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子どもをつい怒ってしまいます。どうしたら怒らないママになれますか?

叱ると怒る、今はもう一般的な常識になりつつある。
いろいろな解釈があると思うが、「叱る」とは、相手の成長を促す意味合いが含まれています。相手の「できていない点」や「改善すべき点」を指摘し、今後に活かして、成長してもらいたいという目的があって𠮟るのです。

一方、「怒る」は、相手に自分の感情をぶつけてしまいます。「頭ごなしに怒る」といいますが、相手のことを考えるているのではなく、自分都合によるものです。

うちの子育て相談所にはママが泣きながら
「子どもを怒りたくないのに怒ってしまいます。子どもを怒りたくないです。怒らないママになるにはどうしたらいいですか」と相談をよくいただきます。

また、怒ってしまう子どもの年齢が幼いほど、初めて子育てをするママは怒ってしまう自分にショックを受けてしまうようです。

独身の時には味わったことのない感情にびっくりするのだと思います。

本当に親になると、いろいろなことを体験しますよね。

子育てに「まったく怒らない」というのは無理なのではないでしょうか。
はい、私も無理でした。

こんな話をすると、「だって、保育園に迎えに来ているお母さんたちはみんな子どもに笑顔で、私はあんな風になれません!」と言われたりしますが、それは、その一部の場面しか見てなくて、生活全部を見ているわけじゃない。でも、その悲壮感、私もあったからよくわかる!
隣の芝生は青いのです。

でもね、ここで考えてほしいのは、感情をあらわにして怒れるというのはママは子どもを怒っても「嫌われない自信がある」からです。

実は、親子の信頼関係ができていたら、多少怒ったとしても修復はいくらでも可能です。

親子の信頼関係があるからといって怒っていいわけではないけれど、「怒りすぎたな」と思ったら、素直に心をこめて子どもに謝ればいいのです。

そして、その次に絶対にやらない方がいいことは
「次こそ、怒らないママになろう」と心に誓いを立ててはいけません。

なぜなら、無理だからです。

ママたちの話を聞いていると、ここから負のループが始まっている人が本当に多い。

「怒らないママになる」という誓いは、我が子を怒った瞬間に崩れ去り、「だから私はダメなんだ」という着地点にたどり着きます。

そうなると、何かが起こったときに「ほら、私はダメなママだから」と自分攻めがはじまり、ちっとも良いことがありません。
これを私は罪悪感の負のループと呼んでいます。

人間には喜怒哀楽という感情が備わっています。これは標準装備されている感情です。

人は悲しみを知っているから喜べるし、怒りという感情を知っているから楽しい感情も味わえるのです。コインの表(ポジティブ)と裏(ネガティブ)は表裏一体なのです。もともと持っている感情を否定しないでください。

だから、子どもを怒ってしまったら、「さっきはイライラしていてごめんね」と謝るだけでいいのです。

子どもは理不尽に怒られたことを知らないので、きっと自分が悪い子だから怒られたと思っているかもしれません。でも、ママが「さっきはイライラしていてごめん」と謝ってくれることで、自分が悪いわけではなかったと感じ取ってくれるでしょう。

他に補足するなら、怒りは細やかに感じていた方が爆発をしません。
毎日、自分が何に疲れているのか、イライラしているのか、ママがママ自身のことに気づいてあげることで、子どもを理不尽に怒ってしまうことが減ります。

子育てにイライラすることは仕方のないことだけど、いつまでもそこに居続けてもよいことはありません。起こった出来事はさっさと終わりにして、目の前の子どもとの時間を楽しみましょう。

子どもはあっという間に大きくなってしまいますからね!



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