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「海外でリモートワーク」を始めたら注意したほうが良いこと

ニュージーランドに一時移住し、遠隔で日本の会社と仕事をしています。移住から1ヶ月経ち、リモートワークを続けながら健康でいるするために注意すべきことが見えてきました。

当てはまる人が多いかわかりませんが、個人的に盲点だったことと、リスクは高いかもしれないと感じたのでざっと書き留めました。

具体的な働き方

平日のスケジュールは以下のとおり。妻の仕事のために移住したので、調理と寝かしつけ以外の家のことは私が担当するようにしています。

-07:30 起床
-08:30 息子を学校に送る
-10:00 家事もろもろ and 英語の勉強など
-12:00 自宅で仕事
-13:00 自宅で昼食
-17:00 自宅で仕事
-18:00 息子を迎えに行く・遊びながら帰宅
-20:30 夕食〜息子の寝かしつけ

-25:00 自由時間(夫婦それぞれ勉強など)

ここ数日で集中力・作業効率の低下を感じて原因を考え、「人と話さなくなること」が引き金になったのではないかと仮説を立てました。

人と話さない≒頭を使わない

22/24hを自宅で過ごすため、ほとんど人と話しません。人と話すのはスケジュールの太字部分の4.5hで、それも学校関係者や家族と話すくらい。その間も話っぱなしではありません。

オフィスなどでチームで仕事をしていると、挨拶や会議、雑談だったりと断続的に会話するはずですが、それがまるっとなくなります。

「何を喋ろうかな」「何を言わんとしているのだろう」という思考や、会話から広がる発想や興味関心の発散はゼロです。

身体活動量が減る

自宅での生活は徒歩10歩で完結します。こんな感じ(原曲よりnorman cook remixが好き)

オフィス〜自宅の往復や営業先・会議室への移動がなくなり、トイレやコンビニへの移動も短くなるので、意識しないと身体を動かす時間が減ります。

災害避難時の生活に似ている

外出せず住居内で過ごす時間が増加し、身体を動かさず、会話をすることがなくなり、ものを考える機会が減り...いつのまにか災害時の避難生活と同じ要素を含む生活になっていました。

厄介なことにこの要素は相互に影響して生活不活発病を引き起こします。

(1)「することがない」ので「動かない」
(2)環境の悪化:コミュニティから離れたため外に出ない等
(3)遠慮:周りを気にして控える等

(図3は上記報告からの引用)

生活不活発病は、文字通り「生活が不活発」なことによって生じるあらゆる心身機能の低下のことで、具体的には

心肺機能低下、消化器機能低下、骨間筋萎縮、関節拘縮、静脈血栓症、褥瘡などの身体症状や抑うつ、知的活動低下、運動調節機能低下などの精神・神経症状を引き起こす
東日本大震災被災者・避難者の健康増進

と、不安になることが書いてあります。先に挙げた日本内科学会の発表では、不活発な生活が1ヶ月程度続くと機能低下が起きると報告されていました。

この発表は高齢者が対象で、私の生活は避難生活ほどシビアではありませんが、今のリズムを続けたら、症状がより顕著になってもおかしくはなさそうです。

どう対応するか

考えうる基本方針は「家の外でやることを作る」。この方針に沿って何をするかは人それぞれの環境により変わるところでしょう。

1. ノマド的に仕事をカフェなどで行ってそこにいる人々と交流するのも良いが、仕事内容や情報管理の観点から避けたい。
2. やりたくて仕事しているから、仕事量を減らすことはなるべくしたくない。
3. 妻の仕事のために移住したので、妻の平日の時間を奪うのはNG。

ということで、まずは週末に週1回ジムでパーソナルトレーナーをつけてトレーングすることにしました。

ダイレクトに身体活動量が増えるし、トレーナーと会話することになるし、もしかしたら他のお客さんと話すこともあるでしょうし。

これで改善するに足るのかの判断はしばらく過ごしてみてからですが、どうなることやら。

まとめ

海外でリモートワークを始めた方は、自宅で生活のほとんどを完結できてしまう生活様式になっていないか注意。

外に出て陽の光を浴びて、他人と話をして…移住前と大きく生活様式が変わらないように心がけるのが吉。