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最近のこと、写真のこと。

久しぶりに書いてますね。

お元気ですか?

ポ-ランドに行って来ます! ・・から、書いてなかったかも・・。

私は今は沖縄にいて、まぁ、時世もあり、仕事部屋での作業を中心にしつつ、元気にしています。

最近は、近年に撮った写真と、ポ-ランドで撮影した写真を作品にするべく、編集作業とプリントをしていて、沖縄に移住直前と、移住してからの作品を三月に東京で個展、また別にポ-ランドの作品は、今年にヨ-ロッパで写真集にまとめるべく制作中です。

 私は昨年の夏に、親しい友人を眼の前で亡くしてしまい、一緒にいた責任も、かなり感じていて、悲しいわ、寂しいわ、と感じつつ、とはいえ、では、つらいので、では私も死にます・・というわけには行かないので、なんとか前を向いてがんばりつつ、幸い、ポ-ランドでの撮影と活動も決まって行けることになったので、とりあえず、しっかりと眼の前のことに意識を集中させることができました。

そして、日本に帰ってからは自主隔離からの、コロナで止まっていた仕事や企画が一気に動き出して、あれやこれやバタバタしているうちに、あっという間に年越し、そして、また、いろいろと予定が六波で飛んで、ゆっくりしている?という、イマここ・・。

ちょっと備忘録的に。写真の話になりますが、九月の頭、ポ-ランドに発つ前日に、亡くなった親友のご遺族から頼まれて、彼女の遺品を撮りました。まだ、気持ち的には彼女の死を受け入れてない中で、生活や仕事がそのまま止まったままの部屋を撮るのは、正直つらかったし、どう撮っていいのか?現場にいながら悩み、、思わず、お世話になっている写真家の石内都さんに電話をしてしまいました。私は彼女の作品の「ひろしま」の初期の撮影現場のアシスタントをしていたので、遺品撮りの準備から、石内さんの作品を真似しようと撮影準備していったのだけど、、いざ、あふれる遺品というか、彼女の私物を前にして、どうしようか・・と。

泣きながら事情を話す私に、石内さんは「けいこ、私たちは物を撮るんじゃないのよ、あたしのやり方もみていたでしょ?  あなたなりの、彼女への愛情を込めて、あなたが選び、撮ればいいのよ。けしてただ物を撮るんじゃないのよ。」

あぁ、そうだった・・。石内さんはひろしまでも、遺品とずっと対話していた・・。ずっと遺品に話しかけていた。。そう気づくと、ずんずんと撮影が進みました。

 もうすぐ、昨年に亡くなった、沖縄民謡歌手の大城美佐子さんの命日もあります。昨年は、逝かれた愛しい人を想う日々がずっと続いてしまったけど、いまもだけど、

 最近、空を見上げていて、月をみていて、ふと思うことは、亡くなった方の写真って、月みたいだな、空みたいだな、とつくづく思う。感じている、見えてはいるのに、肉体に触れれない。会話が現実にはできない。(心の中ではできるけど・・。) 

 ただ想う。その表面をそっと撫でてみる。ただ見ている。光に照らされたその表面を。
・・などと想っていて、新作のタイトルも決まりました。ぜひ、今年どこかで。私の写真を観ていただきたいです。

寒い日々が続いていますので、皆様、風邪にもコロナにもお気をつけて、心穏やかに過ごせますように。

今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

野村恵子 拝


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