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叱っているのに子どもが笑うのはなぜ?

我が子を叱ったり、注意をしている時にヘラヘラ笑われて、
ムカッとした経験のあるお母さんはいませんか?

「子どもにダメよって注意をすると笑うんです」
「子どもがわかっているのにしてはいけないことをして
ニヤニヤ逃げていくんです」

これは実際の子育て相談でもよく受けていたものです。

叱っているのに笑われると、なんだか馬鹿にされているような
気持ちになりませんか?

小さな我が子に馬鹿にされているように感じるなんて
なんて大人気がないと理性は言うと思いますが、
ムカッとするのは自然な反応です。

子どもは叱られている時、ヘラヘラ笑う時があります。

こんな時、どんな風に対処したらいいのでしょうか。

3歳ぐらいのお子さんであれば、ママの気を引きたくて
やっています。ママの反応を見ているということですね。

単純に慌てているママを見ていておもしろいという純粋な
気持ちの場合もあります。

例えば、お茶をこぼしたらママが急いで来てくれたことが
うれしくて、何度も繰り返すこともあります。

ママの気を引くことができれば、子どもは怒られようが
なんでもいいのです。

赤ちゃん返りもこれと似たような感じでママの気を
引きたくて、わざと下の子をいじめたり泣かせたりします。
赤ちゃん返りの場合は「悪いことをしても僕のこと好きで
いてくれるよね?」というママの愛情を確かめることもありますね。

こんな時はあまり過剰に反応しないことがおススメです。
必要以上に大声を出したり、騒いだりするとますます子どもが
喜んでしまうので、ここは冷静に対処しましょう。

「ゆっくりと穏やかに伝えていますが、理解してくれません」と
嘆くお母さんもいるのですが、ここは繰り返し伝えることが
大切です。

そんなことをしているうちにいつの間にか成長しているのが
子どもです。焦らず、成長を見守ってあげるといいでしょう。

一方、4~5歳ぐらいになると、怒られることが怖くて
わざとニヤニヤと笑うことがあります。

ひとは怖さを感じるのが怖いとき、無意識に笑ってしまうこと
があります。相手の怒りを受け入れたら怖いから、自分を
守る為に必死に笑ってごまかそうとしているのです。

保育士をしていた頃、わかっているのにしてはいけない
ことをした園児を注意をしたとき、最初はニヤニヤして
いるのですが、それが許してもらえないことだとわかった
瞬間、泣くことがよくありました。

本当は最初から泣きたかったんでしょうね。

いけないことはきちんと伝えてあげるのがいいと思います。

しかし、親御さんの場合は甘えたい気持ちが子どもに
ありますので、わかるまで言い続けようとすることが
難しいと思います。この場合は、いったん引き上げるのが
おススメです。

その場で言い聞かせようとしてもこころもお耳も閉じていて
聞く耳が持たない状態になっているからです。

少し時間をおいて、子どもが機嫌がよさそうな時に
伝えるといいです。その日のうちに伝えてくださいね。

お風呂の中はリラックスできる空間なので、すんなり
話を聞いてくれて理解してくれると思います。


余談ですが
怒りを笑いで誤魔化すことは大人でもよくやりますよね。
過去、占い師に「旧姓をかいてください」と言われたのに、
今の苗字をうっかり書いてしまい「すみません笑」と笑ったら、
「話を真剣に聞かないのですね。馬鹿にしてるんでしょうか」
と冷たく返され、その後コテンパンに愛あるお叱りで
ぶった切られました。

振り返ると、わたしはいつも笑って誤魔化そうとする癖がある
んだなと気づいて、気を付けようと思いました。

これってもしかしたら記憶には残っていませんが
子どもの頃に身に着けた自分の防御反応なのかもしれません。

今ならわたしは防御反応で笑ってる子を見たら間違いなく
抱きしめると思います。それはまるで子どものころ、
そうしなければ生きていけないと思ってしまった
自分を抱きしめるように。

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