見出し画像

新しいことをはじめるのに、年齢制限なんてない。創業の適齢期も存在しない。

パラレルキャリア研究所代表の慶野英里名です。

「〇〇のテーマでパラレルキャリアをはじめたいのですが、何歳までなら間に合うと思いますか?」

こんな質問を時折いただく。それに対する私の回答は、いつも一つだ。

パラレルキャリアの実践者としても、パラレルキャリアを推進してきた立場としても、「新しいことをはじめるのに年齢制限はない」と強く思う。

たしかに、年齢がネックになる職業もたくさんあるだろう。30代からフィギュアスケート選手を目指すのも、40代からサッカー選手を目指すのも、50代からアイドルを目指すのも、おそらく厳しい。

一方で、ビジネスの世界なら門戸は誰にでも開かれている。小学生で起業した知り合いも、70歳で新しいビジネスをはじめた知り合いもいる。

さまざまな経営者・フリーランスを見渡しても、「創業に適齢期なんてない」と感じる。

創業するのにすべての条件が整うフェーズなんて、人生にはやってこないのだ。

若い時代は、お金もスキルも人脈も足りない。スキルが溜まってきた年代になると、育児や介護で忙しい。子育ても終わって自由な時間ができた頃には、気力体力が衰えている。

いざ、創業しようと考えると、「まだスキルが不十分」「家族がいるから時間がとれない」「昔ほどのガッツが残っていない」なんて、「過去・未来に持っていて、現在はないもの」ばかり探してしまいがちだ。

けれど、新しいことをはじめるのに、すべてが整う瞬間なんて人生にはなかなか訪れないので「ちょっとハードだけど、できるかも」と少しでも思えるなら、それはチャレンジする価値があるタイミングだと思う。

それに、インターネットの普及によって、個人にとっては格段にビジネスがしやすい時代になった。

たとえば、漫画家という職業になれるのは、一昔前はごく若い時代にデビューした少数のトップランナーだけだった。多くの漫画家が、子どものころから漫画を描き始め、10代後半くらいでデビューする。知人で23歳で漫画を描き始め大手雑誌で連載を持った方がいるが、世間的には若くても漫画界の中では相当遅いギリギリの年齢だったそうだ。

インターネットを通じて個人で発信できるようになった現在、ブログやSNSで人気になって、コミックエッセイを出版する方が増えてきた。ネットやアプリで読める漫画も増えている。アニメ映画化されるような人気作品は、やはり大手雑誌に連載を持つ漫画家の作品かもしれないが、そこにこだわらなければ何歳からでも漫画家を目指せる世の中になったのだ。

個人がビジネスをはじめやすくなった現在、「年齢を理由に諦める」必要なんて、ほとんどないと思う。

ただし、自分のペースで準備を進めている間に景気や業界の動向が一変している可能性もあるし、ゆっくりテーマを探している間に自身や家族の状況が変化して創業どころではなくなる場合もある。

パラレルキャリアをはじめたい方が、年齢を理由に諦めるのはもったいないが、収入を伴うビジネスをしたいなら自分のペースだけではできないことも覚えておかないと、思い通りにならずガッカリしてしまう。高い成果を求めるなら、それなりの努力、時間を費やすこと、リスクを負うことも必要になる。

副業のいい所は、本業の収入があるので売上のアップダウンに生活が左右されないところだ。

パラレルキャリアで小さなビジネスをはじめるなら、まずは自分が長く続けられるテーマを選ぶこと。そして、収入が少なくても地道にスキルや実績を伸ばし、「稼げるチャンス」が来た時に備えること。それが大事!

「若くないから」「経験不足だから」なんて思わず、新しいことに挑戦して細く長く続ける中で、「好きを仕事に」が叶う人が増えたらいいなあ。

noteのお題でも、#この春やりたいこと がテーマになっているので、諦めていた夢、埃をかぶった憧れがあるならもう一度思い出して宣言してみては?

新しいことをはじめるのに季節の制限もないとは思うけど笑、やっぱり春は気持ちを新たにしやすいので、温かい陽気に背中を押されて一歩を踏み出すのもいいなぁ、と思うのです。

昨年12月から、東京都の創業支援拠点Startup Hub Tokyoで毎月パラレルキャリアに関する対談トークショーを行っています。私、慶野英里名ともう1名のゲストをお招きして「パラレルキャリア×起業」をテーマにお届けしています。

今日のnoteの内容は、3/16の講演でお話ししたことを軸に書いています。
4月以降の講演を視聴したい方はこちらからどうぞ!

パラレルキャリア研究所代表
慶野英里名(けいのえりな)


3/29に、#この春やりたいこと でスキが上位になったと通知が届きました。スキしてくださった皆様、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?