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子どもが嘘をつくことに悩んでいます

幼児期の嘘については、特に問題はないと言われています。

4歳ぐらいまでの子の場合、想像の世界を話してくれることが、大人にとっては「それ、嘘だよね」と思ってしまう会話があります。例えば、「僕、アメリカに行ったことがあるんだ」とか、「僕、100万円持っているよ!」と子どもが話したりします。これ、想像上の話。空想ともいいますね。「大きくなったら仮面ライダーになる!」と言っているのと同じレベルです。

「大人になったら仮面ライダーになる」と言われたら、「あー、そうなの」と大人は温かい気持ちで返すでしょうが、「100万円持っている!」と言われたら、「この子大丈夫かしら?」って心配になる親御さんもいるかもしれません。


うちの子育て相談所にも子どもの嘘に関する談が多く寄せられます。

5歳ぐらいから小学校低学年のお子さんが勝手に幼稚園の物を持って帰ってきたり、学校の物やお友達の物を黙って持って帰って来てしまうことがあります。家にあるはずのない物が置いてあると、親御さんは「なんで持って帰ってきたの?」と子どもに聞くでしょう。怒ってしまう親御さんもいると思います。

子どもは怒られることを知っているので「もらった」と嘘をつきます。
怒られないにしても親に聞かれることで責められてしまう気持ちになるので、嘘をつくこともあります。

子どもの行動も嘘も親御さんにとってはかなりショックですよね。

このようなケースは幼児から小学校低学年ぐらいまでのお子さんの場合、これは窃盗や泥棒の範疇ではありませんが、嘘をつくことはよくないことですよね。

また、子どもが嘘をつくのは「怒られるから」という以外に、理由は他にもあります。それは、子どもが成長して賢くなったということです。

つまり、いろいろ考えられる年齢になってきたので、子どもに善悪を教えてあげれらるチャンスと捉えましょう。

お友達の家の物を持って帰ってきた場合は、お友達の家の方に確認をしてから、子どもと一緒に返しに行くといいでしょう。子どもに謝らせるのではなく、まず親が謝る姿をみせてあげることで、子どもはしてはいけないことを学んでいきます。そして、子どもに「もう、しないんだよ」と真剣に話をしてあげましょう。
学校の物であれば、担任の先生に相談をして、必ず子どもを連れて、子どもから返すことができるようにしてあげてください。

怒って言うことを聞かせるよりも、一緒に行動して大人の姿を見せてあげることが子どもにとっては十分な学びになります。

子どもは何故、悪いのかを理解することが大事です。
「怒られるから、してはいけない」というのは真実ではありません。

これは小学校低学年までの話で、それよりも大きいお子さんの場合はまずは通っている学校の担任の先生に相談をすること。それから専門に相談にできるところへ相談をするといいでしょう。

家内盗(家のお金を盗ってしまうこと)の相談も増えていますが、児童相談所に相談をすることができます。

成長の過程で育児に困ったら、専門機関を利用するのもよい方法です。


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