世界を旅するキッチン：マルタ料理

お盆休みは旅行に行く予定が、豪雨災害でなんと旅行先の電車が土砂崩れで運休になってしまい、延期することに。こんな時は夏らしい料理でも作ってみよう！と、今週の世界を旅するキッチンは、マルタ料理🇲🇹に挑戦してみました。
世界の料理にはサブテーマがいくつかあるのですが、（アンドラやサンマリノなど）あまり知られていない小国シリーズというのもこだわってみたいテーマです。

イタリアのシチリア島の南に位置する、地中海リゾート地としても有名なマルタ共和国は、東京23区の半分ほどの大きさで人口はわずか50万人ほどの小国。しかし歴史は古く世界史的にもよく知られた国ですね。

マルタには新石器時代から人が生活して、世界最古の巨石神殿群（世界遺産）も存在しており、紀元前千年ごろにフェニキア人が渡ってきたそう。その後ローマ帝国、イスラム帝国の支配下に置かれましたが、オスマン帝国からの防衛を果たしたマルタ騎士団も有名ですね。

18世紀にナポレオンが占領しフランス領に。その後ウィーン会議でイギリス領になった後、1964年に再びマルタ国として独立。1989年の冷戦終結を告げるゴルバチョフとブッシュの米ソのマルタ会談も歴史に刻まれました。あと余談ですが、犬のマルチーズはマルタ原産の種だそう。

さて、今回はマルタ料理ということで、国民食のピザのフティーラ、マルタ風蛸の赤ワイン煮、ブラジオリ（マルタ風肉巻き）、地中海風サラダに、シラウオのバジル和え（ビアンケッティ・リモーネ）などを作ってみました。

市販のマルタ料理レシピがなくて、日本で唯一のマルタ料理店、新橋レストランマルタのメニューなど色々調べながら試行錯誤してつくってみました。ホブズと呼ばれるマルタパンも似たパンを探してみました。魚介類も豊かな地中海料理はやはり日本人好みで、美味しくヘルシーですね！マルタはワインも隠れた銘醸地だったりします。