと時に、ごちそうさまでした。
では、また次回
今日のお店: Early Bird Breakfast(愛知県名古屋市長く千代田4丁目14-20)
*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*
暮らしのヒントになれば、と。
リンク→ https://www.instagram.com/kei_fooddiary
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