見出し画像

SAエリアのランチ過ごし方録

こんにちは。
10月も下旬に差し掛かっているとは、マジですか、、、な毎日。

全ての記憶が断片的で、思い出一つ一つが昨日のことのようでもあり、1年前のことのようでもあることに、怖ささえ覚えています。


今日の食日記

SAで食べるご飯に魅力を感じてこなかった。

小さい頃を振り返ると、おばあちゃん家に出かけるときに長旅の間の小休憩に寄るということはあったが、とにかく車酔いがひどかった僕は、休憩するなら1秒でも早く目的地につきたく、騒ぎまくっていたことを思い出した。

どこに行くにも必ず酔ってはもどしていたことが懐かしい。
それは覚悟の乗車だったし、両親は毎回ビニール袋を僕に持たせ常に気遣ってくれていたことだ(車酔いのせいでおばあちゃん家に行くことが嫌になってしまったことも、、。ごめんなさい)。

話が逸れてしまったが、とにかくSAの記憶がない。

免許をってからは自分で運転することも増え、さすがに乗り物酔いも克服したからSA・PAでの小休憩をすることも増えた。
ただ、あくまでも休憩で、そこでご飯を食べていては目的地のランチを食べられないじゃないか!という具合が大半の遠出ドライブの目的を占めていて、SAのご飯に見向きもしてこなかった。

車を降りて外の空気を思いっきり吸い、目がぱっちりした後スタバのコーヒーを買って再出発。せいぜいそのくらいだろう。

SAのTHE食堂な雰囲気は、和やかさの中に働く人々のリアルな生活があって、なんとも言えない落ち着かなさに不安な気持ちになる。そんな騒がしい空気は、トイレに向かうときに自動ドアを越えて、素通りするだけでも伝わってくる。だからわざわざ寄る理由がなかったのだ。

SAによっては名物ランチがあるらしいが。


今日のお店

栃木から山梨に向かう約300キロの、子供の頃なら絶望する距離も運転できるほどになった。

会社の同僚と合宿に向かう中、毛嫌いしていたSAでお昼ご飯を過ごすことに。このタイミングでSAランチデビューをするとは、驚きと共に、この機会なら!と前向きな自分がいた。きっと同僚といる=あくまでも仕事なんだという諦めから、SAのTHE 食堂の雑多のランチを楽しめるようになったようだった。

太田強戸SAには名物アジフライがあるらしい。

激推しされた中、思い切ってアジフライを選択してみた。

食券で買い、ブザーをもらって席で待つ。本物のフードーコートスタイルにやっぱりふわふわする。
席についてもブザーを待つのも嫌だし、席と席の仕切りがあるようで無い雰囲気も好きではない。正直なやるせない気持ちのまま、ブザーがなってしまったのだから、重たい腰を上げ厨房まで取りに向かった。

綺麗な三角形が2枚。
それにしても大きすぎるのだが。


三角形の食べ物といえば、おにぎりではなくアジフライと答えたい

もうここまできたら食べ切るしかない!
決死の思い出アジフライにかぶりついた。ここはSAだ!

ざっくり、分厚く重たい衣は揚げたてサクサクで食感が120点。
一切の作り置き感がなく、大きな一口に幸福感が高まりフードコートを忘れ始める。

フワッフワの味を感じるように湯気を吸い込み、ほかほかを熱々で食べるとアジの旨味と香ばしい香りが口いっぱいに広がる。

これは美味い。

ざくざくを響かせながら時々タルタルソースで味変を挟むとまたたまらない多幸感に包まれる。ジュワッと溢れる油も。美味しい。

あっという間に1枚目を食べ終えたとき、ごちそうさまできるくらいのお腹の仕上がり。だが、ここからまだ4時間の道のりを考えると、もう少し食べてもパワーがみなぎりそう。そう思えた。

最後の一口前には呼吸を整える必要はあったが、タルタルソースを使い切り、全ての定食を完食した。

美味しかった。多かった。
そして力が沸いてきた。

なるほど、お腹を満たし、しっかりとエネルギーに変える必要があるのか。
ここはSAなのだから。

運転する人には運転する責務と仕事がある。

そんな人々のお腹とパワーを支えるランチがSAには必要で、そこは食堂であるべきなのだ。

初めてのSAランチにここまでのリスペクトを抱くことができた。
活力に満ち、4時間の旅に出発した。

美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:太田強戸PA



*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*

暮らしのヒントになれば、と。

リンク→https://www.instagram.com/keisukeueda__/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?